けいあんの御触書

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Step! ZERO to ONE ラブライブ! サンシャイン!!第8話

 今回は何度も手が止まってしまい遅くなってしまいました。だって見返すたびに泣いちゃうんだもん。
 悔しくて泣く……それは強くなるには必要な要素の1つだと思っています。別作品ですがつい先日また劇場で見てきた「響け!ユーフォニアム」でも、黄前久美子が一部のパートで演奏を外されたことに対して悔しがり大泣きをしました。これを機に、それまで主人公らしさがあまり感じられなかった黄前久美子に主人公としての格が感じられるようになりまして、その話を見終わった直後にBD購入ボタンを押していたのを思い出しました。
 アニメが始まる前、ラブライブ! サンシャイン!!1周年の記事にこんな事を書いていました。

主人公格のAqoursのリーダー高海千歌役の伊波杏樹さんのリーダーシップと主人公としての力は特筆物。まだ始まって1年ほどだからか、高海千歌ちゃんの方にはその力が乗り移りきっていない感じですが、その転移がなされ高海千歌ちゃんに「これぞリーダー」という信頼感が見られるようになった時、Aqoursはさらなる高みに上がっていくと思っていますし、それは夏開始のアニメでなされて欲しいとも思っています。

今回の8話はそれを実現してくれたお話で、涙のシーンから結果に向き合い再出発をするかのような表情を見せる終盤の展開は、千歌の主人公力の高まりを強く感じさせるものでした。


 物語の展開としては今までの7話までで描いてきた事を存分に使ってきた形でした。

 内浦は地方の町。3話の講堂でのライブ、6話でのスカイランタンへの協力などなど、街の代表という感じの描写がずっとなされていました。一方、1300万人が住む東京は、良く言えばしがらみの無い場所。だからこそ地元だから・仲間だからという評価軸はほぼ無く、実力がものをいう環境。この環境の違いが、イベント後に会った鹿角姉妹の言葉(例 「ラブライブ!は遊びじゃない」)として表れてくるわけです。

 PV作成時(6話)の鞠莉の言葉「努力の量と結果は比例しません」、そしてダイヤからの言葉で現在7236グループというラブライブ!への登録数が語られ、それらの言葉を体現したのがイベントの結果でした。Saint Snowが3桁得票で9位だったのに対しAqoursは0票で最下位。努力だけすれば結果に繋がるわけではない。東京というアウェーの場所での観客による投票ですから知る者はほぼ0のはず。イベントに来る人は目当てのスクールアイドルがいる事がほとんどでしょうから浮動票も期待できない。ネット投票があればまだしも、会場の投票のみというこのイベントで得票0はある意味必然だったと思われます。

 μ's・A-RISEの頃の10倍近いスクールアイドルがいる群雄割拠の時代では、上位層は実力プラスアルファの勝負になっていきます。
 現実でのμ'sは、努力を重ね、僅かなチャンスを次々と繋げて駆け上がっていきました。ここにはたゆまぬ努力に加え、時流に乗った・チャンスを活かしたという偶発的な事象も多く含まれます。プラスアルファは努力を重ねてきた人に等しく訪れるわけではないですし、そのチャンスも感じられず素通りさせてしまう人もいる……だからこそ上位にいる人は運も実力も備えて存在なのです。

 曜から千歌に投げかけられた「悔しくないの」は、これまでの前進をさせようとしてきた煽り以上の意味合いを含んでいました。しかしそれに対しての千歌の返事は、スクールアイドル活動を言い出した張本人として、他の皆が沈む中で虚勢を張って見せというもので、アニメ中では初めて期待した返答が返ってこなかったシーンになっています。これまで曜と千歌の同様のやり取りを続けていたからこそ、このすれ違いが強く印象に残るのですよ。
 終盤の展開は上でも書いたこれぞリーダーという心情の吐露を見せてくれたので、これ以上書くのは蛇足にしかならないです。自分が見たかった千歌が、Aqoursのリーダーとなった千歌がようやっと見られました。

 ダイヤは経験者として厳しく当たりつつも直接アドバイスを与えとバランス良く接し、鞠莉はサポート的立場をしつつも現実も見せて試練を与え続け、果南は自分と同じ思いをしてほしくないという立場を見せ続ける……三者三様の態度ながらも、下級生たちのことを導こうとしているのですよね。今の6人は良い上級生に恵まれているよなぁ……その上級生3人が加わった時、真のAqoursとなり、さらなる幅の広がりを見せてくれるはず。残るはあと5話、壁を乗り越えた・過去を克服した9人によるAqoursの完成形が楽しみです。