けいあんの御触書

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ラブライブ!サンシャイン!!第24話(2期11話)から再確認したラブライブ!の面白さ

 「Awaken the power」が発売されましたが、妹2人で歌い出し→そこから姉2人へバトンタッチしていく1番の流れはアニメでも「良いなぁ」と感じていた部分でしたが、2番以降の妹2人のソロとか、皆でのコーラスとかからも、2人だからSaint Snow・9人だからAqoursと同様に11人だからSaint Aqours Snowになれるんだと感じる良い歌でした。そしてSaint Snowの2曲に関してはサビ以外がほとんど聞けていない状態からのフルでの視聴でしたが、業が深いというか……台詞でもあった「真剣さ」が伝わってくるとともに、2曲の間だけでもAqoursの変化を受けてのSaint Snow側にも変化があるように感じられたのは自分だけでしょうか。そこまで考えての歌詞だとしたら畑亜貴恐るべしですよ。

 あと西伊豆スカイライン 土肥駐車場にも行ってきました。ツール・ド・フランスで見たような山肌を走る道路は気持ち良く走れたのですが、ガードレールがない区間が多くて怖かったです。あと、途中でぐいっと登る場所があったので、そりゃバスも飛ぶよなと思った次第(イメージ映像ですけど)。いや本当にあれは飛ぶような感覚だったんですよ。夜だったら星空に吸い込まれるような感覚になるはず。土肥駐車場は周辺まで見渡しても光るようなものがほとんど無かったので、夜は星が綺麗に見えるのは間違いなさそう。とは言えまだ夜走るには怖い道路なので、もう少し暖かくなってから再訪してAqoursの見た輝きを感じたいと思っています。

 2期11話(24話)、とんでもない話が来るはずだ、なんて覚悟は全く無意味で……3話と同様に前半にコミカルなパートを多めに入れておきながら、Aパート終了直前のスクールアイドル勧誘の件から、ようちか/よしまる/よしりこ/ダイルビ/かなまり といつもな組み合わせのエピソードを組み込みつつ、「勇気はどこに?君の胸に!」までの怒涛の展開ですよ。前半でのノリの良い展開でガードを緩めさせておいてからの「めった打ち」……殺傷能力高すぎな1話でしたね。

 個人的には善子のために頑張った花丸・梨子の2人の健気な行動が好きでしてねぇ。花丸は花丸で幼馴染である善子のことを心配していた描写が1期からありましたし、梨子は2期になってからの急接近ですが善子に巻き込まれながらも、年上としての包容力も見せてと良いコンビだったんですよね。そんな善子をとの関係性のあんな形で描かれ方されたら善子じゃなくてもじんわりきちゃうでしょ。

  校舎屋上でのバルーンアーチはSUNNY DAY SONGを彷彿とさせるものでしたが、Twitterでも描きましたがAqours9人のカラーになっていたのに気付いちゃった瞬間に辛さがこみ上げてきまして。カラフルにするならサクラピンクとピンクなんて似た色がわざわざ入れないですからね。あのシーンは明るい劇伴なのに泣いていましたよ。

 あと今回の話までを経てじわりじわりと染み渡ったのが「未来の僕らは知ってるよ」における
  "未来の僕たちはきっと 答えを持ってるはずだから"
の部分ですよ。廃校を阻止できない事が確定的になっても、未来の僕たちが答えを持っているはずだから頑張っていける。後ろ向きである事を含んでの前向きな姿勢を感じ・察せる歌詞だと感じ始めてしまったので、もう明るい曲には聞こえなくなっているのですよ。少し前に書いたAqoursに背負わせている重みにも通じるものも重なり始めていて、冷静に聞くことが出来ない曲になりつつあります。 

 そして「勇気はどこに?君の胸に!」のあのパート、内浦の皆・学校の皆と一緒に歌ったという点で、新たな文脈が付加された形となりましたが、ずるいよね、ずるすぎるよね。もう学校の終わりが目の前に来ている子たちにも「やり残したことなどない そう言いたいね いつの日にか」とか歌われたらさ。「空気が変わらない」と言っていた志満・美渡さんも、そこに当たり前のようにあったものがなくなるという感覚を覚えながら一緒に歌っていましたが、自分も母校を統廃合で無くしているだけに感情移入せざるをえなかったですよ。

 歌詞へのあらたな文脈の付加だけで歌の魅力が増していく。アニメ楽曲ならではの持ち味が十二分に発揮された展開でした。しかし畑亜貴さんの書く歌詞と物語の親和性の高さが驚きですし、この展開ならこの歌詞しかないよねと思わせるの凄すぎでしょ。
 こんな感じで物語と歌とが互いに高めあって物語を紡いでいくからラブライブ!の虜になっているんですよ。素晴らしいお話、ありがとうございました。

キャッチの判定についてのあれやこれや NFL WEEK15 NE@PITのあのプレイについて

 色々言っている人が多いこのプレイですが、今の判定基準ならパス失敗に覆ってもおかしくないと確信しております。という事で自分の知識内で書いていこうと思います。ルールについての言及は他にもあるのでそちらで。 

Touchdown Network - キャッチとは何か?


 まずは意外とわかっていない方が多いのでは?という要素を挙げておきます。

 (1) キャッチしたボールを地面に付けたら「必ず」パス失敗になるのは過去の事。現在では「確保がしっかりなされていた」と判断されれば地面にボールを着けてもパス成功と判断されています。もちろん確保がしっかりなされていない状態で地面にボールを着けたらパス失敗になるのは従来通りです。

 (2) レシーバーがボール保持者になるのは「キャッチが成立したタイミングから」であり、パス不成功と判定された場合はその前の段階でボール保持がなされていたように見えてもボール保持者になっていません。


 長い間見ていた人ほど「キャッチしたボールを地面につけたらパス失敗」という知識が根付いてしまっていると思われますが、(1)はここ数年で緩和されてきた部分なのです。

 同じ週のOAK@DETに比較できるようなプレイがありましたが、このプレイは地面に着く前にはお手玉しているものの、地面に着く前からは確保をしっかりしている(=ボールが手の中で動いていない)のでキャッチ成功になった例ですね。

 最初の動画のプレイでは、地面に倒れ込みながらボールの確保をしていない状態でボールを接地させています。ですからパス失敗と判定されるのは妥当ですし、2つめの動画と一緒の状況では無いことも理解してもらえるのではないでしょうか。

 

 あと今回の例がTDに関わるエンドゾーン付近だったから判断を誤る方が多かったと思われますが、ゴールラインがもし無かったとして最初の映像のようなプレイをしていたらどうなるかって事を考えてみます。(1) の例に反していますからパスキャッチは認められません。(2)で提示した通りボール保持者になるのは「キャッチが成立したタイミングから」なので「パス失敗」になります。
 さらに(2) は遡及的になっていて、パス失敗ならばその前の保持に見える部分も保持にならないという事になります。ですので元の状況に当てはめると「パス失敗なのでボール保持をした瞬間がなくTDは不成立」が成立することになります。(2) の考えがおかしいというのであれば、次のような例を思い浮かべてください。

 [a] 地面に両足をつけたまま手だけ伸ばしてボールを受けた。しかし受けた直後に相手に叩かれボールを落とした

 この時にパス失敗と判断されるのが妥当でしょうか?それともファンブルと判断されるのが妥当でしょうか?受けた直後に叩かれたのであればパス失敗と答える人がほとんどでは無いでしょうか?もし最初の動画でのプレイをTDとするならば、叩かれる前の一瞬に保持した瞬間があったと判断するのと同等となり、[a]のプレイはファンブルの判定になるはずです。これは整合性を欠く判定になってしまいますよね。

 上で紹介したTouchdown Network - キャッチとは何か? でも書かれていますが、「受けてから確保までの時間をどう定めるか」については、どういう定義をしても審判の裁量に委ねられる部分は出てきてしまいます。ですが(1)に関しての審判の判定は、自分が見ている範囲では一貫性のある判断をしていると感じています。

 NFLというのはルールも運用も年々変化させていっているだけに、毎年知識をupdateしていくのが大切なスポーツなのですが、それも面白みの1つだと思っているのですけどね。

 

「9人だから」の重みが見えたサンシャイン!!第23話(2期10話)

 序盤のSaintSnow来訪を見て「来週発売のCDのドラマパートで酷い事されちゃうんだろうな……」などと思ってしまいましたが、多分間違ってないはずだよ。子安秀明さんだからきっとやってくれるはず。
 「メンバーの気持ちがお客さんに伝わるもの」という言葉は6話のあのアクロバットに通じますよね。千歌がアクロバットな振りを成功させたのを始め、9人のパフォーマンスが多くの人に届いたから、ハンデを跳ね返し前回敗退した予選を通過出来たのですから。

 前回までは1年生3人組の動きにスポットが当てられていましたが、今回は3年生3人組にがっつりと。
 ロープウェイだけじゃないけど、乗り物から両足でぴょんって降りちゃうの「わかるわかるー」って感じだった導入部分から、マイペースでありながらも他2人もちゃんと気にしているあたりが3年生だなーというBlueCaveでのやり取り。3人がそれぞれ選択する道へ進むことによってばらばらになる未来が確定している中、難しいと知りながら3人で揃って星に願うというこの関係性。車内に3年生3人しかいないように描写された車が飛んでいるシーンは、イメージだとわかりやすく表現するとともに、そこまでの3年生の軌跡を描いてきたからこそ、見たかった景色への憧れが感じられる表現になっていて面白いなぁ。非現実的なシーンなんだけど、あの一瞬の描写だけで明らかにイメージ映像だと表現するあたりが上手いよなぁ。でも見たいものが見られるとなったらあんな気分になるでしょ、そりゃ車も飛びますよ。
 個人的に運転する鞠莉が十千万旅館の前でやっちゃったやつが「わかるわかるー」って感じ。初心者だとああなりがちだよねぇ……初心者が運転する助手席に乗った時に似たようなことを何度かやられていたので「頼む、自分に運転させてくれ」って思うやつです。

3人の時はただ「高い所に行けば見えるかも」というあてのない行動だったから星を見る事は叶わなかったけど、千歌の言葉から向かった場所では皆の想いが実って雲も払え、星が見られたのが3人だった時との違い。「9人だから」を体現しているんだよなぁ……この9人だからAqoursは2期での重要な要素になっているんです。

 https://twitter.com/kei_an/status/939629256711184384

 上は自分の発言から。140文字制限で入れられなかったですけど「9人で」というのは車内の会話の至る所から感じられたのではないでしょうか。星座早見盤に描かれた9つの星も象徴的でしたよね。
 「だから晴れるまでもっともっと遊ぼう」、未熟DREAMERにも「晴れるまで遊ぼう」という歌詞がありましたが、作中では作詞したとされる千歌がこの言葉を言うあたりにも、脚本側の理解度と愛情が感じられます。

 あと2年生組も地味に色々フューチャーされていましたよね。千歌の特技・書道が出てくるとは思わなかったですし、千歌母からの「諦めずに続ける」という台詞も、1期でのあの言葉から繋がってきています。海岸での千歌の独白も重みがあるものでしたが、それを優しく包容する感じの梨子ちゃんも良い関係でしてなぁ。

 μ'sの時の2期11話と似た空気を漂わせながらも、また違った答えを出そうとするAqoursの空気を感じられるお話でした。あと最後に……志満姉さんの帯にウォーターマークが重なって「なんで帯にSUNRISE」って入ってるのと一瞬思った人がいらっしゃいますか?自分だけですか、はい。

聖なる星 サンシャイン!!第22話(2期9話)

 同人誌の追い込みしていましてだいぶ周回遅れです。1冊目(メインジャンル)は終わりましたから、これから2冊目作ります。サンシャイン!!本、どこまで書けるかわからないですが、今出来る中での最大限のものを作りますね。

 2期9話、先に終盤の話をしちゃいますけど、アバンで見せた2人きりのポーズを姉2人の前で見せてからの「Awaken the power」への流れ、最高でした。姉の前で理亞・ルビィが2人きりで披露して、姉がいなくても大丈夫という成長した姿を見せた後、イベントでは11人の「Saint Aqours Snow」として披露し、このイベントが最後のパフォーマンスとなる聖良を、五稜郭を模したかのようなフォーメーションの中心に据えて送り出す。
 姉と一緒に活動できなくなる2人の成長を描きながらも、その姉妹二組が同じ曲の中でパフォーマンスするのも感慨深かったですし、ダイヤさんの妄想と理亞、両グループのメンバーから出てきた「Saint Aqours Snow」のグループ名を体現する11人でのパフォーマンスが心に響いたんですよ。

 8話感想でも書きましたが、ルビィは1期から人見知りという描写をずっと続けられていました。克服しつつあったとは言えAqoursメンバー以外とはまだまだ……という中で理亞を引っ張っていった上で、面接でのあの堂々たる態度ですよ。見知らぬ土地・初対面の相手に自分の思いを伝えようとしたわけで、花丸・善子が泣くのもわかります。その後にも理亞のクラスメートにライブのお知らせを伝えと、短いながらも見知らぬ土地での同級生たちとの大きく成長した姿を次々と見せました。

 黒澤ルビィ役の降幡愛さんには、ルビィと真剣に向き合っていると感じられるエピソードがありました。昨年クリスマス・イブには内浦・沼津をお忍びで訪問していましたが、後から出てきたコメントを参照するとこの時期は悩んでいた時期のようでした……小さくてマスコット的な存在ではある降幡愛さんですが実生活では姉でもありまして、時折見せるしっかり者の部分があったのです。しかしこれはキャラクターとはやや相容れない性質、表に出せる場面はあまりありませんでした。それが2nd liveでは「SKY JOURNEY」「真夏は誰のモノ? 」と降幡愛さんの持つかっこ良さを引き出す曲が与えられと、降幡愛さんの持つポテンシャルが存分に引き出されたのですよ。MCでもカッコ良さについて言及されていましたが、その降幡さんの性質をも纏い始めたのが今回のルビィだったのかなと。「君のこころは輝いてるかい?」自己紹介での「誰にも負けません」の部分から感じられていた想いの強さの片鱗とも、綺麗に混じり合った感じもしたんですよ。役者・アニメ・そしてCD、媒体の違うルビィが縒り合い、新たな光を発するように感じられるお話でした。

 何か真面目なことばかり書いていても……なので、善子が事あるたびに食べているシーンが挿入されていたのですが、あのシーソーの展開で大笑いですよ。花丸に注意を引いておいてあれですからねー。作り上手いわ、本当に。
 でも1年生コンビも多分暗躍していたんですよね。台詞から考えると2年・3年を呼んだり、衣装を用意させたりしたのあの2人でしょ。9人だからこそAqoursという話は2期3話でもしましたが、当然姉妹が揃ってこそのSaint Snowなわけですよ。その姉妹の最後の舞台を華やかに飾るためにあれこれやっていたと考えると、善子・花丸も姉こそいないものの活動に対しての想いがあるんだろうなぁ、と感じさせられてですね。2期7話での買い出しシーンで触れていた「支え合い」がここにつながっているように感じられてよかったですね。

重ね合わせ ラブライブ! サンシャイン!!第21話(2期8話)

NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO」に行ってきたんですよ。何度かこのBlogでも話題に出しているYODA君と。当然Aqoursに関する話も色々してきたわけですけど、「アニメのAqoursにも現実のAqoursにも重い物背負わせすぎじゃね?」「追い詰めるような展開で怖いわ」……なんて事を話していたんですが、そこに飛び込んできたのが先日発売となった「MY舞☆TONIGHT / MIRACLE WAVE<」のCDでの2番の歌詞ですよ。「うわ、おっも」これが初聴きの時の感想でした。決意を込めた前向きの曲と見せかけて、自分たちを追い込んで、追い込んで、無理やり殻を破らせる、そんな事をさせようとしている歌詞だと感じちゃったのです。アニメ中では「ラブライブ!での活躍で名を残す」のみとなっていますし、現実の方でも上記「SONGS OF TOKYO」のように格上の方々と同列に扱われていて、目一杯背伸びをさせられておりと、どちらも追い込みを食らっている状況なわけですよ。いやー、怖い。期待しているから用意されているハードルの高さなのでしょうけど、課しているハードルの高さが怖いです、怖すぎです。


 8話はオーソドックスな重ね合わせの物語。まずは「μ's」も直面していた「最後のラブライブ!」という問題ですね。それを1年と3年という同じ組み合わせの姉妹の視点を重ね合わせて展開していった点が、物語に深みを与えた形でした。

 スクールアイドルはスポーツではないですが、学生スポーツには「3年生の卒業」という避けられないイベントがあります。3年生にとっては最後の試合になりかねない、そんなドラマがスポーツ×出場校の数だけ存在しているわけです。ましてや1年と3年という組み合わせがあり得るため、今のメンバーで一緒に出来る期間は1年にも満たない……それに関してはμ'sでもAqoursでも辛い気持ちを描く話がありましたが、2人きりでしかも姉妹グループであるSaintSnowの理亞が抱く辛さは、他のグループの比じゃないでしょう。
 9人のAqoursは他グループに比べて多いなぁとは思いますけど、9人もいればストッパー役も推進役もどちらも生まれる可能性が高く、何かトラブルが合ってもサポートし合えるんですよね。もちろん話がまとまらない可能性もあるんですけど。でも少人数だと話がずれた時の仲裁役が出ない場合もある……という点で現3年生が1年生だった3人の旧Aqoursとも重なり合うわけです。少人数だからこその問題。ステージに立つ前に喧嘩していたという情報もありましたが、2人や3人ぐらいだとその状態を和らげる役割を担える人がいなくなる場合があります。3人なら仲裁役がと思われるかもしれないですけど、3人だと2対1になっちゃうのが怖いんですよ。しかしこれらの事をそれも踏まえてのOP曲の歌詞「ホンキをぶつけ合って 手に入れよう未来を!」だと考えると、畑亜貴なんなの予言者なの?なんでこんな物語に沿った歌詞になるのよ。
 「ステージのミスってステージで取り返すしか無い」って台詞が出てきたのも凄まじいな、と。現実と虚構を重ね合わせるのがラブライブ!の持ち味とは言え、現実での1st liveであんな事があったグループに言わせるのはその背景を知る者に響いちゃうでしょ。ずるいでしょ。いや、ステージでのミスを取り返せるのはステージだけだって現実のAqoursが証明しているからこそ、あの言葉の重みが増すわけですけど、それを言わせちゃうのが最初の段落で言った「追い込み」に見えちゃうんですよ。

 終盤に見られたのが姉妹愛の重ね合わせ、黒澤姉妹も鹿角姉妹もそして高海姉妹も。そして同じ妹という立場だから苦しむ状況を感じ取ったルビィが理亞を助けようと動くシーンは、1期からずっと書かれていた人見知りというファクターを自ら打ち破った瞬間、これまでの表現があるからこそ理亞の手を引くルビィという構図だけで成長がはっきりと見て取れたのがたまらなかったです。そしてこれも演者である降幡愛さんと重なってですね……いやぁ、知らなくても楽しめるはずですけど、知っていれば知っているほど深みを感じられるってのが凄いなぁ。

 と、真面目なことを書き連ねましたが、私の花丸ちゃんがたくさん食べているのと着ぶくれを混ぜた愉快な表現されていて面白かったですわ。着膨れしている時に声まで変えちゃうのやりすぎでしょ^^ 

唯一の選択 ラブライブ! サンシャイン!!第20話(2期7話)

 自分の通っていた小学校は甲府市中心部に近かった為、ドーナツ化現象の煽りをもろに食らって4校統合によって消滅してしまったんですよ。「郷土の」とか「地元の」とかそういう意識はほとんど持たないようになった自分ですが、さすがに通っていた学校ともなると思い入れもあるわけで、無くなるという報告を受けた時と実際に無くなった直後はショックを受けていたことを覚えています。建物自体は残っているんですけど、自分の通っていた時と同じ使われ方をしていないという事で、記憶の中に残っている建物の同じようなものに見えないんです。

 またスポーツ大好き人間の私にとっては「記録に残る」というのはとても大きな意味合いを持っています。いつか抜かれてしまう記録に関してもリストには載ることになりますし、最高峰の大会での優勝記録ともなれば、文化が続く限り「記録に残る」……これは半永久的に残ると言っても過言では無いでしょう。
 そんな点で今年のSuper Bowlは、Super Bowl史上最大の25点差からの逆転勝利、51回目にして初の延長戦突入、その奇跡に繋いだミラクルキャッチ……Patriotsファンの自分にとっては記憶にも記録にも残る試合となりました。

 そんな2つの身近な事が、作品と重なった2期7話。心を揺さぶられずにはいられませんでした。

 学校がなくなる事が決まったAqoursは、ラブライブ!の歴史に名を刻み半永久的な存在になろう……そういう方向を向いたわけです。1期12話で音ノ木坂学院を訪ねたAqoursは、学校を残したμ'sが関わるものは残さずに去っていった事を知りました。状況に小さな差異はあるとは言えこの事があったからこそ、Aqoursも同じ方向を向けた。1期12話とのリンクによって、音ノ木に出向いたシーンの持つ意味合いが強くなっていき、同じ場所でスタートを切った事も運命的に感じられるわけです。

 これは再放送時の発言ですが、μ'sの時はG'sでのテキストを織り交ぜた表現がありまして、知っている人にとっては「あれだ」となる展開だったわけですよ。今回のAqoursの物語では直接的な引用元はなかったものの、G'sでの展開を踏襲したものでして、そのテキストを知っていた自分にとっては、今回の話のラストに至る展開とその決断はより強く響きましたよね。

「このままでは廃校になる」という音ノ木坂学院と「廃校を先延ばしにしていただけ」という浦の星女学院では大きく状況が違っています。

1から次へ ラブライブ! サンシャイン!!第14話(2期1話) - けいあんの御触書

 「廃校が確定というのはG's時空では初期からの決定事項であったのでこんな書き方をしていましたし、「だから皆の記憶に残してほしい」というのもG'sテキストで表現されていたことで、ここで1つの糸に縒っていくのか……と感じましたよね。
 現実でのAqoursが活動を始めた頃はまだμ'sが精力的に活動していましたから、μ'sを見ていてG'sまで見ていなかった人も多かったでしょうし、そもそもG'sを見ていなかった人もたくさんいると思います。さらに今でもラブライブ!の世界とそのファンはどんどん拡大していっていますから、アニメから入った人にもその事実を知らない人がいるでしょう。もちろんアニメはそういった人たちにも楽しめる作りになってはいますが、廃校が決定事項ながらも活動を続けていくというG's時空のAqoursの悲痛な想いががこもったテキストを知っていると、今回の話がその想いがこもったテキストを生む要因となっていると感じられますし、今回の2期7話を見てからテキストを読み返すと、Aqoursの活動の儚さが感じられると思います。

 G's時空の主題を引き寄せるという意味合いを持った2期7話ですが、記憶に残すだけでなく記録に残すまで行ってほしい……そんな思いを抱かせる良いドラマでした。

NFL2017 お気に入りプレイ集 前半戦

 NFLはPROBOWLまで入れると全22週……という事は今週の試合(WEEK 11)が終わった所ででシーズン的にはちょうど半分です。

 全試合見ている私けいあんがこれは良かったと思うプレイを各週1つずつピックアップしてみました。パスキャッチに偏っちゃったのは見ていて派手だからですかね……ランでもディフェンスでも良いプレイはたくさんあったので、各試合のVIDEO集や自分のはてブを見ていただければ良いのではないでしょうか。毎週20プレイ以上はブクマしているので、全部見るとあっという間に時間を奪われると思います。
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 では紹介していきましょう。


・WEEK 1 NYG@DAL
 3-6-DAL 24 (11:49) (Shotgun) D.Prescott pass short left to C.Beasley ran ob at DAL 31 for 7 yards. 弾いた後の集中力ですよ……片手で頭の後ろでキャッチとか凄すぎでしょ。NFLではきちんとボールを確保した後で2歩以上フィールド内に足を付かねばならないのですが、キャッチしながらも足元にも気が配られているのが感じ取れると思います。


・WEEK 2 CLE@BAL
 3-1-CLV 27 (11:28) (Shotgun) K.Hogan pass deep middle to D.Johnson to BLT 39 for 34 yards 
 体制を崩しながらも腕を懸命に伸ばしてのワンハンドキャッチ。受け身がほとんど取れずに衝撃を受ける体勢にもかかわらず、ボールをしっかり確保し続ける……NFLのレシーバーの技術力と集中力の高さが感じられます。

・WEEK3 CLE@IND
 2-1-IND 28 (:44) (No Huddle, Shotgun) D.Kizer pass deep right to J.Leslie to IND 2 for 26 yards

 2週続けてCLEのプレイ。ジャンプしながらの片手キャッチから、引き寄せてしっかり確保。体勢が崩れている上にタックルもされている状況でこれですからね……しかしこんなプレイを繰り出せる選手もいるCLEですが、現在10戦全敗です。トンネルは抜けられるのかな……


・WEEK 4 JAX@NYJ
 1-10-NYJ 25(8:02) L.Thomas reported in as eligible. B.Powell right tackle for 75 yards, TOUCHDOWN. The Replay Official reviewed the runner was not down by contact ruling, and the play was Upheld. The ruling on the field stands.

 JAXディフェンスが不用意な部分もありましたが、NFLではタックルによる転倒でなければプレイは継続なので、それを察してすぐに立ち上がって走り始めたRBパウエルを褒めるしか無いです。

・WEEK 5 JAX@PIT
 3-17-PIT 34(4:11) (Shotgun) B.Roethlisberger pass deep middle intended for A.Brown INTERCEPTED by B.Church (J.Ramsey) at JAX 49. B.Church for 51 yards, TOUCHDOWN. 弾いたボールをINTするのはよくあるパターンですが、目の前に飛んできたとは言え叩き落とすようなボールに反応してキャッチするのがまずすごいですし、キャッチ後にすぐにリターンに転じ、ディフェンスをかわしきっての独走と素晴らしさが詰まったプレイですの。

・WEEK 6
 3-2-PIT 49 (3:34) (Shotgun) B.Roethlisberger pass deep left to A.Brown for 51 yards, TOUCHDOWN. 

 今度はディフェンスが弾いたボールをオフェンス側がキャッチするプレイ。軌道の変化に対応してワンハンドキャッチをしただけでなく、すぐに前へと走り始める展開の速さに驚かされるプレイです。

・WEEK 7
 1-10-NYG 38(9:49) R.Wilson pass deep left to P.Richardson for 38 yards, TOUCHDOWN. Toss to 21-J.D.McKissic who throws back to R.Wilson.

 フリフリ!フリーフリッカー(flea flicker)はよく使われるスペシャルプレイ。キャッチの所は競り合いで綺麗に決まったとは言い難いのですが、流れ自体は美しいですし、WRリチャードソンが競り合いながらもキャッチを決めた点で自分の中では評価の高いプレイです。

・WEEK 8
 2-10-BLT 34(14:29) (Shotgun) M.Moore pass short right intended for J.Landry INTERCEPTED by C.Mosley at BLT 37. C.Mosley for 63 yards,TOUCHDOWN.

 弾いたボールをキャッチするのはよくあるけど、パスに反応して至近距離でキャッチするの凄すぎでしょ。しかもそこから63ydsリターンTDまで繋ぐんですよ。110kg以上ある選手がこのスピードで走るんですから、NFL選手の身体能力は驚異的です。


・WEEK 9
 3-33-LA 48 (9:39) (Shotgun) J.Goff pass short left to R.Woods for 52 yards, TOUCHDOWN.

 サイドスクリーンからの絶妙なルート取りと加速が見所のプレイ。走ったWRウッズも素晴らしいのですけど、ブロッカーの働きも絶妙なので何度か繰り返して全体を見ていただきたいプレイなのです。

・WEEK 10
 4-7-JAX 44 (:34) (Punt formation) Direct snap to C.Grant. C.Grant up the middle for 56 yards, TOUCHDOWN. Fake Punt

 パントフェイク大好き。リスク高いチャレンジングなプレイだからこそ、決まった時に相手に与えるダメージも大きいのですが、これはRBグラントの好走が光りましたね。Pノートマンのフェイク(ボールが逸れたように見せる動き)も好き。

・WEEK 11
 4-5-KC 36 (2:12) (Shotgun) E.Manning pass deep left to R.Lewis to KC 2 for 34 yards (P.Gaines).Penalty on KC-P.Gaines, Defensive Pass Interference, declined

 延長終了も近くなり、このチャンスを逃すと勝利の可能性が低くなる状況での4th downギャンブルでこのプレイですよ。パスキャッチが失敗していても相手の反則があって前進できていたとは言え、このキャッチの評価が下がるものではありません。完全に体勢崩していたのに、ボールを地面につけないようにキャッチするのめちゃすごでしょ。


 という感じで各週1プレイずつ取り上げてみました。1プレイずつにするために泣く泣く絞ったプレイもあったのですが……まあ好みもありますしね。

 さてNFLはレギュラーシーズンがあと6週。全チームが休養週を終えたので全チーム残り6試合でプレーオフ争いが繰り広げられます。ここからがさらに面白くなってくる所。興味のある方は是非本場のNFLを見てみてください。