けいあんの御触書

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濃密なジャンプ空間を生み出した映画『バクマン。』

評価に関して信頼できる友人たちが「あれはすごかった」と評していたので見てきました映画『バクマン。』。原作のエッセンスを2時間にぎっちり詰め込み、起伏も付けながらも最後にカタルシスを感じさせてきっちり締めるという、「最初から最後まで濃密なジャンプ空間だった」という作品でした。

最初にジャンプの歴史が語られますし、ジャンプのアンケートシステム(ジャンプシステム)についても簡単に語られますから、ジャンプの事を全く知らない人でも見て楽しめることは間違いないと思います。現に自分は週刊漫画誌はマガジン派で、ジャンプシステムについては話題に出る事が多かったから知っているだけですし、ジャンプを購読していた期間もほぼない状態でしたが十分に楽しめました。そこかしこに散りばめられたジャンプネタもメジャーなものがほとんどですから、ある程度数をこなした漫画読みならニヤニヤ出来る事でしょう。

「逆だろ」って声が大きかった役者2人の外見への評価もありましたが、2人の役への同化度を見てみると「これが正解」としか言えなくなる演技。映画が初見だとこの2人の姿が印象に残ってしまい、漫画をあとから見た時に「逆だろ」って思ってしまうぐらいハマっていたと思います。癖が強い漫画家全員も含め脇役も個性が立っていて印象に残りまくり。その脇役がほぼ全登場で迎えるラストの展開はまさにジャンプを体現したものでした。

ネタバレにならない程度にってなるとこれぐらいしか書けないのですけど、漫画愛・ジャンプ愛が感じられる作品なので、漫画ファン・ジャンプファンの方には是非見ていただきたい。そうでない方にも届く何かがあるので、興味を持って貰えたなら機会を見て行ってほしいですよ。