けいあんの御触書

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終着駅から次の旅へ 「Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」 埼玉公演を見てきました

 名古屋・神戸公演から1ヶ月ほどが経過して迎えたツアーラストの埼玉公演。名古屋・神戸では「~Step! ZERO to ONE~」後のAqoursが成長した姿を「文脈の力を借りずに」見せる意図が感じられましたが、このツアーファイナルの埼玉公演は前2箇所の公演で得た経験を元に「1から次へ」の踏み出しを感じられるライブとなりました。季節・環境の影響か体調が万全に見えなかった方が何人かいたようなのですが、互いにサポートしあって3時間半を超えるやり遂げた……そんな事からツアー中での成長を強く感じさせられましたよ。

 名古屋・神戸のセットリストをベースとしながらも、新規披露曲を5曲(各メンバー2曲ずつ)。ステージ構成も変わり花道が出来た事で新たな演出も生まれましたし、たった1ヶ月の間にステージとしての完成度をさらに高めてきたなと感じさせる内容でありました。

 セットリストはこちらから

 全曲リストはこちらから

 全曲リストにもライブで歌われた順番が振ってありますが、そちらを見ても名古屋・神戸と大きく変えてきたことがわかると思います。

 感想内で演者の方を「○○役 △△さん」と表記するのはポリシーですのでご了承ください。またキャストを数字で表記してある場合には公式の表記順です。ラブライブレードをカチカチするか、こちらでご確認下さい。
ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site | キャスト&スタッフ

 

01 - HAPPY PARTY TRAIN蒸気機関車に乗って登場 下ステージ)
 最初の曲はもちろん「HAPPY PARTY TRAIN」。センターを務める松浦果南諏訪ななかさんは、声が本調子ではなかった名古屋公演での借りを返した神戸公演すらも超えてくる堂々とした歌いっぷり。一方で心配になったのが高海千歌伊波杏樹さん、歌い出しから「声が違う」って感じちゃってずっとハラハラしながら見ることになりましたが、初日よりも2日目の方がさらに声出しが厳しそうだったので、心の中で「がんばれ、がんばれ……」と親のような目線になって追うことになってしまいましたよ。
 あとモニターのカット割り頑張り過ぎだよね。斜めに映るシーンとかもちゃんと再現していたし、そのために固定じゃなくて担ぐタイプのカメラを用意していたんだな(開始前に担ぐカメラがある事は確認してありました)
 そういえば花道付のステージ構成はこのツアーで初だったわけですけど、あのシーンの光の筋がとても綺麗でした。前の2会場は分離していた後方ステージだったから出来なかったわけですが、ようやく完成バージョンが見られたって気分にもなりましたね。


day1-02 - 届かない星だとしても(下ステージ)
 2曲目は埼玉会場でも変更をしてきました。埼玉初日は「届かない星だとしても」、名古屋公演の感想でも書きましたが "開いた花の香りからつぎの夢を受けとった「HAPPY PARTY TRAIN」から、いつか届きたいという気持ちを歌う「届かない星だとしても」に繋げる" この流れがずるいわけですよ。さらに神戸公演から埼玉公演の間にあったアニサマでは、「憧れだった背中も 受け継がれた野望も」というフレーズがAqoursに割り振られましたし、つい先日は「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」の発表がありと、この曲の持つ物語性をさらに上げる件がいくつもあった事で、この曲に対しての耐性がガクッと落ちておりまして……ええ、初日初泣きでしたね。


day2-02 - Pops heartで踊るんだもん!(下ステージ)
 2日目の2曲目は「Pops heartで踊るんだもん!」。別れを惜しみながら踊ろうという曲にも聞こえるし、これから始まる長い夜を踊り明かそうとも聞こえる不思議な曲なのですが、ライブ開始直後のこの位置で聞くと後者の意味合いに聞こえますかね。みんなで合いの手入れつつ歌える楽しい曲ですが、桜内梨子逢田梨香子さんによる2日目最後の挨拶があの言葉になったのはこの曲があったからかなーなんて思っております。それぐらいこの曲の歌詞と重なっていたんですよ。「夢のような 瞬間がここにあるよ」……まだ2日しか経っていませんが、あのステージが見られた2日間は「夢のような瞬間」の連続でしたよ。あとさらっとハグするよな、小原鞠莉鈴木愛奈さんと松浦果南諏訪ななかさんは。


 2曲目が終わって自己紹介入りのご挨拶。今回のハグ魔のターゲットは1日目が津島善子小林愛香さん、2日目は3年生組。水茶番は小原鞠莉鈴木愛奈さん、桜内梨子逢田梨香子さん。回ったり、笛吹いたりと内容自体は大きく変わっていなかったのですが、大きな会場ということで前の2会場を超えたテンションになっていたように見えましたし、緊張よりは楽しもう・楽しませようという雰囲気が感じられまして、経験を重ねてきたが故の成長が感じられましたね。


03 - 少女以上の恋がしたい(下ステージ)
 MCが終わって「少女以上の恋がしたい」、デュオ・トリオの組み合わせで歌うって事は、その組み合わせの振りも多くなるわけですが、予想以上にあちこちでいちゃいちゃしているので見所がいっぱい……というか目が足りない曲の1つ。そして名古屋・神戸の時と同様に途中で3人がはけていったわけですが……「いなくなった3人の組み合わせが違う!あの組み合わせ」と気付いた時点で心のなかでガッツポーズですよ。最後まで歌っていた高海千歌伊波杏樹さん・渡辺曜役 斎藤朱夏さんも見られて満足満足ぅ。これまでは最後までいなかった3人の内2人が歌っているわけですから、そこを中心に目が追ってしまうのは仕方ない、仕方ないんだ。でもいつか9人全員で最後まで歌ってほしい曲ですよね。

 

04 - 夏への扉 Never end ver.(下ステージ)
 はけていったのがあの3人ですから次に来る曲は「夏への扉 Never end ver.」ですよねー。イラストで出ていたハリケーンブロッサム衣装ですが、実際に着ているのを見ると予想以上に可愛い……という気持ちを後のMCでぶち壊してくれたわけですが^^; ゴンドラから水鉄砲を撃ちまくるとか楽しい事してましたが、かけられて喜んでいた知り合いもいましたね。ステージ上で桜内梨子逢田梨香子さんと小原鞠莉鈴木愛奈さんがハグしたのも「あああああっ」ってなりましたし、国木田花丸高槻かなこさんの仏像ダンス(?)も可愛くてですね……9月末だというのに夏の到来を感じさせるような雰囲気に一気に変えていくあたりが、この曲の持つパワーの強さを感じさせました。そういえば小原鞠莉鈴木愛奈さんが2日目のMCで歌詞変えの事について語っていましたが、「タオルを回して」→「キラキラ回して」にしてあってライブならではな粋なことするなーなんて思いましたよ。


05 - 真夏は誰のモノ?(センターステージ)
 デュオ・トリオ2曲目は収録順に「真夏は誰のモノ?」。見たいなーと思っていたものが実現してしまった黒澤姉妹曲ですよ!調べてみたら去年の時点で言っていましてね(他の組み合わせは外れていたけど)

 それぐらいこの2人だけで歌う曲が見たかったので感激も一入でした。雑誌では全体が見渡せていなかったインフェルノフェニックスの衣装、お腹の透け透け部分は少し大人しめに変更されていましたが、それでも予想以上の妖艶さが出ていましたね。黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんと黒澤ルビィ役 降幡愛さんは、キャラの通りの身長差なので、ダイルビ感がより強かった点も高ポイント。2人で顔を近づけるシーンは悲鳴にも似た歓声があがりましたし(2日目はMCで「より攻めた」報告あり)、情熱的な踊りは黒澤姉妹の仲良さと相乗効果を生み出していました。姉妹の良さを引き出したの楽曲も素晴らしいのですよね。ああ、良いもの見られた……。


06 - 地元愛♡満タン☆サマーライフ(スタンド席をゴンドラ ライト側5 レフト側6)
 3曲目は「地元愛♡満タン☆サマーライフ」、ウクレレの音が聞こえてきて、モニタにもユニコーンリザードの衣装に包まれた2人が映るものの、どこに居るかわからない……ってスタンド席をゴンドラ移動だー。このゴンドラ移動、他のライブでやったので出来るとは知っていたのですが、見ている時は完全に忘れていたので不意打ちでしたね。レフト側から津島善子小林愛香さん、ライト側から渡辺曜役 斎藤朱夏さんがスタンド席を約半周回ってバックネット裏で合流。「じもあい」でハートを作る姿も可愛らしかったのですが、曲中の可愛らしいやり取りとか、みんなでの「じもあい」コールとか「夏への扉 Never end ver.」とは違った楽しさに溢れる楽曲。そんな2人に注目するのも当然なのですが、「じもあい」ってワードを生み出した畑亜貴の言語感覚よね……キャッチーで内容もわかりつつ語感も良い、素晴らしすぎでしょ。


07 - 夏の終わりの雨音が(センターステージ3 & 上ステージ1 → 下ステージ)
 デュオ・トリオの最後は「夏の終わりの雨音が」。センターステージに松浦果南諏訪ななかさんが、そしてステージ上段に高海千歌伊波杏樹さんが……ステージ上では最も距離が離れた配置でして、それを見ただけで胸が締め付けられそうになったわけですよ。歌はもちろん良かったのですが、ランニングマンなどを取り入れた振り付けに加え、高海千歌伊波杏樹さんの語りが舞台女優としてのポテンシャルを存分に引き出していましたし、対する松浦果南諏訪ななかさんは表情で見せてくれと、歌の世界を体全体を使って広げてくれていて印象が大きく変わった人も多そう。良いコンビだよなー、この2人。というか最後の最後で接近して手を繋ぐのですが、MCまで繋ぎっぱなしとかどういう事なのよ……2人が惹きつけられるように走る姿もあったし、ごちそうさまでした。ダンスもかっこよくてトワイライトタイガーの衣装が綺麗にハマっていました。


 デュオ・トリオの4曲が終わってMCに入りましたがその前に……ライブってのはそれまで音・声でしか聞いていなかった楽曲に視覚情報がプラスされるわけですが、その差異の大きさが強いのがラブライブ!の魅力的な点かなーっと、ここで改めて思ったのですよ。アニメ映像通りに動くのはもちろん、アニメ映像がない楽曲でもダンスなどのライブならではの物語性が付加されて曲自体に深みが出る……ラブライブ!が自分を魅了してきた点はこういう所なんだよなー。

 MCでは9人が登場して衣装をじっくりと見せてくれたわけですが、高海千歌伊波杏樹さん・松浦果南諏訪ななかさんが手を繋いでましてね、それも2日目はずっとずっとですよ。本当になんなのあの2人!渡辺曜役 斎藤朱夏さん・津島善子小林愛香さんのじもあいコンビは楽しい弄られ方していた上に、虫のアクシデントで大笑いさせられましたし、姉妹コンビの黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんと黒澤ルビィ役 降幡愛さんは本当に姉妹に見えるようなやり取りだったのですが、MCでの話題をかっさらったのはハリケーンブロッサムトリオでしょ。「お寿司のたまご」「桜でんぶ」と来た所で同行者が「ゆかり……かな」なんて言っていたのですが、現実は「芳香剤」でした。暴発する桜内梨子逢田梨香子さんは変わりないですが、2日目では小原鞠莉鈴木愛奈さんが自ら「芳香剤」言い出すし、こんなの頭もお腹も抱えますって。


 この後はお着替えタイムのアニメ。1つ前にプレミアムトレインツアーに参加したエントリを書いたのですが、地元に帰る時に所沢経由にしちゃったんで球場前から中央線に出るの骨が折れたんですよ(数駅乗り換え×3)。なんであんなに複雑なんだろ?と思っていた所だったのでタイムリーなネタでした。公演2日目の前にそのあたりの路線も色々乗ってきてみましたが本当に複雑でわかりにくかった。あれでスタンプラリーやらせるの酷じゃない?特に遠征民には。上水の件などでは花丸pedia全開でしたし、生贄の件から投げっぱなしENDの置いてけぼり感、安心(?)の子安秀明脚本でした。

 

08 - 未熟DREAMER(下ステージ)
 お着替えが終わって「恋になりたいAQUARIUM」衣装、名古屋・神戸と同じ流れに戻るのかな……と思った所で「未熟DREAMER」ですよ。今年の狩野川花火大会でこの曲を流しながら同じようにナイアガラ花火をやってくれたのを思い出しましたが(花火提供は駅前にコラボカフェを展開している雄大グループ)、アニメから飛び出し現実に浸透した後に聞く「未熟DREAMER」はアニメとは別の文脈を持った楽曲になりましたし、花火をやってくれたことへのAqoursからの恩返しのような選曲とも感じられました。
 パフォーマンスでも「0to1」の時よりも歌唱・ダンスともにレベルアップは感じられましたし、途中で3枚のモニタに3年組が1人ずつ映し出されるシーンとか、演出側も良くわかっていて殺しにかかっていましたね。「HPT」に続いてライブをやる側の愛とか情熱が感じられる曲だったと思っています。

 

09 - 恋になりたいAQUARIUM(下ステージ)
 「未熟DREAMER」が終わり感傷に浸っていた所に聞こえてきたのが水の音……今度こその「恋になりたいAQUARIUM」ですよ。8人が道を開いてそこを渡辺曜役 斎藤朱夏さんが歩くシーンでは光の筋が見られまして、この曲も花道があるステージで披露出来たことで真の姿を発揮した形に。そしてこの曲でもカメラワークが頑張っていましたが、この曲も含めPV付シングル曲への情熱のかけ方が凄まじかったのですよ。カメラワークだけじゃなくて舞台装置も含めて演者さんだけ見ていたら気付かないような所まで拘っていて、Aqoursの世界を作り上げようって気概が感じられたんですよ。もちろん、演者さんたちのパフォーマンスも負けておらず、この曲で言えば主役たる渡辺曜役 斎藤朱夏さんを始め、高海千歌伊波杏樹さんと松浦果南諏訪ななかさんの短いソロながらも印象的な歌唱。そして柔らかさを表現する事が多いダンスの成長なども相まって、名古屋・神戸よりもさらなる高みに登っていましたね。そんな埼玉での仕掛けを全部知りたいのに、直接見る術がもう無いのが辛い、辛すぎる。


 2曲が終わってMCに、善子の空回り・サンバダンスと今回のツアー恒例行事がありましたが、衣装を凶器と言って国木田花丸高槻かなこさんを泣きそうな顔にさせたり、1人で踊らされてしまった黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんに「おぼえてろよ」と言われた桜内梨子逢田梨香子さん……名古屋・神戸に続いてまたこの人だよ、自由すぎだよ。しかし恋アク衣装は可愛いですよね。でもその可愛い衣装で踊る次からの2曲が、ギャップ感の大きさでより映える感じに見えてくるのが面白かったわけです。


10 - Daydream Warrior(下ステージ)
 MCが終わって始まったのは名古屋・神戸と同様に「Daydream Warrior」、名古屋・神戸を経て激しいダンス中の歌唱も成長が見られと成長も見られました。間奏のセンター3人を始め激しいダンスが目を引きやすい曲ですが、エフェクトが入ることでよりミステリアスな雰囲気を醸し出す松浦果南諏訪ななかさんとか、間奏明けのソロでかっこよく歌い上げる黒澤ルビィ役 降幡愛さんとか、Aqoursの違った一面を引き出しているライブ映えする楽曲ですよね。恋アクの可愛らしい衣装で激しいダンスを踊るギャップもたまらないのですが、一度はビシっと決めたスーツスタイルとかで見てみたいなー。


11 - スリリング・ワンウェイ(下ステージ → センターステージ)
 名古屋・神戸と同様に「Daydream Warrior」からの「スリリング・ワンウェイ」。花道が出来たことでセンターへの移動も付加されたわけですが、「Daydream Warrior」がダンスを魅せる方に重きを置いていたのに対し、「スリリング・ワンウェイ」は一緒に歌わせて盛り上がる部分もある曲なので、センターステージでみんなを煽っていく埼玉でのスタイルは効果的でしたねー。名古屋・神戸の時にユニットの繋がりが感じられる曲だと書きましたが、センターステージでは三塁側Guilty Kiss、一塁側AZALEA、正面にCYaRon!と配置されていてここでも繋がりをしっかり感じられました。最後の煽りとかもセンターステージだからこそ、より一体感があったなぁ……そして最後の高海千歌伊波杏樹さんの表情、たまらないね。


 ここで衣装替えのアニメパート、名古屋でういろう、神戸で缶コーヒーにされた人が続出しましたが、埼玉ではスイポ人間でした、スイポ人間ってなんだよ子安さん!菓子屋横丁・十万石まんじゅう草加せんべいは想定内でしたけど、みそポテトが出てくるとは。今回のドラマも1本目以上の投げっぱなしEND……可愛いからいっかぁじゃ、済まないんですけど???今回も子安脚本に踊らされっぱなしでした。


day1-12 - P.S.の向こう側(上ステージ)
 アニメが終わって上ステージに3人が登場、帽子のシルエットが見えてCYaRon!だー。上ステージでのCYaRon!ですから歌うのは「P.S.の向こう側」ですよ。このライブツアーではカッコ良さを多く見せていた黒澤ルビィ役 降幡愛さんですが、可愛らしい声の方で一番映えたのは間違いなくこの曲でしょう。他の2人も、高海千歌伊波杏樹さんの甘えるような声とか、渡辺曜役 斎藤朱夏さんのサバサバしている感じだけど心ここにあらずな感じとか、簡単に連絡が取れる時代にあって「手紙で思いを伝える難しさ」を歌っているこの曲は、CYaRon!の新たな一面が見られる大好きな曲だったので「またやってくれたー」って事だけで嬉しかったです。


day2-12 - 近未来ハッピーエンド(下ステージ)
 ユニット曲は名古屋・神戸同様に変更があり、2日目は「近未来ハッピーエンド」に。これは「P.S.の向こう側」と対象的に、CYaRon!3人の明るい声質で背中をぐっと押される応援ソング。でも応援しながら「自分にも……」という乙女らしさが込められているわけでして、その部分についての三者三様な表現がたまらないのですよ。歌っている演者さん表情も見えるからこそ歌の世界がより広がっていく、だからライブって良いんですよ。3人がデザインした旗を使った振りも曲調に合っていて良いものでしたが、またあの旗の出番が来てくれると良いなあ。

 

day1-13 - LONELY TUNING(センターステージ → 下ステージ)
 CYaRon!1曲目が終わって暗転したままで「あれ?」と思っていたらラジオのチューニング合わせ的なイントロが聴こえてきたので「LONELY TUNING」だ……って「1曲のためにユニット衣装持ってきたの贅沢すぎー」とか思いながらセンターステージに釘付けに。お洒落なエレクトロサウンド、語りかけるような歌声、AZALEAがラジオパーソナリティとなってリスナーを元気付ける体のこの楽曲は、このライブで一番の優しい空間を作り出していました。キャラクターの3人が包容力ある側なのですが、それが演者さん3人にもきっちり乗り移っていましたよ。


day2-13 - GALAXY HidE and SeeK(センターステージ4 & ゴンドラ左7・右3 → センターステージ3人 → ゴンドラ左3・右47 → 下ステージ)
 AZALEAが2日目に披露したのは「GALAXY HidE and SeeK」。曲の入りでたった1人で立つセンターステージでソロで歌い始める黒澤ダイヤ役 小宮有紗さん、言葉の1つ1つに丁寧に感情を込めながら凛々しくも遠くまで通る声で歌う姿が素敵だったのです。ライブではCDの時とは変化する曲があるのですが、この「GALAXY HidE and SeeK」でもCDでは無い最後の繰り返しがたまらなく好きなんですよ。待ちに待ったあなたが……という感覚が強くなるのかなぁ。演者さんのパフォーマンスも付加されているのもありますが、CDのときよりもより深みが感じられる曲でした。


day1-14 - Guilty Eyes Fever(下ステージ)
 全巻購入特典曲が続いた流れでしたから、Guilty Kissの1日目は「Guilty Eyes Fever」ですよ。手拍子で盛り上げていきながら、歌で踊りで魅せてくれるこの曲はGuilty Kissの強みがぎっしり詰まった曲。津島善子小林愛香さんのダンスはキレの良さで、桜内梨子逢田梨香子さんは華麗なポージングで、小原鞠莉鈴木愛奈さんは愛嬌を交えながらと、三人がそれぞれキャラの個性を出しながらアピールしてくるので魅了されちゃいますわね。サタデー・ナイト・フィーバー的な振りとか、ああ上手くオマージュされているなぁって思ったのですが、同意してくれる人がどれだけいるのかしら?


day2-14 - コワレヤスキ(センターステージ → 下ステージ)
 2日目のユニットコーナー最後、「コワレヤスキ」。情熱的に歌い上げるこの曲は、マイクスタンド捌きや静と動のメリハリの付いた振りで、静かに心に侵食してくる感じ。中心は津島善子小林愛香さん、ダンスに途中のシャウトと会場を完全に支配下に入れるかのようなパワフルなパフォーマンス。どのユニットも一瞬で自分たちの世界に持っていくのですが、Guilty Kissのそれは本当に強力。歌上手い組3人だから、歌声で持っていっちゃうの本当に強い。

 

・The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR
 ここで最後の衣装替えで「The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR」、練習映像は変わっていませんでしたが9人の言葉からはツアーラスト会場に向けてのより強い意気込みを受け取りました(でも名古屋・神戸分と同日収録っぽいのは気にしちゃいけない)

 

15 - 青空Jumping Heart(上ステージ → 下ステージ)
 「The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR」から「青空Jumping Heart」という流れは、今回のツアーのお決まりでしたね。9人で歌い続ける1番、ユニットごとに別れながらソロパートが割り振られる2番以降と、同じ曲の中で違った印象を与える作りになっている点が自分の好きポイントを刺激して来るのですが、やはりこのライブでもそこを突かれてじんわり来ていました。ステージに花道が出来たことでHPTT初のPV再現になっていましたなー。2期が始まるとこの曲が聞ける頻度は落ちてしまうと思っているので、大きな会場で歌う9人をしっかりと目に焼き付けてきました。この曲の歌詞が最後にダメージを与えてくるわけですが、それはまた後ほど。


16 - SKY JOURNEY(下ステージ → センター)
 花道が出来たことによって、これまでと少しだけ違ったパフォーマンスを見せたのが「SKY JOURNEY」。ステージ下では、後のMCで話題になったダンスと背景画像が綺麗に合わさる演出が映えましたし、センターステージへの移動があったことでフォーメーションの違いも少し出て、名古屋・神戸とは違った楽しみ方が出来たのです。名古屋・神戸の感想でも書いたのですが、この曲における「9人全員を大切にしている歌の割り振り」が大好きなので、黒澤ルビィ役 降幡愛さん・小原鞠莉鈴木愛奈さんと続く歌い出しと、ここに黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんが加わっての終盤のサビが涙腺に来るんですよ。
 しかしセンターステージに行ったのは次の曲にあれをやるためだったんですね……初日は完全に油断していて不意打ち食らいましたよ。


 MCでは前2曲の振り返りをしていましたが、1日目は高海千歌伊波杏樹さん、2日目は黒澤ルビィ役 降幡愛さんが見事にとちりましたね……。呪いがかかっているんですかね「スカイウォーク」って言葉に^^;
 お約束のラストへ前振りから、「君ここ?」と思った所であの曲紹介ですからね、そりゃ会場もどよめきますわ。


17 - MIRAI TICKET(センターステージ → 下ステージ)
 「MIRAI TICKET」、これをやるためにセンターステージに来たんですね。まさか見られるとは思っていなかったので感無量でした。千歌を先頭に走るシーンがあるから、セパレート型のステージじゃ出来ないんですよ……とは言え今回は歌の前に劇部分はなく、アニメからの流れからは少し切り離された形での披露となり「歌詞の力」「演者のパフォーマンス」だけで見せるスタイルになったわけですが、それでもあの「0から1へ」への思いがぎっしり詰まった歌唱に平常心では見ていられませんでしたね。そしてこの曲を入れたからこそ、大トリとなるあの曲の威力がより高まったわけで……セットリスト構築した人の意図が強く感じられました。

 

18 - 君のこころは輝いてるかい?(下ステージ)
 「MIRAI TICKET」からこの曲の流れは本当にずるいのは「0to1」の感想でも書きましたが、みんなで最初の1歩を踏み出した所で歌う「君のこころは輝いてるかい?」は、単独で聞くよりもずっとずっと印象深いものになるのです。同行者に気付かれないように何度か泣いていた自分も、ここは気付かれてもしょうがないわという感じで目も拭わずに見入っていましたよ。μ'sのぼららら同様、デビュー曲というのは時間の経過によって重みが増していくわけですが、アニメ1期と「0to1」を経てから聞く「君のこころは輝いてるかい?」はアニメでの文脈と本人たちの境遇も相まって心により響いてくるんですよ。
 あと今回も渡辺曜役 斎藤朱夏さんの馬跳びはもちろんですが、その前にある松浦果南諏訪ななかさん・小原鞠莉鈴木愛奈さんの馬跳びに大歓声をあげてきました。そういえば最後の上からのアングルがそのまま再現されていたりと、LV映像(かな)の方が美味しい部分もあったかも。

 

 アンコールアニメは大きな変化は無かったわけですが、次の目的地が沼津になっていた事でこれを会場で見られるのも最後なんだなーと思わされました。みんなの力を受けとって次へと向かうのは現実に重なる感じの良い演出。読者参加企画が大元だったラブライブ!は、キャラクターとファンが一緒に歩んでいくのが重要なポイントなのですが、ちゃんとそれを意識してくれたのかも。


19(En-1) - サンシャインぴっかぴか音頭(後方ステージ → 下ステージ)
 アンコール1曲目はいつもどおりの「サンシャインぴっかぴか音頭」。今回は高海千歌伊波杏樹さんの太鼓が大人しめに見えましたが、名古屋・神戸の倍はあろうかというメットライフドームだと盛り上がり方が凄まじいですね。花道を通ってメインステージに戻ってからも、みんなが思い思いに観客へとアピールしていて、アンコールらしい楽しい盛り上がりを見せてくれました。


 ぴっかぴか音頭が終わって最後のMCと発表。発表されたPVは凄まじいレベルの飛び道具でしたが、あの映像を見てようやくAqoursも一人前扱いされるようになったのかな、なんて思いましたね。偉大なる先人はそれはそれは大きい存在で、今までだったらAqoursを食ってしまうレベルの存在感だったと思います。しかし「0から1へ」をやり遂げ、今回のライブも成功裏に終わる……という場面まで来たからこそ発表できた。対等とまで行かなくとも渡り合える存在にまでなったのだ、とあの映像から感じられた事が嬉しかったのですよ。それと同時に劇場版でμ's・A-RISEが先鞭をつけた「広がっていくスクールアイドル」を感じることが出来たのも感慨深いですよね。Aqoursに受け継がれ、PDPも生まれてさらに受け継がれていく……μ'sがCDを2枚出した時点では、先の展望がほとんど見えなかったラブライブ!のプロジェクトがこんなに大きくなるなんてね。


 そして3rd liveの開催が発表、福岡・大阪・埼玉で今度も3都市ツアー。メットライフドームは一緒ですが、他の2箇所はキャパシティかなり増やしてという事で、Aqoursはさらに挑戦していくわけですな。高海千歌伊波杏樹さん「びっくりさせてやるからな」と力強く宣言してくれましたが、きっとやり遂げてくれることでしょう。


 最後の挨拶では、9人それぞれが想いを紡いでくれたのですが、特に印象的だったのは1日目の桜内梨子逢田梨香子さん、2日目の国木田花丸高槻かなこさん、そして2日間ともの高海千歌伊波杏樹さんでしょうか。「青空Jumping Heart」の歌詞を引用した部分はグッと来ないわけがありません。少し前にも書きましたが、ラブライブ!は読者参加企画なので、追いかけるというよりは「ともに歩んでいく」という関わり方がしっくり来る、と自分は思っておるのです。自分はAqoursから力をもらっており、お返しに全力で応援していく、この感覚について演者さんからも語ってもらえたのが嬉しかったのです。これからも出来る限り一緒に歩んでいこう、そんな事を思った所であの曲がやってくるわけですよ。


20(En-2) - 太陽を追いかけろ!(下ステージ → ゴンドラ 278/49/56/13)
 MCが終わって「太陽が追いかけろ!」でフィナーレ……だと思っていたんですよね。ゴンドラ使ってフェンス沿いに使って球場1周していったんですけど、ゴンドラがちゃんと歌う人に合わせて色変えまでしていて、何このこだわり。「いつのまにか 心が近づいてさ 駆け足に変われ」「楽しくなる希望がある ある あり過ぎるってこと もうわかってるよ そうキミとの」の部分、歌っているのはキャストの9人なんですけど、それはこっちの台詞だよって思っちゃうのは仕方ないですよね。


day1-21(En-3) - ユメ語るよりユメ歌おう(ゴンドラ 278/49/56/13 → 下ステージ)
 ゴンドラが半周しかしなかったのであれと思っていたらもう1曲きたー。1日目は「ユメ語るよりユメ歌おう」、ED曲ですからこれもフィナーレにぴったりな楽曲なわけですけど、ゴンドラに乗りながら楽しそうに歌い踊る9人を見ていると寂しさなんて吹っ飛んじゃいますよ。9人で「おいでよ!」と歌う部分が、みんなで一緒に歩んでいこうという感覚に慣れてですね……畑亜貴さん本当にプロジェクトのことよくわかって書いてくださっているんですよ。全ての歌詞を書いて、プロジェクトへの理解が深いからこその言葉選びが、ライブの場でさらに殺傷力を増してくるのです。


day2-21(En-3) - Landing action Yeah!!(ゴンドラ 278/49/56/13 → 下ステージ)
 2日目も「ユメユメ」で終わるのかなぁと思ったらイントロで歓声が上がりましたね、まさかやるとは「Landing action Yeah!!」。NextStep!Projectのテーマソングですからファンミに合わせたような歌詞だなーなんて思っていたのですけど、ライブ会場で聞くとこの場にも合う。そして「1から次へ」という趣旨を持ったライブだったとすると、その趣旨にも合っている。なんだこの歌詞凄いぞってなったのがライブで聞けての感想。本当に畑亜貴恐るべしですわ。
 最後のゴンドラ1周、デュオ・トリオの組み合わせで乗っていたのですが、どこのゴンドラもいちゃいちゃしていたので、それぞれを追った映像を個別で見せてくれませんかね……。あと4組の最後のポーズも全部収録して、絶対だよ!


 最終日だけあった沼津に向かってHAPPY PARTY TRAINに9人で乗り込む展開。順番は前後しますが「Landing action Yeah!!」間奏中の松浦果南諏訪ななかさん「HAPPY PARTY TRAINにご乗車頂きありがとうございました」の台詞と、終演後の果南カラーで天井に映し出された「ご乗車ありがとうございました」の文字、最後まで「HAPPY PARTY TRAIN TOUR」を体現する演出がなされており、しっかり浸らせてくれた演出が見事でしたよ。
 終演後の天井の様子はは監督のpostから。

  

 Aqours2回目のライブにして3都市でのツアーAqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」が終わりました。
 名古屋・神戸では物語性を極力排した展開になっていましたが、埼玉は新たな文脈の付加に、次への展開への流れを作りと、Aqoursの世界をより広げたライブになりました。
 声を含めた体調不良などもありましたが、キャスト9人は様々な裏方さんとともに6公演をこなしました。6公演の間に、技術的にも精神的にも成長が感じられましたし、このツアーで得た経験はこの後の展開にも大きなプラスとなるでしょう。高海千歌伊波杏樹さんの宣言通り、次のツアーではもっと高みに登った9人のパフォーマンスが見られると信じておりますよ。



前回のライブ感想はこちら

keian.hatenablog.com