けいあんの御触書

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ラブライブ!サンシャイン!!第24話(2期11話)から再確認したラブライブ!の面白さ

 「Awaken the power」が発売されましたが、妹2人で歌い出し→そこから姉2人へバトンタッチしていく1番の流れはアニメでも「良いなぁ」と感じていた部分でしたが、2番以降の妹2人のソロとか、皆でのコーラスとかからも、2人だからSaint Snow・9人だからAqoursと同様に11人だからSaint Aqours Snowになれるんだと感じる良い歌でした。そしてSaint Snowの2曲に関してはサビ以外がほとんど聞けていない状態からのフルでの視聴でしたが、業が深いというか……台詞でもあった「真剣さ」が伝わってくるとともに、2曲の間だけでもAqoursの変化を受けてのSaint Snow側にも変化があるように感じられたのは自分だけでしょうか。そこまで考えての歌詞だとしたら畑亜貴恐るべしですよ。

 あと西伊豆スカイライン 土肥駐車場にも行ってきました。ツール・ド・フランスで見たような山肌を走る道路は気持ち良く走れたのですが、ガードレールがない区間が多くて怖かったです。あと、途中でぐいっと登る場所があったので、そりゃバスも飛ぶよなと思った次第(イメージ映像ですけど)。いや本当にあれは飛ぶような感覚だったんですよ。夜だったら星空に吸い込まれるような感覚になるはず。土肥駐車場は周辺まで見渡しても光るようなものがほとんど無かったので、夜は星が綺麗に見えるのは間違いなさそう。とは言えまだ夜走るには怖い道路なので、もう少し暖かくなってから再訪してAqoursの見た輝きを感じたいと思っています。

 2期11話(24話)、とんでもない話が来るはずだ、なんて覚悟は全く無意味で……3話と同様に前半にコミカルなパートを多めに入れておきながら、Aパート終了直前のスクールアイドル勧誘の件から、ようちか/よしまる/よしりこ/ダイルビ/かなまり といつもな組み合わせのエピソードを組み込みつつ、「勇気はどこに?君の胸に!」までの怒涛の展開ですよ。前半でのノリの良い展開でガードを緩めさせておいてからの「めった打ち」……殺傷能力高すぎな1話でしたね。

 個人的には善子のために頑張った花丸・梨子の2人の健気な行動が好きでしてねぇ。花丸は花丸で幼馴染である善子のことを心配していた描写が1期からありましたし、梨子は2期になってからの急接近ですが善子に巻き込まれながらも、年上としての包容力も見せてと良いコンビだったんですよね。そんな善子をとの関係性のあんな形で描かれ方されたら善子じゃなくてもじんわりきちゃうでしょ。

  校舎屋上でのバルーンアーチはSUNNY DAY SONGを彷彿とさせるものでしたが、Twitterでも描きましたがAqours9人のカラーになっていたのに気付いちゃった瞬間に辛さがこみ上げてきまして。カラフルにするならサクラピンクとピンクなんて似た色がわざわざ入れないですからね。あのシーンは明るい劇伴なのに泣いていましたよ。

 あと今回の話までを経てじわりじわりと染み渡ったのが「未来の僕らは知ってるよ」における
  "未来の僕たちはきっと 答えを持ってるはずだから"
の部分ですよ。廃校を阻止できない事が確定的になっても、未来の僕たちが答えを持っているはずだから頑張っていける。後ろ向きである事を含んでの前向きな姿勢を感じ・察せる歌詞だと感じ始めてしまったので、もう明るい曲には聞こえなくなっているのですよ。少し前に書いたAqoursに背負わせている重みにも通じるものも重なり始めていて、冷静に聞くことが出来ない曲になりつつあります。 

 そして「勇気はどこに?君の胸に!」のあのパート、内浦の皆・学校の皆と一緒に歌ったという点で、新たな文脈が付加された形となりましたが、ずるいよね、ずるすぎるよね。もう学校の終わりが目の前に来ている子たちにも「やり残したことなどない そう言いたいね いつの日にか」とか歌われたらさ。「空気が変わらない」と言っていた志満・美渡さんも、そこに当たり前のようにあったものがなくなるという感覚を覚えながら一緒に歌っていましたが、自分も母校を統廃合で無くしているだけに感情移入せざるをえなかったですよ。

 歌詞へのあらたな文脈の付加だけで歌の魅力が増していく。アニメ楽曲ならではの持ち味が十二分に発揮された展開でした。しかし畑亜貴さんの書く歌詞と物語の親和性の高さが驚きですし、この展開ならこの歌詞しかないよねと思わせるの凄すぎでしょ。
 こんな感じで物語と歌とが互いに高めあって物語を紡いでいくからラブライブ!の虜になっているんですよ。素晴らしいお話、ありがとうございました。