けいあんの御触書

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現実とリアルが交錯した第一歩 ラブライブ! サンシャイン!!第3話

 伊豆箱根鉄道さんが『「ラブライブ!サンシャイン!!」伊豆・三津シーパラダイス 入場券セット』なるものを出すという事で、3週連続(1日・9日に続いて16日)で沼津周辺に行ってしまっていましたが、まさか来週も行くことになるなんて無いよなぁ(フラグ構築)……まあ、記念のものだからね、買いに行くのは仕方ないよね。
 本題に入る前に……今回は本屋さんとビラ配りで沼津駅周辺が出てきました。梨子ちゃんがチラシ渡しの練習をしようとしたのは映画館のポスターでしたが、その映画館は「ラブライブ!The School Idol Movie」も上映したシネマサンシャイン沼津。さらにシネマサンシャイン沼津が入ったビルは「BiVi(作中ではSAVI)」と言いまして、綴りは違いますがどこかで聞いた名前と、ラブライブ!とはちょっぴり縁のある場所。16日の訪問時には初沼津となる同行者が居たのですが、「駅周辺にはこんな建物があるから見ておくと良いよー」と話を振っておいた所でその日の放送で登場ですよ。びっくりしましたわー。さらに同行者と別れたあと、「浦の星女学院」のモデルとなった「沼津市立長井崎中学校」へ車で向かったので、最後に車が殺到するシーンを見て「ああ今日通った通った」となりましたし、現地に行っておくとより楽しめるラブライブ! サンシャイン!!、今回の訪問ではアニメに出てくる場所をタイミング良く訪れていたので、その点も楽しかったですね。


 舞台探訪話はここまでにして、鞠莉が1話以上のインパクトを見せつけたラブライブ! サンシャイン!!第3話、グッと来ましたわー。内容としては「ファーストライブ」だったのですが、サブタイトル「ファーストステップ」がしっくり来る内容。あれ、ちょっとライブに入るの早くないかな……と思っていた所からの畳み掛けにやられましたね。いつも通り内容に触れるので、見たくない方はお引取りを。

 

 3週連続で沼津に行ってますが、散策しているとその辺りにお住まいの方と会話する機会もあります。向こうもサンシャイン!!関連で訪れてきているってなんとなく察してますから、そんな感じで話を降ってくるわけですよ。で、作中では出てこない周辺の見どころとか、世間話とかも交えていろいろ会話していて、自分の住んでいる所でもあるような地域内での強い繋がりを感じられていたのです。また、つい最近Twitterで見かけたこれも、受け入れられている事を感じさせるものでした。

こういう言い方をしてくれるのって嬉しいですよね。そんな経験があったからか、Aqoursの為に駆けつける人達の姿を見て「ああ、あの街だからこういう事はありそうだよな……」と思いましたよ。そんな事が感じられる素地が作れていた点でも、舞台探訪をして良かったなーと思いますね。

 電撃G's magazineでのグループ名投票で選ばれたAqours。『水を意味する「aqua」と、私たちのもの「ours」を組み合わせた造語』という事でしたが、千歌の「えーきゅー あわーず?」という言葉でアニメから入った人にもそれがイメージしやすくなったのでは無いでしょうか。雑誌からずっと一緒に走ってきた人にとっては当然の事でも、最近入ってきた人は当然知らないでしょうからね。これで綴り間違いを見ることが少なくなると良いなぁ。

 3人のAqoursによるファーストライブでは2つのキーとなる出来事がありました。
 まずは停電から再開まで。体育館が埋まらず活動継続が危ぶまれる状況にも関わらず歌い始めたAqoursへのさらなる試練。アカペラで歌い続けようとするも、普通星人と自らを評した千歌が耐え切れずに歌が止まった所で、発電機を使って電気が復活。さらに姉を始めとした街のみんなが駆けつけてくれるという流れは、上でも書きましたが「内浦」という個々の結びつきが感じられる土地だから出来る展開。実感として「そんな事が起きてもおかしくない……いやむしろこうなる方があの場所らしいよね」と感じさせてくれる流れでした。千歌がそこまで強くないというのは乗り越えるべき壁なのかな。普通星人から脱せるかがここからの注目点でしょうか。
 2つ目は歌い終わった後のやりとり。課されていた活動継続条件は結果としてはクリアしたが、それは本当の実力ではない、そんなダイヤからの言葉をきちんと受け入れた上で、μ'sから受け継いだスクールアイドルとしての理念を元に、輝きたいと高らかに宣言。ここは現実と被らせて見てしまう人も多かったと思いますし、自分もその1人です。9人揃った4月のニコ生で初めてμ'sに触れたのですが、後継者としての覚悟とも感じられる言葉が伊波杏樹さんを中心に発せられていたのです。アニメを見ながらそのシーンがオーバーラップしましたね……。まだアニメでも、現実でも未成熟な9人だからこそ、このアニメと発表済みのライブとで大きな成長を見せて欲しいし、それを応援していきたいと改めて感じましたわ。


 そういえば、ライブ前には浦の星女学院の生徒しかいなかったようですが……浦の星女学院のモデルとなった長井崎中学校へは沼津からのバス路線があります。しかし本数はかなり少なく、学校前の停留所は朝夕の通学時間帯のみ。少し歩いた幹線道路でも1時間で最大2本という路線沿いですし、よく遅れます(逃げ道がほとんどない一本道が多め)。なので早めに来てくれていたのかもしれませんし、そんな路線バスを使ってまでわざわざ見に来るという事はAqoursに強い関心があったんじゃないかなー。そう考えると、ダイヤさんの「今までのスクールアイドルの努力」という言葉がこの少ないながらも観客がいる事に繋がっていると感じられますし、μ'sの時の観客0との対比にも繋がっている表現という事になりますよね。こころを揺り動かすようなドラマティックな展開だった上に、スタート地点が全く違うという事も示せた良い描写だったと思いますよ。