けいあんの御触書

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憧れの存在からライバルへ - ラブライブ!2期3話までを見て

いやー、ラブライブ!2期3話面白かったですよ。
寝ずの20周とかしてしまいましたし、
丸1日で30周も見たのは久しぶりです。
 
 
さて、自分の感じているラブライブ!2期の最重要ポイントは
やはり穂乃果に収束してしまうのですよ。
 
穂乃果ちゃんの成長は2期2話で見られた「普段の穂乃果」が印象的。
海未・ことり・真姫が新曲のプレッシャーに苛まれる中
当事者じゃないとはいえずっと平常心≒緩みっぱなし。
ただ寝ているだけに見えますが、どこでも寝られる普段通りな穂乃果。
気負っての失敗した1期11話以降とは違う成長を感じられるものでした。
 
また1期では、穂乃果は「やりたいからやる」という気持ちを
取り戻して物語が締められましたが
2期の穂乃果もその流れが続いています。
ただ1期のラストでの反省もあって動きが慎重になっていて
一度はラブライブ!出場を断るという意見も見せており
同じことは繰り返したくないという流れを見せました。
 
実は「やりたいからやる」という動機付けになると
ラブライブ!出場」は必須というわけでなくなるのですよ。
もちろん廃校問題は1年先延ばしされただけですし
これからも学校を宣伝していく必要があるのですが
ラブライブ!」という場に拘る必要はないのです。
 
そこで動機付けとして持ちだされたのが3年生の卒業。
今の9人での活動は3年生が卒業するまでの時間限定、
このメンバーでのラブライブ!出場というのは
「やりたいからやる」だけでは解決できません。
それを理解し「ラブライブ!」出場を決断する穂乃果ちゃんですが
最高の思い出を作りたい=ラブライブ!優勝って繋がる単純さ……
嫌いじゃないですよ、むしろ愛おしい。
この辺はOP曲「それは僕たちの奇跡」の歌詞ともリンクしてましたから
あの1話のOP曲への繋ぎがより印象深くなりました

強い強い願い事が
僕たちを導いてくれた
次は絶対ゆずれないよ
残された時間を握りしめて
ただの思い出 それだけじゃいやだよ
精一杯 力の限り走るんだ

この辺は時間経過をきっちり描写できるアニメならではの展開。
G's追っている人からすると、2ndスノハレ→3rd夏色と
時空の捻れがあって当然で卒業の流れは作りにくいですから
大元で展開できなかった卒業をアニメの方でやってくるのは
新鮮味があって宜しいかと思うのですよ。
 
 
さて今回はA-RISEと同じ舞台でライブを行ったわけですが
双方が敬意を持って接しているのが描かれていたのが好印象でした。
 
A-RISEがμ's9人の事を調べあげてあるぐらい
気になる存在になっていたようですが
この描写だけでμ'sの実力が高いレベルにある事を示せています。
またそのμ'sがA-RISEのライブパフォーマンスを見て
まだ敵う存在ではないと感じた描写を入れる事で
優勝したという情報はあったもののほとんど描写がなかった
A-RISEの強大さが示されています。
互いが互いを認め合うことという単純なやりとりが
双方の立ち位置を引き上げている感じになっています。
また一騎打ちになるかどうかはわかりませんが
明らかに最大の障害としてのA-RISEを印象づけました。
 
A-RISEのライブシーンは約1分10秒、
3人だけという制約の緩さもあってか
CGを使わずに動きまくる映像でダンスのダイナミックさを表現
表情のupも多く豊かな感情表現がされていました。
 
μ'sのライブシーンは約2分15秒とA-RISEの倍近く。
こちらはいつもの手描きアニメとCGアニメの混成。
CGで作ってあるからそこ出来る破綻なく回りこむカメラ映像に
繊細な表情や手の動きを描き出す手描きと
それぞれの持ち味を活かす作りはいつもの事ですが
今回は敵地UTX屋上という事を意識させるカットも多くて
ニヤリとさせられました。
 
そういえばライブ中に出てきたグラフ
A-RISEは他の線と比較して遥か上を行くという描写だったのに対し
μ'sは他の線は出て来ず急上昇するという描写だったのも
面白い対比のさせ方だなと思いました。
 

最後に気付いた小ネタまとめ
 
2話で新曲作りのためにグループ分けしていましたが、
これは「Printemps」「BiBi」「lily white」に分かれているのは
気づいている人がほとんどだったはず。
そして「ユメノトビラ」は このユニットごとに固まって踊り
歌っているのですが、歌い出しがユニットリーダーの
3人になっているあたりに、ユニットの成り立ちに対しての
リスペクトが感じられて良かったですね。
 
予告の「宇宙No.1アイドル」では
ラブライブ! μ's Best Album Best Live! collection」での
自己紹介部分が真っ先に思い出されました。

こういうアニメ化以前のネタをさり気なく入れてくれるのが
アニメ化までに支えてくれた人たちをリスペクトしつつ
喜ばせようという意志が感じられますね。
こういう分かっているスタッフに作られているというだけでも
ラブライブ!ファンとしては幸せだと思っていますわ。