けいあんの御触書

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サークル数の概算の仕方について考察してみる

http://togetter.com/li/701070 ここでのやりとりを踏まえての自分の方法論について、妥当性がどれだけあるのか無いのかを確認してみようかという自分向上の為のエントリ。まあ自分で確認しているから問題は大きくないと思っているのですが、間違いや誤認があるかどうかというのは自分だけ見つけるのは難しいと考えているので、お気軽に指摘していただければ幸いです。


まず目的としてコミケでの作品ごとの盛り上がりについての傾向を調べるために、単純な指標としてサークル数を見ていくこととします。10年近く1サークルしかいないジャンルで活動している自分ですが、サークル数が多いとそれだけでも盛り上がっているように感じられるからです。という事でサークル数がどれだけあるかを数えてみよう、またその数え方を考えていこうというのがこのエントリの趣旨になります。

流れとしては
・そもそもサークルカット数で判断するのはありか
サークルカット数の概算方法についてと注意点
・「東方Project」の特殊性について
・計上するジャンルの取捨選択について
・カタロムを使った概算の危うさについて
・自分が数えたジャンル外カット数増分について
という順番で方法論の確認をしてみています。概数を把握して、ジャンルの動向を確かめるというのが主目的ですので、出てくる数字はこの方法論を使ってのものだと理解してください。実数とは異なりますが、大きくは外さない数字だと自分は考えております。

 

サークルカット数が多い→本をつくる側が多い→求める側も多い……はちょっと飛躍になるかもしれませんが、実際サークル数が多い方が盛り上がりは感じられます。よく緩衝帯として用いられるスポーツジャンルサークルとしては、あっちは人が多くて賑やかで盛り上がっているなぁ……という事をいつも実感しておりましてですね……やや単純化しすぎかもしれませんが、サークル数とジャンルの盛り上がりはほぼイコールで結んで良いかと考えております。

さてサークルカットについてですが、情報的には申込時(数ヶ月前)のものなので古いのは間違いないのですが、カタロムやWebカタログの情報は一部のサークルしか掲載されていないので、参加サークル全体を見渡せるものとしてはカットの方が優秀だと考えます。もちろん当日までに頒布物が変わる可能性はありますが(特に男性向)、作品名Aというカットで他ジャンルを出したら減算して、作品名A以外のカットで作品名Aの本を出したら加算するとか考えるのは、サークルカット数のカウント以上に恣意的な判断になりやすいと考えますので、カットの絵柄だけで判断するようにします。

 

基本的な手法としては「連続する同ジャンルサークルカットの始点と終点を探し出す」です。これは同ジャンルのサークルを固めて配置しているお約束を利用してのカウント方法。大きな会場を使うイベントだと島の途中でジャンルが変わる事があるので(例:コミケの一般的な島では「1〜15・46〜60」と「16〜45」で別ジャンルになることがある)、それがあるかないかに注意を払う必要はありますが、関係ない作品のカットが混じる事は稀なので、誤差がそれほど大きくならないという簡単かつ強力な数え方になります。

ここでコミケに関しては特有の問題が出てきます……コミケでは「男性向」が別ジャンルとして設定されているという事です。 COMIC 1のような1日で終わるイベントであれば男性向けも混在させて配置しますが、コミケでは男性向けだけを分離し、基本的に最終日に配置することにしています。問題が発生してイベントが中止になったとしても、その日以前のイベントはすでに開催済みとなり影響を受ける人を減らせるから、というのが理由の1つとして言われている事です。このような前提があるので、危険度の高いジャンルである「男性向」は最終日に配置しよう、というのが慣習のようにずーっと続いています。 (C84では例外的に2日目に配置されたので「大丈夫か」の声が大きく出たのですね……結局大丈夫でしたし、これまでも中止になったことはないのですが)
こういう経緯を知っているからか、基本的に「男性向」の本を描いているサークルさんは、描いているジャンルが別の日にあったとしてもコミケでは「男性向」で申し込む事が多いのです。(ちなみにCOMIC 1の場合には、申込時のジャンル選択に加え、男性向か否か選択が別枠であるという状態なので、コミケとはそもそも申し込みの形式が違います。 参照 COMIC1<サークル申込案内>

……と上で書いた男性向の性質ですが数年前からこの例に当てはまらないジャンルが出てきました。それが「東方Project(以下 東方)」です。東方ジャンルのサークルさんは男性向であっても東方で申し込む人が多いジャンルとして認識されています。実際今回の夏コミ(以下 C86)でも、上のような目視でのチェックをしようとしても東方ジャンルのカットが連続する所ではG-51〜54がぱっと見つかりましたが、それでも10サークル前後の規模。東方ジャンルの隆盛を考えると異様に見えるぐらい小さな数字です。しかしその理由は2日目の東方ジャンルを見るとすぐわかります。2日目の東方ジャンルではキャラごとに配置されているためにバラけてはいますが、あちこちで男性向けと書かれているサークルさんを見つけることが出来ます。

男性向けが本来のジャンルに混じる事はよくある事ではありますが、ここまで男性向けへの進出が少ないジャンルというのは他に見当たりません。しかし「東方」は男性向を含む大きめのジャンルとしては特殊ではあるのですが、女性向ジャンルでは18禁サークルも同ジャンル内で出します(女性向という括りもないですし)から、女性向ジャンルと同じような状況になっていると言う事ができそうです。

これも概算になりますが、男性向が多いと思われる作品のサークルカット数を(該当ジャンル/男性向)で記しておきます。ただし☆が付いているものは独立ジャンルがありますので、該当ジャンルのサークル数はそのジャンルで当選した数と一致します。下の2つのジャンルは自分がそれなりに分かるジャンルを選ばせていただきました。(概算に用いたサークルスペースは下部の「補足」にまとめてあります)

作品名 ジャンル内サークル数 男性向け内サークル数
東方Project 1910

10

艦これ 1498 670 710
コスプレを除きました
アイドルマスター 700 115
ラブライブ! 360 150

この表を見てみても上で書いた「東方ジャンルの特殊性」について如実に出た結果になっていますね。

  • 計上するジャンルの取捨選択について

サークルカット数の総計を概算する時に直面する問題として「どのジャンルを含めるか」があります。上では男性向けの例を上げましたが、アレンジCDを出すサークルは「デジタル(その他)」で出すサークルもいますし、考察本を「評論・情報」で出すサークルさんもいます。

コミックマーケット86ジャンルコード一覧

上記コミケサイトに有るジャンルコード一覧を見ながら、このような例が該当するであろうジャンルを抜き出してみると「学漫」「評論・情報」「男性向」「デジタル(その他)」「コスプレ」「同人ソフト」「鉄道・旅行・メカミリ」、このあたりが元となるジャンルがあったとしてもこちらで出す場合があるジャンルとなるでしょう。他のジャンルコードは元作品があるので、別作品のカットが入り込む可能性が低くなりますから除外しても良いと考えます。

ここで「艦これ」に注目してサークルカットを眺めてみますと、「学漫」「評論・情報」「デジタル(その他)」「同人ソフト」「鉄道・旅行・メカミリ」あたりでは目立った塊が存在していません。もちろん艦これサークルカットが存在していないわけではないですが、バラバラに散っているそれらを全部数えても3桁のオーダーには届かない規模であり大きな誤差にはならないと思われますから、サークルカットの塊が明白に存在するジャンルを足しあわせるだけでも、ジャンルを限定した総計を概算する場合には十分だと自分は考えます。
ちなみに東方は、男性向けと同じような理由で他ジャンルで見かける事はかなり少ないです。ですからサークルカット数で3日間のトータルをしてみると、東方は元ジャンルのサークル数からあまり増加は見込めないということになるのですね。

 

  • カタロムを使った概算の危うさについて

コミケカタロムの検索機能を使って数の妥当性に問題があると論じていた方がいましたが、カタロムに収録されたデータを見ると単純な検索では概算すら危ういということが分かります。 例えば2日目に限定し「東方」という言葉で検索をかけてみます。まずはジャンルにチェックを入れて検索してみた画像がこちら。

f:id:kei-an:20140804230441p:plainジャンルとして「東方」がある日ですのでそのジャンルに属するサークルは全て検索結果に出てきますし、他の項目で引っかかったサークルさんも出てきまして1929件という結果が出ました。

次にジャンルに入れていたチェックを外して検索してみると以下の画像のようになります。

f:id:kei-an:20140804230704p:plain

ジャンルを検索対象から外すだけでサークル数が900も減りました。これは補足欄が空白だったり「東方」という語句が補足欄に書かれていないサークルが多数あるからです。またサークル一覧の部分を見てもこの狭い範囲内だけでもシ-04b、シ-08a、シ-08b、シ-10a等々ごっそり抜け落ちている事がよく分かります。という事でキーワード検索でサークル数を数えるのはかなり幅が出る結果となってしまうのです。もちろん精度を上げるためにキャラクターの名前等で検索し、重複を除去して……とやっても良いのですが、それだったら最初に提示したサークルカット数を数えた方が手間もかからないですし誤差は小さくなるというのが自分の考えです。

「東方」「艦これ」両方に明るくない自分がサークルカット数を数える時に塊を見つける手がかりの1つとして検索は有用なのですが、サークルが補足をきっちり書いてないことも多い状態なので、ジャンル外のサークル数を推定する時にはフェルミ推定などを併用していかないと有用性は低いと考えています。

 

  • 自分が数えたジャンル外カット数増分について

ジャンルごとのサークル数は検索で間違いなく出せるのでそれを使います。艦これ1498、東方 1910 東方は上にも書いた通り他ジャンルでのカットの出現数が本当に少なく、大きな増加はない感じ。男性向で上で挙げた10、コスプレで20。他にも散発的にありますが、増分が100あるかどうかで2000に届くか否か。 一方で艦これは外周で50 C〜G前半で540 H後半で60 I15〜34で40 Mは偽壁なのでばらばらですがざっと20。キャラを知らずに始点・終点がはっきり分かる場所でやっている自分でこれですから、もっともっと増える可能性はたくさんあります。またこの700超という数字は、元記事にある"おおよそ2:1くらいの比率でゲームジャンルの「301 艦これ」のほうが多い結果"という文とほぼ合致します。

塊で存在するはずなのにG前半とH後半で分かれるのは何故かというと混雑対応が理由で、列が出来る可能性が高いサークルを待機場所を作りやすい広い通路に面した場所に配置したわけですね。マップでもH・I間の通路が少し広く取られているのが分かるように描かれています(実際ここの通路幅は他の倍以上はあります)

とまあ、こういう風に概算したのですけど、ここから精度を上げようとすれば散らばっているサークルカットを探す作業になります。しかし全数調査しても100増えるか否かというものを数えることに意味があるのかというと判断が分かれるでしょう。自分は傾向を判断するならそこまでする必要はない派です。

自分の方法論に関してまとめておきましたが、これだけあれば傾向を語るには十分な数値が導き出せるのではないかと思っておりますし、精査すればするほど艦これのサークル数がぐんぐん伸びていくことになると思っています。

 

  • という事でまとめ

・カタロムにおけるサークル詳細は内容としては開催日に近い情報にはなっているものの、全サークルで掲載されているわけではなくフェルミ推定等で補助する必要がある上に、摺り合わせも難しい。それならサークルカット数で数えた方がシンプルながら揺るがない情報が得られるはず。

・サークルの配置はほぼ固まっている。散発的にあるサークルはそれほど多くないので塊が存在するジャンル以外は切り捨てて考えても大きな影響は考えにくい。全数調査をするだけのメリットが感じられない。

コミケとその他のイベントでの男性向の取り扱い方が異なる。男性向は別日に配置されているが、それらのサークルを元ジャンルに計上しないのは片手落ちである。

という感じ。自分の方法を改めて見返してみても、完璧ではないですが大きな外しにはならず、かける時間と精度のバランスが取れている方法ではないかと考えます。これよりより良い方法が無いかは模索していく必要はあるでしょうけど、それは全数調査ではないとも思っております。

とここまで盛り上がりについて考えるためにサークル数を数えることをしてきたのですが……実はサークル数が減り始めてからの方が個人的には楽しみなんですよ、好きだから続けている人だけが残るから。そういうジャンルでは、描き手の強い情熱が感じられる本との遭遇率が上がっていくので。自分も好きで1サークルしか無いジャンルで活動していますが、毎回着くなり新刊くださいって言ってくれる人が大きな励みになっています。もちろん逆の立場での経験もたくさんあります……ずっと買っているボールペン・インスタント味噌汁のサークルさんや、フォント擬人化百合本等々。盛り上がるジャンルとは違う場所にも、運命の出会いってあるものだと思うので、サークルカットを隅々まで見渡してほしいなと、毎回全サークルカットをチェックする自分は思うのですよ。(これ昔から主張していることなの以前のpostを提示、助詞抜けが恥ずかしい>< )

 

補足 ★『「東方Project」の特殊性について』内の概算で使ったカット数のカウント材料
 範囲で書いてないのは概算したサークル数
 範囲で書いてあるのは1番号に付き2サークルと計算
艦これ(男性向け)壁50/C1〜60 D1〜60 E1〜60 F1〜60 G1〜30 H31〜60/ I15〜34/ M20
東方(男性向け) G51〜54
アイマス ほ36〜42 ま1〜42 み1〜42 む1〜42 め1〜42 も1〜42 や1〜44 ゆ1〜46 よ1〜24/れ1〜5 /よ28〜33 /よ36〜44
アイマス(男性向) 壁10/ケ-2〜ケ-51/コで4
ラブライブ! よ26〜46 ら1〜46 り1〜46 る1〜46/よ6〜26
ラブライブ!(男性向) 壁10/コス7/偽壁Mで1/Zで5/ク1〜60/コで15


・追記 はてブへの応答です
id:YoshiCiv さんへ
元記事に修正があり、該当作品のサークル数が表示されていることをまず確認してきていただきたいです。
その上でまずは捏造か否かですが、何を根拠に捏造があったと仰られているかがわからないので、とりあえずカタロムを使って批判してきた手法について。これは補足の記入率が低いことから検索では著しく小さい数字しか出ない為、記事中で確度が足りていないと根拠を示しております。
また合算したサークル数についてですが、男性向け以外はさらに塊が小さいので加算幅はそれほど大きくならず(東方はコスプレの方が例外的に多かったですがそれでも約20です)ジャンル+男性向の数字から大きな変動がないという事は記しておきます。自分が上の補足で挙げた材料を使いつつもカウントをかなり少なめにしているので、元記事の方が少しだけ大きな数字が出ていますがその誤差は大勢に影響は出ないレベルではないかと考えますし、元記事の数字に信頼性はあると考えております。
ふたばで出した数字を根拠にされておりますが、上で書いたC1〜60 D1〜60 E1〜60 F1〜60 G1〜30 H31〜60だけで600サークルあり(これもG31以降を少し切り捨てている)元の1498という数字に足すと余裕で2000を超えます。ですのでふたばの方のカウントに不備があるとしか自分は思えません。
はてブコメでは文字数の制限があるでしょうから、聞きたいことがありましたがコメント欄で質問していただければと思います。