けいあんの御触書

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まっすぐ、一直線! ラブライブ! サンシャイン!!第16話(2期3話)

 「KING OF PRISM SUPER LIVE MUSIC READY SPARKING!」がとてもとても素晴らしかったわけですよ。元となる「KING OF PRISM」監督の菱田正和さんはラブライブ!2期12話に関わっていますし、弟子のラブライブ!監督の京極尚彦さんがプリズムショー演出をしていますしで、ラブライブ!好きとも親和性が高い作品なので、「女性向けじゃないの?」という先入観を排して見ていただきたい作品。女性向けじゃなくて全人類向けですから!
 そんな作品の初ライブから急いで帰ってきての、京極さんから後を託された酒井監督の紡ぎ出すサンシャイン!!の物語、その3話をリアルタイム鑑賞……見られて良かった。この話がリアルタイムで見られなかったら悔いていたところでしたよ。これまでの物語・歌・9人の考えをすべて詰め込んでの最後への流れであの曲、素晴らしかったですね。


 このテンポ、大好き……という感じで前半部は問題提起をしながらも9人の掛け合いが楽しいパート。前週での1年・3年の関係性を深めた事がありましたが、それ以外の関係性も交えて9人の繋がりが強化されていることを描写。善子にじゃんけんで挑もうとするダイヤとか、2話があったからこその組み合わせでしょ。堕天チョキを出すのがわかりきっている感じで、グーを出すダイヤとかじわじわ来ました。善子が目立ちすぎるぐらいなんですけど、こういうパートだと使いやすい子なんで仕方ないですわね。というか可愛がられているよなぁ、善子。


 学校があるからスクールアイドルが出来るけど、スクールアイドルで学校を救おうとしているからには学校説明会も大切。「どっちも大切」という状況に対して9人を5人と4人に分けるというのは「保険」……ですよね。でもこれは自分がいない状況で勝ち上がって場を繋いでくれたという立場の梨子だから言える台詞でもあって、他の8人が提案するのとは重みが違うわけですよ。実際8人で勝ち上がった事を考えると、その時よりも成長した今のAqoursなら、5人でも素晴らしいパフォーマンスをすれば勝ち上がれるでしょう。このように梨子が言う「その中で1番良いと思える方法で精一杯頑張る」という意見は一見頷けるものなのですが、どっちも全力を尽くせるわけじゃないと考えると、崖っぷちのAqours & 学校にとっては保険をかけてちゃ駄目なんですよ。あの時よりも状況は厳しくなっているのですから。
 8人でやったという1期11話の話があるからこそ、9人で揃ってパフォーマンスをすることに意義がある。それは、パフォーマンスが終わったら何とか自力で帰るんだと考えた千歌をはじめ、クレープ屋で全員が選択をできなかったことからもうかがい知れます。


 9人だからこそAqours。現実ではユニットもありでデュオトリオCDもありでと、9人と限定しない活動をして魅力的な面を引き出していますが、今のところ単独ライブは9人が必ず揃ってパフォーマンスをしており、運営も9人が揃うことを第1に考えているように思えます。
 自分はラブライブ!のプロジェクトに関して譲れないものがいくつかありまして、そのうちの1つは9人でのライブです。過去、μ'sのライブ感想では執拗に「New Year LoveLive!」をカウントせずに語っていますがその理由がこのpostです。ここでの5回目は「Final LoveLive!」の事を指しています。

  これはライブ映像でも確認してもらえると思います。演者さんがこう言っているのだから「New Year LoveLive!」はカウントするものではない。単独ライブではあるけど特別扱い(1.5回目という扱い)するのだ、という思いが自分の中に残っていてそれをずっと貫いています。頑固と言われようが、
 「3rd」ではなく「3rd Anniversary LoveLive!」ですし、
 「4th」ではなく「~ENDLESS PARADE~」ですし、
 「5th」ではなく「~Dream Sensation!~」なのです。
それぐらい9人が揃ってのライブというのは、自分の中では重要な要素なのです。


 軽く脱線しましたが元に戻しまして。
 両方とも9人ではパフォーマンスできないとなった時に、以前は8人でより上位の予選をクリアした事もあり、時間が動かせる学校説明会の方に重きを置いた選択になったのは自然かなと。学校にいるのは4人ですけど、予備予選組の5人が間に合う可能性もありますし。でもそこからの展開が劇的。会場側も千歌が何とか学校に辿り着くためのルートを探していたのは見ての通りでしたが、学校組の4人が会場に来た瞬間会場側5人の表情が緩むんですよ。9人だからやれる、9人でやりたいというのがこれだけの変化で示されるのが凄いです。

 あ、学校へ向かうルートは千歌らしいっていうかね…… ここで今回のブログタイトルに繋がるわけですが、付けたタイトルが全てなんです。作ったスタッフもこの位置関係が見えた時に「これだっ」って思ったんじゃないかってぐらい綺麗な一直線なのですよ。
 もちろん道がある所はその道なりに通っているでしょうけど、スタート地点の狩野ドームから、途中で映った虹の郷、そこから浦の星女学院高校が綺麗に一直線なんです。だからこそ中継地点で虹の郷にいるという映像を使ったんじゃないのかなって思うぐらいです。この目標に向かって真っ直ぐなルートをえらぶ点が、千歌の選択らしく感じられたんですよ。そしてAqoursが回り道はせずに目標に一直線に向かうという意味合いも重なって見えるわけです。そりゃルートとしては非現実的ですよ、みかん畑も通りますし。でもまっすぐ目標に向かう事に意味があるという描写なんですよ。


 さて曲は2曲流れましたが……1曲目は「MY舞☆TONIGHT」。イントロから震えるでしょ、2話の雨漏れからの音が感じられて「うわあぁぁぁ」ってならないわけないでしょ。和傘にも見えるようなあの会場であの雰囲気の曲というのも合っていましたね。
 ダイヤが提唱した琴の音色が入りつつもロックテイストで鞠莉要素あり。ダイヤソロの一瞬の無音で花丸提唱の「無」を表現しているのかな。あとは「小さな焔が1つになれば奇跡が生まれる」という中二的で善子な歌詞もありと、6人の中で曲への提案があったものはちゃんと全部入れ込んで作ってあるように見えるんですよね。鞠莉さんのあの振り付けは単独でのアドリブなのかな?それはライブでのお楽しみですかね。
 手を挙げるシーンから観音様が感じられましたけど、あれが4人とか5人じゃそうは感じなくなるでしょうし、9人じゃないと完成しないパフォーマンスでしたし、そういう意味でも9人が完成形だってみんな分かっていたんじゃないかな、って思ってしまいます。
 いつもの浦の星の面々がおらず、パフォーマンス開始前は疎らだった拍手がパフォーマンス後には明らかに反応している人数が増えているというのも、さり気なくも良い描写ですよねぇ。


 そして2曲目はついに繰り出してきたあの曲でした。
 「変えたいと思う 気持ちがきっとだいじだよ(青空Jumping Heart)」
 「なにかをつかむことで なにかをあきらめない(想いよひとつになれ)」
 「今日が明日を 引き寄せる(未来の僕らは知ってるよ)」
3話を見ていた時に思い出されたのがこれらのフレーズ、過去のアニメ関連楽曲だけでもこれらが引っかかって来たのです。でもそれを引っくるめたフレーズが披露したあの曲で挙げる部分だったのかなと。


「うまくいかないって あきらめたら きっと後から悔しいよ
 だから無茶だって やってみたいよその先は
 わからない わからない でもねおもしろそう
 さあ、おいで! (君のこころは輝いてるかい? )」


 歌ったあとの千歌の「どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ」という言葉。これがAqoursの答えですし、これからのテーマなんでしょうね。無理を承知でもやろうとする。それが歌詞からも伝わってくるじゃないですか。この曲に合わせて物語を作ったとも言えるでしょうけど、ここまででアニメだけでなく、現実のAqoursの活動まで含めて生まれでてきたものが、この曲に凝縮されているって凄い事ですよ。予言者ですかね、畑亜貴さんは。「MY舞☆TONIGHT」の歌詞にも2話での物語性がふんだんに盛り込まれていて、曲もシナリオの1つを担っていると改めて感じるお話でした。


 「君のこころは輝いてるかい?」に新たな物語が付加されと、好きな曲を最高な形で使ってもらえた事もあり、記憶により残る1話となった2期3話。サンシャイン!!の物語をよく知る人に作ってもらえて本当に良かったと思える話でした。