けいあんの御触書

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重ね合わせ ラブライブ! サンシャイン!!第21話(2期8話)

NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO」に行ってきたんですよ。何度かこのBlogでも話題に出しているYODA君と。当然Aqoursに関する話も色々してきたわけですけど、「アニメのAqoursにも現実のAqoursにも重い物背負わせすぎじゃね?」「追い詰めるような展開で怖いわ」……なんて事を話していたんですが、そこに飛び込んできたのが先日発売となった「MY舞☆TONIGHT / MIRACLE WAVE<」のCDでの2番の歌詞ですよ。「うわ、おっも」これが初聴きの時の感想でした。決意を込めた前向きの曲と見せかけて、自分たちを追い込んで、追い込んで、無理やり殻を破らせる、そんな事をさせようとしている歌詞だと感じちゃったのです。アニメ中では「ラブライブ!での活躍で名を残す」のみとなっていますし、現実の方でも上記「SONGS OF TOKYO」のように格上の方々と同列に扱われていて、目一杯背伸びをさせられておりと、どちらも追い込みを食らっている状況なわけですよ。いやー、怖い。期待しているから用意されているハードルの高さなのでしょうけど、課しているハードルの高さが怖いです、怖すぎです。


 8話はオーソドックスな重ね合わせの物語。まずは「μ's」も直面していた「最後のラブライブ!」という問題ですね。それを1年と3年という同じ組み合わせの姉妹の視点を重ね合わせて展開していった点が、物語に深みを与えた形でした。

 スクールアイドルはスポーツではないですが、学生スポーツには「3年生の卒業」という避けられないイベントがあります。3年生にとっては最後の試合になりかねない、そんなドラマがスポーツ×出場校の数だけ存在しているわけです。ましてや1年と3年という組み合わせがあり得るため、今のメンバーで一緒に出来る期間は1年にも満たない……それに関してはμ'sでもAqoursでも辛い気持ちを描く話がありましたが、2人きりでしかも姉妹グループであるSaintSnowの理亞が抱く辛さは、他のグループの比じゃないでしょう。
 9人のAqoursは他グループに比べて多いなぁとは思いますけど、9人もいればストッパー役も推進役もどちらも生まれる可能性が高く、何かトラブルが合ってもサポートし合えるんですよね。もちろん話がまとまらない可能性もあるんですけど。でも少人数だと話がずれた時の仲裁役が出ない場合もある……という点で現3年生が1年生だった3人の旧Aqoursとも重なり合うわけです。少人数だからこその問題。ステージに立つ前に喧嘩していたという情報もありましたが、2人や3人ぐらいだとその状態を和らげる役割を担える人がいなくなる場合があります。3人なら仲裁役がと思われるかもしれないですけど、3人だと2対1になっちゃうのが怖いんですよ。しかしこれらの事をそれも踏まえてのOP曲の歌詞「ホンキをぶつけ合って 手に入れよう未来を!」だと考えると、畑亜貴なんなの予言者なの?なんでこんな物語に沿った歌詞になるのよ。
 「ステージのミスってステージで取り返すしか無い」って台詞が出てきたのも凄まじいな、と。現実と虚構を重ね合わせるのがラブライブ!の持ち味とは言え、現実での1st liveであんな事があったグループに言わせるのはその背景を知る者に響いちゃうでしょ。ずるいでしょ。いや、ステージでのミスを取り返せるのはステージだけだって現実のAqoursが証明しているからこそ、あの言葉の重みが増すわけですけど、それを言わせちゃうのが最初の段落で言った「追い込み」に見えちゃうんですよ。

 終盤に見られたのが姉妹愛の重ね合わせ、黒澤姉妹も鹿角姉妹もそして高海姉妹も。そして同じ妹という立場だから苦しむ状況を感じ取ったルビィが理亞を助けようと動くシーンは、1期からずっと書かれていた人見知りというファクターを自ら打ち破った瞬間、これまでの表現があるからこそ理亞の手を引くルビィという構図だけで成長がはっきりと見て取れたのがたまらなかったです。そしてこれも演者である降幡愛さんと重なってですね……いやぁ、知らなくても楽しめるはずですけど、知っていれば知っているほど深みを感じられるってのが凄いなぁ。

 と、真面目なことを書き連ねましたが、私の花丸ちゃんがたくさん食べているのと着ぶくれを混ぜた愉快な表現されていて面白かったですわ。着膨れしている時に声まで変えちゃうのやりすぎでしょ^^