けいあんの御触書

ラブライブ!・食べ物 ときどき イベント ついったーは @kei_an メールはfake.kei.an@gmail.com

ラブライブ!スーパースター!! 11話

 恋ちゃんで遊びすぎでしょ、脚本さん!真面目だから崩れた時に違った魅力が出てくるとは思うのですが、一気に出しすぎでしょ……まあそんな恋ちゃんがたくさん見られて嬉しかったですけど。

 たびたび「キャラクターが演じる人に似ている」という話をしていますが、今回は舞台をわざわざあの場所にしてきましたか。アレンジはなされていますが座席の置き方とかを見ると小学校の講堂はLINE CUBE SHIBUYAを元にしている感じ。という事は澁谷かのん役の伊達さゆりさんが立った場所なんですよ。そんな場所を澁谷かのんの今に繋がる問題のキーとなる場所に設定するのが面白いなぁと。その澁谷かのん役 伊達さゆりさん1人で「私のsymphony」を歌わせるとか、作品についてどころかプロジェクトをよく理解した上での配置すぎてやられてしまいますよ。作詞した方もそう思ってしまうぐらいでしたし。


 一方現実と明確に異なる部分として、かのんと千砂都が幼馴染という点。幼馴染としてかのんの事を長く見ていた千砂都だから、僅かな変化に気づけるという長年の積み重ねが出ていた話の動かし方も良かった。5話・6話と同様に「〇〇(相手)なら乗り越えてくれる」って想いが感じられるエピソードで、互いを尊敬しあっていることが自然に感じられる作り、とても良いです。

 残すはあと1話。飛躍のきっかけとなる話を見てそのままツアーになだれ込むのも、スーパースター!!らしさを感じます。ありがたい事に最初の開催地群馬でのチケットは2日とも手に入れているので、それも込みで楽しみです。

ラブライブ!スーパースター!! 10話

 可すみ、可すみ……いやぁ可すみをさらに掘り下げてくるとは思ってなかった。

 9話でグループアイドルについて書きましたが、それについてざっとまとめると……「今は突出した個性を持つ人は少ないし、高校生レベルだとなおさら少ない。だからこそ個性を引き立たせるためにグループアイドルは適しているのではないか」という感じ。こんな事書いていたから10話で驚いちゃいましたよ。すみれは5人の中では例外の「万能型」タイプというのが話に絡んで来るとは……。
 万能型、スポーツの世界ではとても重宝されます。野球・サッカー等で務められるポジションが多ければ、それだけ多用な戦略を取ることが出来ます。でもショウビジネスの世界においては、それが武器ではなく弱点となる可能性も多くなってきてしまいます。
 しかし万能型だからこそ多くのことに対して平均以上に出来るわけで、今回のように他4人がほとんど出来ていなかった「ラップ」が出来たことでセンターに選ばれるというのは自然な流れ。

 すみれが可可の母国語を理解するために翻訳ソフトを入れていたとしたら、なんだかんだ言って興味を持つ対象になっていたって事ですよ。可可の秘密的な事を知ってしまい、スクールアイドルを成功させるためにもセンターの座を引こうとする。長い間ショウビジネスに関わってきたからこその感覚の発露もすみれらしくて良い描写。なんだかんだ言っても、すみれは自分の実力がわかっているんですよね。だから最善手を打とうとする。

 すみれが持ってなかったのは「自信」かもしれない。これまでは1人だったけど、今は仲間がいる。その仲間、特に可可に認められたからセンターを務める事が出来たという流れがとても良かったですよ。すみれのセンターも堂に入っていましたし、これで自信を持ってくれると良いなあ。

ラブライブ!スーパースター!! 9話

 今回も5人のEDじゃなかったの!?と驚きましたが、最後の最後までとっておくのかな。名前がついた回だから5人だと思っていたんだけどなぁ。

 かのんの父親の通訳設定がここで生きるのは綺麗な流れ。公募で決められた「Liella!」はフランス語が語源。高校生ぐらいまででフランス語に触れることってあまりないから、どうやって結びつけるんだろうと思っていたら、接点がそれなりにあるかのんが捻り出してくるのは上手い作り。
 しかし「Liella!」って良く出来たグループ名だよなぁ……「結」の文字から「lier」が生まれ、ラブライブ!シリーズではよく出てくる「輝き」の「brillante」を繋いで、3作目のグループ名らしくLが3つはいってる。これを産み出したとらさんには尊敬の念を覚えます。
 
 多人数だと統一したイメージって作りにくいですが、それも時代の流れ。過去には突出した個性でソロ活動をする人も多かったですが、突出するという事は出過ぎた杭状態になる事もあるわけで。それなら程々の個性でも対照があるからより特徴的に見え、それぞれが補って新たな価値を創造していく……それぞれの得意なことが違う方向を向いているから特徴的に見えるという相乗効果が、グループアイドルの強みの1つですし時代にも合っていると思うわけです。
 まだ高校生で飛び抜けた能力・個性が無いのだからグループでの活動ってスクールアイドルと相性が良いのですよね。まあLiella!の場合はアクが強すぎるきらいがありますが。◯とかギャラクシーとか……。

 

ラブライブ!スーパースター!! 8話

 今週は花澤香菜の無駄遣いがなかった……理事長の無駄遣いに拍車がかかっていましたが。

 アニメというフィクションの世界の感想に現実の世界の事を当てはめるのはよろしくない事だとは思うのですが、5人揃って初めて歌う曲の中心2人が一般公募で選ばれた2人ってのが「私を叶える物語」って感じで良いのですよ。このプロジェクトが大切にしている事、ひいてはラブライブ!が大切にしている事、これまで積み重ねてきたもの、それらを全部感じ取ることが出来たのです。
 学校名が公募で決めたものだったのに物語に絡めてくるだなんて、考案者3人も喜んでくれているだろうか。「結」という字、柔らかさ力強さも感じられて本当に良いチョイスをしたなと。

 恋ちゃんの勘違いは、母親の活動は実らなかったと思っていたこと。そして母親の活動にまつわるものが封印されているように見えていたこと。これらから「きちんとした活動でないと心が動いてくれない」に繋がってしまったのかなと。実際に完成度が高いものではないと心動かされないという人はいますしね。
 しかし完成品が全てではないと思うのですよね。もちろん一定のお金をとれるレベルのパフォーマンスをしないといけないのですが、成長していく姿が心を動かすという完成度が高すぎないからこそ味わえる楽しみもあるわけです。μ'sのときも、Aqoursのときも大半はこの分野での実績がほぼ無いまま初めて、そこから大きく成長していく……その流れはご存知だと思います。それもこれもみんな演者の努力、関係者の協力、そしてファンの後押しで成し遂げたものでした。その流れはLiella!ではまだまだはっきり見えてきていないですが、まずは来月末、アニメが終わった後に行われる1st lovelive!ではっきりと見えるようになるのかもしれません。その流れに乗せる1話だったと思うのですよ。

ラブライブ!スーパースター!! 7話

 はー、恋ちゃん気丈すぎて可愛い……学校を手放さなきゃならなくなるかも、という状況でも祖母の学校を守るために努力をし続けようとするその姿勢。わかる、わかりますよ。自分の成長と一緒にあった学校が自らの元から遠くなっていくというのはしんどいですよ。それを印象づけるように、子供の頃からともに成長してきたチビを出すのも上手いんだよなぁ。
 あ、恋ちゃんだけちゃん付けなのは、恋だけだと文章としてわかりにくいかな?という意図的なものであり、決して恋ちゃんが5人の中で1番好みとかそういうわけじゃないですから、ええ。
 妄想シーンのノリノリ恋ちゃんとか、どんどん新しい面が見られて良いですな。

 前半のコミカルパートはタイトル通りの生徒会長選挙。かのんが立候補していたら正面からの対決になっていたでしょうけど、『「あの」すみれ』が候補者となった時点で可可と同様な表情になっちゃいますわ。随所にギャラクシー繋がりなあの方の片鱗が……やりすぎだよ、脚本担当!
 千砂都がちゃっかり買収のお手伝いしちゃっているのは、珍しく「抜けた」一面を見せてくれた感じ。投票結果でマイナスとか見た瞬間吹かざるを得ないやつだし、コミカルパートが楽しすぎた。
 7話は前半コミカルパートがあったからこそ、後半の恋ちゃん中心の少し重い話との対比が際立って、印象深いものになったはず。曲の展開と同じでメリハリが効いていました。

 学園祭云々は次への布石な感じですね。家で見せるような柔らかい表情の恋ちゃんが学校でも見られるようになると良いなぁ。

ラブライブ!スーパースター!! 6話

 恋が少し砕けた表情・態度を見せましたが、音楽科同士だから見せた隙だったのかな。今まで青山なぎささん的な暴君な面を見せ続けていただけに、青山なぎささん的なポンコツな面をここで見せた来たのは予想外でした。5人のキャラ付け、キャストの影響もあるように思わされてしまいます。それぐらい重なる部分が多く見えてしまうのです。

 重なる部分が多く見えるという観点からすると、千砂都の意志の強さね……。得意のダンスをやり続けているという点で意思の強さはあったのですが、「かのんに助けられたから、いつかかのんを助けられるようになりたい」という幼馴染の絆がきっかけとか泣かせるじゃないの。その意志の強さがかのんたちへの合流までのハードルの高さにもつながっていたわけですが「ひょんなことからスクールアイドルやることになっちゃんたんだ」って紹介文を思いだして「ひょうんなこと」って軽く片付けて良い流れじゃないよ、ってなって泣きそうになっていました(嘘 泣いた)。島まで行っていたのに、千砂都の大会会場まで駆けつけるかのんと、弱さを受け止めつつも結果を出した千砂都の絆、幼馴染が高め合う関係性なのとても良い……そして優勝 → 転科叩きつけ → 合流とか強すぎない(泣いてた)。

 可すみも存分に。可可の体力以外の弱点が料理だったのですが、その料理が得意だったのがすみれとか、本当によく出来たコンビ。披露した曲でも、悠奈の「2人は仲良しだねー」がよく出ていた動きをしていて、可すみコンビのポテンシャルを感じました。

 次から恋にまつわる物語になりそう

ラブライブ!スーパースター!! 5話

 可可とすみれの名コンビがアニメでも!ドラマパートではお馴染みの「可すみ(クゥすみ)」。予告の時点でなにやら怪しいシーンが流れていましたが、本編では至る所で炸裂しまくっていました。すみれが合流したばかりなのに仲良いな!
 Liella!の5人でコンビを組ませると10通りありますが、1番「面白い」組み合わせだと思っているのが「可すみ」。これかれもトムとジェリーよろしく、仲良く喧嘩してくれそうで楽しみ。

 かのんは作詞までするとか……リーダーとしての風格があるだけでなく何でもこなせるのはこれまでとは違ったリーダー像で面白みがあります。圧に弱めな所も違っているかな🤔

 サニパとの直接の絡みが楽しみと書きましたが、核心に触れる所にかなり食い込んできていて驚きました。千砂都がグループ内部の人間としてではなく、外部からの協力者として関わったからこその弱さを、東京最強と言われるサニパが指摘する流れは納得。
 高い完成度のパフォーマンスを見せる活動もあれば、パフォーマンスに少し粗はあってもなにか惹きつけるものがある活動もある。フィクション内でのものではありますが、スクールアイドルは特に後者の割合が高い活動だと思っています。
 μ'sの1st lovelive!の時に感じたのがまさにそれでして、完成度はめちゃくちゃ高いとは言えないけど、観客の求めるものとそれを裏切るものを用意してきたライブを見て、ライブ前以上に魅了されていったのを思い出します。
 ちょうど今日リリースイベントが行われましたが、最初のリリースイベントの時よりも成長した姿を見せてくれました。まだまだ発展途上だからこそ成長を楽しむことが出来るのもラブライブ!プロジェクトの醍醐味。Liella!の1st lovelive!もあと2ヶ月ほどでやってきますし、そこまでにさらなる上積みを見せてくれるかを楽しみにしています。

 初めて千砂都がいない状態でライブを迎える3人と、離れた所で戦おうとしている千砂都、どちらにとっても勝負の場となる次回は、かなりの急展開があっても不思議じゃないですね。かのんと千砂都の昔のシーンも、良いアクセントになる事を期待したいです。