けいあんの御触書

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「憧れる者から憧れられる者へ」ラブライブ! サンシャイン!!第25話(2期12話)

 今、コミケのサークル参加者駐車場でこれをまとめています。今日はいつものアメフトサークルでの出展ですが、2017年末までのサンシャイン!!についての本も作りました。宜しければ見ていただければ幸いです。ただこの30日の発行ということで、TVアニメにはノータッチにしたんですよねぇ……声があればTVアニメに関連したことを追記して再販しようと思います。


 サンシャイン!!2期12話に関しての感想は、タイトルで全てなんです。UTXでμ’sを見てスクールアイドルに憧れた高海千歌が、今度は憧れられる者として導いていく……「ラブライブ!The School Idol Movie」で描かれていた「スクールアイドルを広げていく」という願い・試み……そんなμ’sの願ったことを、辿った道は違いながらもAqoursが到達出来たというだけで、アニメ版ラブライブ! サンシャイン!!の物語は描ききれたのかな、そんな事すら思っています。

 憧れられる者となったAqoursが繰り出した「WATER BLUE NEW WORLD」がまたすごい。この歌詞を1年生に・3年生に歌わせるかーというパート分け。11話までの展開を見事に汲み取り、Aqoursの、そしてラブライブ!世界をさらに広げていく歌詞。μ’sだけでなくAqoursまで含め、ラブライブ!プロジェクトでの全楽曲の歌詞を担当している畑亜貴だからこそ出来るアニメ挿入歌だったと思います。わざわざアニメ挿入歌と書いたのはライブなどでも書いている「文脈が付加価値を大きく生む曲」だから。この曲だけ聞いても良さはあるのですが、ここまでの25話だけでなく、μ’sの物語や開始当初は苦戦の連続で、いつ終わってもおかしくなかったラブライブ!プロジェクト全体の想いが込められているように感じられたのです。

 決戦に臨むにあたり高海千歌が迷いを見せたのも印象深い出来事でした。スクールアイドルにとって大事な場所となった神田明神で見た、多くのスクールアイドルへの願い。スクールアイドルの数だけドラマがあり、その何倍もの人が背後に見えてくる状況に気付いた事で、逡巡してしまった高海千歌の普通さを描き出していました。しかしAqoursの他メンバーの気持ちを聞いた上で、ずっと間近で見ていた渡辺曜にも支えられて勝ちたい気持ちを表に出したシーンは、これまでの24話分の物語の積み重ねが生きたシーン。その場にいた2年生3人の独白はどれも強い言葉に満ち溢れていて、成長を感じられるものでした。

 あの2人の少女の描写があった事で、「浦の星」の名前を心に刻んだ人がその裏にいたであろう事が想像出来ますから、もう優勝しなくても目的は果たせたとも言えるはずなので、穏やかな気持で今日の夜の話を待とうと思います。