けいあんの御触書

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広がる輝き、伝わる熱 ラブライブ! サンシャイン!!第13話

 梨子が1位になれていると良いなぁ……という一心で取り組んでいたセブンイレブンのイメージガール投票にかかりっきりで、周回遅れ感はありますが13話感想です。

 13話にわたるAqoursの物語は「私たち、輝きたい!」というキャッチコピーをまさに体現したものでした。まさかこの「私たち」が9人だけでなく、周りをも巻き込むものだとは思っていませんでしたが……
 μ'sは「廃校阻止」という最初の動機が「やりたいからやる」にシフトしていったのですが、Aqoursは最初から最後まで「輝きたい」を模索していく物語。12話が終わった後、3周見終わった辺りでTwitterにこんな事をpostしました。

  13話で上のpostが正しかったと確信し恒星になったというのを感じられたからこそ、今回の感想タイトルになったわけですが……その部分について語ってみようと思います。


 最後の舞台でのミュージカル調の部分。6話のPV作成回への回答となるような内浦の良さを千歌が語る導入から、ここまで12話かけて歩んできたAqoursの成立の過程を見せる生PVでした。
 千歌の動機は「憧れのμ'sのように輝きたい」、アニメ中で執拗なまでにμ'sについての描写が繰り返され、目標とする存在として描かれていました。しかし追いかけている間はあくまでコピーのようなもの、自ら光を放つのではなくμ'sの輝きを受けて光っているような状態でした。利用するのも、模倣するのも悪いことではありません。しかしμ'sがA-RISEを上回っていったのは、持ち味は多様な個性・自分たちらしさにあると気付いてそれを体現していったからでした(きっかけは2期6話ですね)。Aqoursも曲自体に独自性はあったものの、どこかμ'sを追いかけている状態で活動が続いていて、自分たちらしさを出し切れていたかというと疑問が残ります。しかしそれを完全に振り切ったのが12話での言動でした。

 μ'sが地に足をつけて終わりにする事を宣言したあの海岸。Aqoursはそんな事は当然知らないわけですが、奇しくも同じ場所で0から1へのステップを期してジャンプしと、対称的な行動でμ's振り切ることを表現しました。9話の時点で自立したと思っていましたが、完全に振り切ったのが12話、「全身全霊 なんにもとらわれずに 自分たちの気持ちに従って」という千歌の台詞、そしてその後のモノローグを聞いて、自分はAqoursが恒星になったと感じられたのです。

 そんな恒星となったAqours周りの変化が描かれたのがこの13話です。Aqoursが夏休みを毎日費やして練習していたのを知った四・五・六から協力したいという話がなされましたし、東京でのイベント時には見送りだけだった生徒たちが、東京よりも遠い名古屋では勢揃いしてと、周囲の人達の行動に変化が生まれてAqoursの活動への理解が増しているように描写されていました。これらの描写から、Aqoursが恒星のような存在になった事で周りを照らして熱を伝えられるようになり、周りの人たちを突き動かしたと感じられて自分はグッと来たのですよ。

 この周りの人たちを突き動かすという動きは現実でも起きていてですね……定期的に舞台周辺に出かけている人なら肌で実感していると思われます。作中で出てきた「あわしまマリンパーク」「伊豆・三津シーパラダイス」「松月」「欧蘭陀館」などは言わずもがな、ラッピングバスや直接は出てこないラッピングタクシーの運転手さんも作品を見て、好きになってくれて語ってくださっています。

 そして作中には出てきていない店にも波及し始めているのが、アニメが始まってから顕著になっている点なのです。まずは「JAなんすん(南駿)」さん。「沼津港 みなと新鮮館」内にあるアンテナショップでは、サンシャイン!!デコレーションが週を追うごとに多くなっていますし(ちょうどこれをupするタイミングで写真をupした方がいるので、そちらのpostを参考にしてみてください)、重須にあるアンテナショップ「OH!MOS」でも、最初に行った頃とは比べ物にならないぐらいグッズが置かれるようになっています。店員さんも作品を見ていたり、舞台に訪れた人を丁重にもてなしてくれたりと、サンシャイン!!が産んだ熱が伝わっているように感じられます。また「中国料理いーある」「つじ写真館」など作中で映り込んでいないお店でも、店の方が作品のファンになってくれていて、サンシャイン!!デコレーションを施したしています。内浦でのっぽパンが買えるスポット「辻宗商店」さんも、色々な記事やポスターがはってありますし、店主のおばあちゃんも作品の話が出来まして、自分が訪れた際も少し時間を忘れて話ししてしまいました。
 あとつい最近見たpostではこれがグッと来ました。三の浦総合案内所のノートに書かれたものです。

  3話の感想でも書きましたが、散策していると舞台周辺に住んでいる方と会話する機会も出てきますが、作品から発せられた熱が老若男女に……お店の人にもそうでない人にも伝わっています。それは通えば通うほど熱の高まりが実感できるのですよ。
 その実感があったからこそ、Aqoursの輝き・熱の伝搬をしていると感じられる生徒たちや内浦の人達の行動が現実ともリンクし、より深く自分の心を揺さぶったのです。

 2話の感想タイトルで「君のこころは輝いてるかい?」を使い、記事中にこんな事を書きました。

「君のこころは輝いてるかい?」の歌詞自体も作品のテーマに近いものと感じられますし、このアニメ序盤は「君のこころは輝いてるかい?」の歌詞に繋がる物語って感じちゃうんですよね。

 歌詞ではなく最後のセリフそのものでしたが、アニメのラブライブ! サンシャイン!!はまさに「君のこころは輝いてるかい?」に繋がる物語でした。OP映像で千歌が走って向かっていった先にはμ'sらしき人影が居ましたが、13話で舞台から千歌が向かっていった扉の先は、最初のキービジュアルである「助けて、ラブライブ!」の海岸。これもμ'sを追う事から脱却し、自分たちの道を歩みだそうという決意表明の表現だと感じ取れました。
 しかしここまでしてきた解説を「MIRAI TICKET」の歌詞だけで表現してしまっている感があるのですよね……畑亜貴恐ろしすぎでしょ。

 アニメが終わった後の世界は、あのキービジュアルを初めて見たこの現実世界に繋がっているような感じ。0から1にようやっと辿り着き、ここからはじまる物語。本音を言えば動いている9人が魅力的だからこそ、またアニメで見てみたいという気持ちはありますけど、13話が終わった後の世界は今自分たちが見ている世界だと考えれば、ここで終わっても全く問題がない、綺麗な締め方だったなと思っています。


 Aqoursとの歩みはまだ始まったばかり。どんな未来が待っているのか「MIRAI TICKET」を掴んだAqoursの様々な媒体でのこれからの活躍に期待したいです。

ラブライブ!サンシャイン!! 舞台探訪のための休店日カレンダーを作ってみた

更新情報 (2018/06/01)

Twitterで情報を出されているお店に関しては
その都度修正をかけております
それ以外にも情報を得た時点で
修正をしてはいますが
漏れている可能性がある事をご注意ください

自分が作成した情報確認用リストがこちら
 @kei_an/まちあるきスタンプ on Twitter 
@kei_an/LL!SS!! on Twitter


お宿探訪パズルラリー対応店舗と
まちあるきスタンプ対応店舗における
先頭の表記を変えました

お宿探訪パズルラリー:【パ】→ (P)
 まちあるきスタンプ:【ス】→ (S)


更新情報 (2018/02/09)

更新情報は書いていませんでしたが
情報が入り次第適宜更新しております

まちあるきスタンプ対象店舗を
追加いたしました

【注意】
まちあるきスタンプ設置場所である
「マルキュウ魚健」に関してですが
営業形態の変更で
公式サイトにある対応時間が
変更されているのでご注意ください
参考画像がこちら

更新情報 (2017/12/01)

上土絵馬参加店【絵馬】
まちあるきスタンプ参加店【ス】
パズルラリー【パ】
以上の印を頭に入れております

12月の休業予定を分かる限りで更新
安田屋旅館
http://sakuraco.heteml.jp/yasudaya/topics/topics.cgi
伊豆・三津シーパラダイス
https://twitter.com/Uchicchii/status/936532858247593986
松月
https://twitter.com/shougetsuNumazu/status/932244249126436864
欧蘭陀館
https://twitter.com/kawara_oranda/status/929279374490083328
グランマ
https://twitter.com/grandma_numazu/status/936054861161885696
中国料理 いーある
https://twitter.com/chinaiaru12/status/934923403022045184
やま弥
https://twitter.com/shunyosoyamaya/status/935650915859566592
いけすや
http://ikesuya.com/
ドールハウスKIMURA
https://www.dollhouse-kimura.co.jp/
旬彩創菓 菓南
https://twitter.com/kanan20010519/status/933104116548505600


まちあるきスタンプ第4弾店舗など
追加が遅れています
しばらくお待ち下さい

年末年始の休店・休業情報は
12月下旬に調べてくる予定です

🍊🌸🐬💎⚓👿💮✨🍭


このカレンダーは
ヨーソロー!沼津
 ラブライブ!サンシャイン!!聖地情報

にも提供しております
他にも使いたい方がいらっしゃいましたら
気軽にお尋ね下さい

サイトで埋め込んで使いたいという方もご自由にどうぞ。出典元としてこのサイトと作者さえ明記しておいてもらえれば、こちらが全責任を負えますので

 ラブライブ!サンシャイン!!関連ワードでTwitter検索していると「○○がおやすみだった」という悲しい情報が目に入ることが結構あります(特に松月・沼津バーガーが定休になる火曜日)

 という事で一覧して休店日が見られるカレンダーがあった方が良いだろうと思いざっと作ってみました。

ICAL形式のリンク
https://calendar.google.com/calendar/ical/bbhd8q5sap7k5hkr4a0fekr908%40group.calendar.google.com/public/basic.ics

 これをカレンダーソフトにインポートすれば、下の情報がカレンダーに表示されるようになります。自分も積極的に休店日情報を収集していますが、漏れがないとも限りませんので、報告等は@kei_anにReplyやDM(未フォロー者からも開放中)でお知らせいただければ幸いです。このお店の情報も入れてくれ!というご意見もありましたら気軽にお尋ねください。情報は一元化した方が楽ですしね。




安田屋旅館(不定休) 
 http://mitoyasudaya.com/

伊豆・三津シーパラダイス (基本年中無休)
 http://www.izuhakone.co.jp/seapara/

あわしまマリンパーク (基本年中無休)
 http://www.marinepark.jp/

沼津港深海水族館 (基本年中無休)
 http://www.numazu-deepsea.com/

松月 (毎週火曜日定休 臨時休あり)
 http://www.shougetsu-web.com/

マルサン書店 仲見世本店 (元日のみ定休)
 http://www.numazu.nu/~marusan/

沼津みなと新鮮館  JAなんすん & 丸勘(毎月 第2・第4火曜日定休)
 http://www.nu-mshinsenkan.com/

沼津バーガー (基本年中無休)
 【公式】沼津バーガー (@numazu_burger) | Twitter

沼津市民文化センター
(毎月第3月曜日休館/1月・3月・7月・9月・11月は第2月曜日も休館)
 http://numazu-kousya.jp/culture/index.html

OH!MOS (基本年中無休)
 http://www.ja-nansun.or.jp/tenpolist/santyoku.html#ohmos

つじ写真館 (水曜定休)
 http://tsuji-photo.com/

グランマ (水曜定休)
 http://www.sweets-grandma.com/

中華料理いーある (火曜定休)
 http://china-i-aru.hp.gogo.jp/

時計の市川 (水曜定休)
 http://www.numazu-cci.or.jp/tmo/shop/bunka/agetuti/ichikawa/ichikawa.htm

布澤呉服店 (水曜定休)
 http://nunozawa.web.fc2.com/

ロットン (不定休)
 http://lotn.jp/

レフズ (日曜・月曜定休)
 http://fujiyama-veggie.com/

マルサンホビー(火曜定休)
 http://www.marusan-hobby.jp/

大型展望水門びゅうお (基本年中無休 ただしメンテナンス休あり)
 http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/byuo/

旬彩創菓 菓南
 http://www.okashiya-kanan.jp/

松浦酒店
 http://www.11sake.com/

海のステージ
 http://umisute.wixsite.com/umisute

ドールハウスKIMURA
 https://www.dollhouse-kimura.co.jp/

いけすや
 http://ikesuya.com/

Mission Bay
 http://missionbay.jp/shop/missionbay






・おまけ(ICAL形式です)
μ's9人の誕生日と演者さんの誕生日リスト
https://calendar.google.com/calendar/ical/lidl008enk3hjdt7354femes4g%40group.calendar.google.com/public/basic.ics

Aqours9人の誕生日と演者さんの誕生日リスト
https://calendar.google.com/calendar/ical/v095tu582sf1lm53pval6bi2s8%40group.calendar.google.com/public/basic.ics

 

飛び立つAqours ラブライブ! サンシャイン!!第12話

 7月9日に伊豆箱根グループが記念乗車券の販売イベントをしつつ、ラッピングされた電車・バス・タクシーを展示するというイベントが有りましたが、去る17日にもう1つのラッピングバス運行会社である東海バスさんがイベントを開催するとの事で行ってきました。
 天気や開催場所の違いはありますが、前述のイベントよりも人出は多く、アニメ効果が感じられるイベントでした。記念乗車券と特性のティッシュケースもゲットできました。

  ちなみに↑の写真を撮ったのは「欧蘭陀館」さん、建物の外観は違っていますが、住所としては11話で出てきた曜の家の場所……という事で、舞台訪問で訪れる人が増え始めているようです。来た人向けのコミュニケーションノートまで出来ていましたが、話しかけてくれた奥様が気さくだった上にパステルアートまで描いていてですね……どんどん描いて9人全部揃えるようですよ。また見に行かないとならないじゃないですかー(思う壺)。いやコーヒーが美味しかったので、また行きたいとは思っているのですけどね。駐車場もあるのが助かります。

 

 さあ12話。覚悟をして構えて見ていましたが、こちらの想いを汲んだ上にこれしかないという答えを出してくれました。曲や行動から「想いはひとつに」なりつつありましたが、それは正しい方向だったのか?それに対して9人が回答を出してくれたお話でした。


 「9人が9人のままで良い」μ'sが2期6話で得たその結論を、Aqoursとしての意義に絡めて表現し、Aqoursがようやく見つけたその進むべき方向への第一歩を踏み出す物語。
 「μ'sは何もない場所を走った」これはまさにその通りで、運営も役者も手探りの中、少しずつ実績を積み、人気を獲得し、舞っていたチャンスを掴み取り、階段を登っていきました。しかしμ'sはμ's、AqoursAqours。同じ道を辿っても成功するとは限らないですし、そもそもメンバーが違うグループが同じ道を辿れるとは思えません。
 大成功を収めたμ'sの進む方向性は1つの可能性……東京での様々な活動でμ'sをより知ることによって、AqoursにはAqoursの進むべき道があると気付き、これまでの「μ'sを追いかけるAqours」から脱皮するという流れ。そして千歌のモノローグからは「先輩は大きな存在だが。お前らはお前らなんだ。自分たちの道は自分たちで切り拓け」というメッセージが感じられました。それは作中のAqoursに対しても、現実のラブライブ! サンシャイン!!Projectの関係者にも、そして視聴者に対しても投げかけられているようでした。

 μ'sがラブライブ!2期11話で終わりにする事を決めたあの海岸。μ'sの9人が足を地につけ「終わらせる」事を宣言したあの海岸で、Aqoursはμ'sを追う事からの決別のように、ジャンプしながら0から1への第一歩を踏み出しました。
 その一歩がどこへ向かっていくのか、最終話が楽しみです。

想いはひとつに ラブライブ! サンシャイン!!第11話

 5日に約1ヶ月ぶりとなる内浦訪問……の前に、セブンイレブンイメージガール投票の為にあちこちのセブンイレブンに寄り道しながら、限定のクリアファイルも確保してとりあえず一安心。

 現地では前日から始まった沼津バーガーの「堕天使の宝珠」にありつけました。開店前に並んでいた時に店長さんから「ハバネロが無いから代替品で……」と言われていたのですが、開店数分前にハバネロが届くというリトルデーモンが逃げ出したかのような幸運っぷり。その「堕天使の宝珠」はピリ辛で美味しかったですわ。サイドメニューの味変えバージョンなので、バーガー類と一緒に食べると良いかも。もしくは近くにあるAqours色紙が置かれた魚河岸丸天へ梯子するのもありかも。あと機会に恵まれず食べられていなかった松月の「かんかんみかんタルト」も食べられて、食べる方ではひとまずやりきった感があります……とか言っていると、また新しい食べ物が出てくるわけですが。サンシャイン!!コラボの「のっぽパン」買いに行かなきゃ……。

 
 1話では曜が千歌を助けるように一緒にスクールアイドル活動を始め、10話では千歌が梨子のピアノコンクール参加を後押ししましたが、この11話で梨子が曜の抱えていた問題を解決するという2年生ロータリーエンジン(©しがないさん)が完成したお話でした。
 そういえばユーフォ2期の人物関係図で「引力」という言葉が使われていて唸らされたのですが、千歌・梨子の間にもその「引力」がここまでの描写で感じられました。その引力を見た曜が冷静でいられなくなったという感じの今回のお話。その器用さから、どんな事でも千歌に合わせようとしちゃう、そして合わせられてしまう曜が立ち入ってしまった心の迷路……それを解決したのが、2年前の過ちを後輩にさせたくないと行動してくれた鞠莉、そしてもやもやのきっかけとなった梨子の言葉だったというのは、ここまでのエピソードと人物関係の積み重ねが活きた描写だったと思います。


 「想いよひとつになれ」、8人で出ることになったステージにピッタリの楽曲でしたね。梨子を意識したかのように、ピアノの音色が織り交ぜられた楽曲に、振り付けでもピアノの演奏をしているように見せています。「何かを掴むことで 何かを諦めない」という歌詞は、梨子のAqoursとピアノについて含みを持たせているように感じられます。その部分の振りも含め、背中合わせでも曜・千歌がコンビネーション良く踊っている辺りも「合わせるんじゃなくて 一から作り直した方がいい」って台詞を思い出してしまい、心を揺さぶられました。そしてCGである事を最大限活かしたカメラワーク。手描きでも出来なくはないのでしょうけど、激しい動きで破綻無い絵を描いていくのはかなり難しいので、これはCGならではの描写。最後の決めポーズも、梨子と連動していて離れていてもAqoursは9人なんだと感じさせてくれて、演出・楽曲・歌詞全てが11話の、そしてここまでのAqoursの総決算となるような楽曲だと感じられましたね。
 しかしせっかく9人が揃ったのに9人の曲がまだ1曲だけですよ。最後は9人曲になるでしょうけど、焦らしやがってぇ。

送り出す勇気 ラブライブ! サンシャイン!!第10話

 うちのTLでも内浦訪問者がガンガン増えている今日このごろ。10話放送日にちょうど安田屋旅館に泊まっていた方が、出てきたシーンを早速投稿してきましが、アニメで出てくるシーンが本当に再現度高いのですよ、ラブライブ! サンシャイン!!は。

  ずっと羨ましく見ていましたが、5日に約1ヶ月ぶりに内浦に行けそうです。これまでは通っただけだった所も、アニメで印象的な場面で使われていたので、それらもチェックしながら楽しんでこようと思います。毎週毎週、新たな見どころが放送中に増えていくってのは嬉しい悲鳴ですよ。そろそろ大雑把に回っても1日じゃ足りないレベルになりつつありますし。

 

 さてさて、あのサブタイトルでこの展開を突っ込んできたか……と思わされた10話ですよ。
 前半はギャグ多めのパート。ダイヤがようやっとスクールアイドルを出来るようになって、もちろんあの2人と一緒に活動に出来るのも嬉しかったのでしょうか、これまでの堅物ぶりが嘘のような弾けっぷり。でもこれはAqoursの一員となり、仲間となったからこそ殻を破れたという感じでした。果南は終始マイペースで、鞠莉は昔のように戻った2人を見たからか、これまで以上にうざったい感じに。3年生3人がそれぞれ「あの頃」を取り戻したかのような描写になっていたのが、ギャグパートながらもグッと来ましたよね。


 しかしそれが撒き餌でしか無かったわけですよ、ええ。

 ピアノコンクールの話をひょんな事から聞いてしまった千歌。2話ではスクールアイドルに誘うために、あの手この手で梨子を誘い込もうとしていた千歌が、梨子の心の中にあった引っかかりの素だった「やってみて 笑顔になれたら 変われたらまた弾けば良い」と誘った千歌が、梨子がスクールアイドル活動を活き活きとやるようになったのを見て、ラブライブ!の予選日と重なっているのにも関わらずコンクール出場を後押しをする。
 0票だったあの投票結果を受け入れつつ振り払い、ここから9人で前進していくぞ……という流れでこの選択が出来たのが驚きですが、上述のやり取りをした千歌でかつ9話でリーダーとしての器を見せ始めた、という複合的な要因があったからこそ出来た行動だと感じられました。


 そう言えば千歌が歌詞づくりに苦しむシーンがありましたが、畑亜貴さんも苦しむ事があるのかなぁ……いや無いわけじゃないだろうけど、ラブライブ! サンシャイン!!のアニメ挿入歌に関しても、物語をより彩る詩を書いてくださっていますしね。ただそれだけの素晴らしい楽曲だからこそ産みの苦しさはなかなか想像し難いわけですが……。

日本映画の日本語字幕版上映の話

 なんで2週目からなんだ……とか言っている人がいたようですが、結論から言うと「人が入らねえ」ってのが原因なのですよね、これ。

 「日本語映画を日本語字幕で見たくない」が主要因だと思うのですが、「耳が不自由な方向けだから、問題なく聴こえる自分が席を埋めては……」という心理的障壁も大きそうです。実際、自分もそうでした。

 「シン・ゴジラ」「君の名は。」同様に「聲の形」でも2週目以降になって字幕が設定された理由については容易に想像できます。それは動員の問題です。観客動員とか興行収入ですが、大体週ごとに6割前後に減っていくパターンがほとんどです(これを知っているとつい先程100億突破の報が出た「君の名は。」の動員の落ちなさが異常だとわかってもらえると思います)ですから映画館側としても、封切り週は出来る限り客を入れたいと考えます。話題作は終始満員になり続けますが、日本語字幕を上映してもそれを避ける人を埋めるほどに耳が不自由な方が来てくれるわけではありません。そうなると座席を空けてしまう事となり、機会損失に繋がります。2週目以降なら常時満席ということも少なくなりますし、時間が経てばさらに……という事で、今の状態では開始週すぐに字幕上映と言うのは難しいと言わざるをえないですね。

 2週目の話ではありませんが、シネマシティで4週目に設定された「日本語字幕つき上映」の話がありました。下の記事によると該当の時間より開始が早いものも遅いもののともに満席になった一方、日本語字幕は7割り程度の入になったとのこと。
邦画“日本語字幕つき上映”のメリットと課題ーー『シン・ゴジラ』『君の名は。』の実績から考える|Real Sound|リアルサウンド 映画部
 この結果を見ても、「日本語字幕つき」での上映は、通常上映よりも機会損失を生む可能性が高いと見て取って良いと思われます。(そんな中でも字幕上映を続けようとするシネマシティの姿勢は素晴らしいと思います)

 日本語字幕上映、「シン・ゴジラ」「君の名は。」では大々的に行われましたが、自分が字幕で見て良かったなぁ、と思ったのはアミューあつぎ映画.comシネマで見た「ラブライブ!The School Idol Movie」でした。この時の上映では全編に渡って字幕が出るわけではなく、歌の部分だけに字幕が出たのですが、畑亜貴さんは漢字・カタカナ・ひらがなを使い分け、曲のイメージを繊細に紡ぎ出してきます。歌っている声だけだと分からないその使い分けが、字幕によってくっきり浮きあがったのを見て「これは良いものだ」と感じたのがここ最近での最初の体験でした。この経験があったからこそ字幕版への抵抗が無くなったと言っても過言ではありません。(でも、多分これミスって上映しちゃった気がするのです。上映期間の2週間でこれ以外に3回見ましたが1回も字幕版は流れなかったですし)

 この経験があったからこそ「シン・ゴジラ」「君の名は。」でも日本語字幕でも鑑賞してきたのですが、「シン・ゴジラ」では泉修一の台詞が「燃える」ではなく「萌える」だったのを見て、それまでは面白いシーンとは思わなかったのに見るたびに吹くようになってしまいましたし、「君の名は。」ではRADWINPSの歌詞字幕が、映像の深みを増す役割も果たしたように感じられました。音だけでは見えてこない微妙なニュアンスというのを表現できるのが文字です。そんなニュアンスの付加というスパイスも字幕の良さの1つになると思います。

 と、日本語字幕上映の話をしてきましたが、何が言いたかったかというのを簡潔に書くと
「興味あるなら日本語字幕上映行っておけ。字幕無しで味わえない物が見えるから」
って事ですね。
 そして結論として言いたいことは
「どうせ埋まらない事の方が多いから、耳が不自由な方に遠慮せず席を取っちゃえ。席が埋まることが増えれば字幕つきが上映される回数も増え、耳が不自由な方の選択肢がもっと増えるかもしれないから」
って事ですかね。字幕の楽しさがもっと感じられる作品が増えれば、日本映画を日本語字幕で見るという選択肢を持つ人が増え、結果的に耳が不自由な方の助けになるんじゃないかな、と思うわけですよ。なので、自分も積極的に耳の不自由な方に遠慮せずに日本語字幕上映見に行こうと思います。まずは来週の「聲の形」ですね。

シン・Aqours ラブライブ! サンシャイン!!第9話

タイトルはパク…オマージュです。3年組から受け継がれた「新 Aqours」でもあり、9人揃っての「真 Aqours」でもある。また歩み始めた「進 Aqours」でもある、そんな9人の姿が見られたのが9話でした。
 ここまで毎回のようにμ'sに触れてきたラブライブ!サンシャイン!!でしたが、この9話では全く名前が出ませんでした。μ'sの名前を出さなかったことでAqoursと千歌の自立を暗に示したと感じましたよね。名前を出し続けてきた事がこの布石だった可能性も……ありそうです。


 物語も良かったのですが、「未熟DREAMER」が凄すぎたのでまずはそちらに触れたいのです。歌詞はあのホワイトボードに書かれていたもので、旧Aqours3人で作っていたもの……3年生は長い付き合いで互いを知りすぎたが故に、「いつもそばにいても 伝えきれない思い(果南)」があり、「言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない(ダイヤ)」で、言葉を尽くさなかったり相手を思ったりして行動した結果としてすれ違いを産み、「わかってほしいと願う 気持ちが止まらなくて きっと傷つけた(鞠莉)」わけですよ。3人が9話で見せたぶつかり合いを体現していているような歌詞は渾身の一作と言えるでしょう。歌詞があまりにも物語にハマりすぎていて、畑亜貴さん脚本会議にも参加したんですかねって思うレベルでした。畑亜貴天才かよ。
 パート分けでは、3年生3人が新Aqours6人を従え歌い上げた後、3人の合唱から新Aqoursの発起人である千歌に繋げるという、新旧Aqoursの継承性を見せた形に。3年生の衣装があの舞台での衣装から、お揃いの衣装に変わるあたりはアニメならではの強みを活かした表現ですが、3人ぞれぞれが過去からの脱却を果たすような描写とも取れました。それまでの物語展開も含め、すべての演出が相まって心に来る仕掛け・PVだったと思います。


 そういえばグループ名の「Aqours」が決まった3話のあのシーンは島郷海水浴場でしたが、過去の電撃G's magazineでのイラストでは、この海水浴場の近くにある沼津御用邸でダイヤさんがいるイラストが何度か描かれているのですよね。そう考えればダイヤさんがあそこにいたのも頷ける話です。でもわざわざ名前書いちゃうダイヤさんを始め、辛く当たりながらも下級生をきちんと見守り、話をしてあげられるダイヤさんは本当に愛おしいですわ。
 愛おしいといえば果南も、鞠莉の怪我や進路を気にして自由にさせるためにスクールアイドルを辞める決断をする。誘っておいたのが自分たちだったからこそ、それで縛ってしまってはいけないという責任感の強さと、それを貫く意志の強さ、愛おしさしか無いです。
 鞠莉も3人が一緒にやれるような場を作るために、学校に戻ってきたり、果南を誘い続けたりと、一途すぎるのですよね。そしてすべてが分かった時にあの3人の場所に雨も構わず走りだしてしまう……その真っ直ぐな姿が愛おしい。

 花火大会出演を決める際に曜・梨子に「変わったね」と言われていた千歌が、3年生の絡まった紐を解いて本音を引き出したというのも、リーダーとしての格が備わってきたことを表現していました。このままどんどんリーダーらしさを身に着けていってくれれば良いなぁ。