けいあんの御触書

ラブライブ!・食べ物 ときどき イベント ついったーは @kei_an メールはfake.kei.an@gmail.com

送り出す勇気 ラブライブ! サンシャイン!!第10話

 うちのTLでも内浦訪問者がガンガン増えている今日このごろ。10話放送日にちょうど安田屋旅館に泊まっていた方が、出てきたシーンを早速投稿してきましが、アニメで出てくるシーンが本当に再現度高いのですよ、ラブライブ! サンシャイン!!は。

  ずっと羨ましく見ていましたが、5日に約1ヶ月ぶりに内浦に行けそうです。これまでは通っただけだった所も、アニメで印象的な場面で使われていたので、それらもチェックしながら楽しんでこようと思います。毎週毎週、新たな見どころが放送中に増えていくってのは嬉しい悲鳴ですよ。そろそろ大雑把に回っても1日じゃ足りないレベルになりつつありますし。

 

 さてさて、あのサブタイトルでこの展開を突っ込んできたか……と思わされた10話ですよ。
 前半はギャグ多めのパート。ダイヤがようやっとスクールアイドルを出来るようになって、もちろんあの2人と一緒に活動に出来るのも嬉しかったのでしょうか、これまでの堅物ぶりが嘘のような弾けっぷり。でもこれはAqoursの一員となり、仲間となったからこそ殻を破れたという感じでした。果南は終始マイペースで、鞠莉は昔のように戻った2人を見たからか、これまで以上にうざったい感じに。3年生3人がそれぞれ「あの頃」を取り戻したかのような描写になっていたのが、ギャグパートながらもグッと来ましたよね。


 しかしそれが撒き餌でしか無かったわけですよ、ええ。

 ピアノコンクールの話をひょんな事から聞いてしまった千歌。2話ではスクールアイドルに誘うために、あの手この手で梨子を誘い込もうとしていた千歌が、梨子の心の中にあった引っかかりの素だった「やってみて 笑顔になれたら 変われたらまた弾けば良い」と誘った千歌が、梨子がスクールアイドル活動を活き活きとやるようになったのを見て、ラブライブ!の予選日と重なっているのにも関わらずコンクール出場を後押しをする。
 0票だったあの投票結果を受け入れつつ振り払い、ここから9人で前進していくぞ……という流れでこの選択が出来たのが驚きですが、上述のやり取りをした千歌でかつ9話でリーダーとしての器を見せ始めた、という複合的な要因があったからこそ出来た行動だと感じられました。


 そう言えば千歌が歌詞づくりに苦しむシーンがありましたが、畑亜貴さんも苦しむ事があるのかなぁ……いや無いわけじゃないだろうけど、ラブライブ! サンシャイン!!のアニメ挿入歌に関しても、物語をより彩る詩を書いてくださっていますしね。ただそれだけの素晴らしい楽曲だからこそ産みの苦しさはなかなか想像し難いわけですが……。

想いはひとつに ラブライブ! サンシャイン!!第11話

 5日に約1ヶ月ぶりとなる内浦訪問……の前に、セブンイレブンイメージガール投票の為にあちこちのセブンイレブンに寄り道しながら、限定のクリアファイルも確保してとりあえず一安心。

 現地では前日から始まった沼津バーガーの「堕天使の宝珠」にありつけました。開店前に並んでいた時に店長さんから「ハバネロが無いから代替品で……」と言われていたのですが、開店数分前にハバネロが届くというリトルデーモンが逃げ出したかのような幸運っぷり。その「堕天使の宝珠」はピリ辛で美味しかったですわ。サイドメニューの味変えバージョンなので、バーガー類と一緒に食べると良いかも。もしくは近くにあるAqours色紙が置かれた魚河岸丸天へ梯子するのもありかも。あと機会に恵まれず食べられていなかった松月の「かんかんみかんタルト」も食べられて、食べる方ではひとまずやりきった感があります……とか言っていると、また新しい食べ物が出てくるわけですが。サンシャイン!!コラボの「のっぽパン」買いに行かなきゃ……。

 
 1話では曜が千歌を助けるように一緒にスクールアイドル活動を始め、10話では千歌が梨子のピアノコンクール参加を後押ししましたが、この11話で梨子が曜の抱えていた問題を解決するという2年生ロータリーエンジン(©しがないさん)が完成したお話でした。
 そういえばユーフォ2期の人物関係図で「引力」という言葉が使われていて唸らされたのですが、千歌・梨子の間にもその「引力」がここまでの描写で感じられました。その引力を見た曜が冷静でいられなくなったという感じの今回のお話。その器用さから、どんな事でも千歌に合わせようとしちゃう、そして合わせられてしまう曜が立ち入ってしまった心の迷路……それを解決したのが、2年前の過ちを後輩にさせたくないと行動してくれた鞠莉、そしてもやもやのきっかけとなった梨子の言葉だったというのは、ここまでのエピソードと人物関係の積み重ねが活きた描写だったと思います。


 「想いよひとつになれ」、8人で出ることになったステージにピッタリの楽曲でしたね。梨子を意識したかのように、ピアノの音色が織り交ぜられた楽曲に、振り付けでもピアノの演奏をしているように見せています。「何かを掴むことで 何かを諦めない」という歌詞は、梨子のAqoursとピアノについて含みを持たせているように感じられます。その部分の振りも含め、背中合わせでも曜・千歌がコンビネーション良く踊っている辺りも「合わせるんじゃなくて 一から作り直した方がいい」って台詞を思い出してしまい、心を揺さぶられました。そしてCGである事を最大限活かしたカメラワーク。手描きでも出来なくはないのでしょうけど、激しい動きで破綻無い絵を描いていくのはかなり難しいので、これはCGならではの描写。最後の決めポーズも、梨子と連動していて離れていてもAqoursは9人なんだと感じさせてくれて、演出・楽曲・歌詞全てが11話の、そしてここまでのAqoursの総決算となるような楽曲だと感じられましたね。
 しかしせっかく9人が揃ったのに9人の曲がまだ1曲だけですよ。最後は9人曲になるでしょうけど、焦らしやがってぇ。

飛び立つAqours ラブライブ! サンシャイン!!第12話

 7月9日に伊豆箱根グループが記念乗車券の販売イベントをしつつ、ラッピングされた電車・バス・タクシーを展示するというイベントが有りましたが、去る17日にもう1つのラッピングバス運行会社である東海バスさんがイベントを開催するとの事で行ってきました。
 天気や開催場所の違いはありますが、前述のイベントよりも人出は多く、アニメ効果が感じられるイベントでした。記念乗車券と特性のティッシュケースもゲットできました。

  ちなみに↑の写真を撮ったのは「欧蘭陀館」さん、建物の外観は違っていますが、住所としては11話で出てきた曜の家の場所……という事で、舞台訪問で訪れる人が増え始めているようです。来た人向けのコミュニケーションノートまで出来ていましたが、話しかけてくれた奥様が気さくだった上にパステルアートまで描いていてですね……どんどん描いて9人全部揃えるようですよ。また見に行かないとならないじゃないですかー(思う壺)。いやコーヒーが美味しかったので、また行きたいとは思っているのですけどね。駐車場もあるのが助かります。

 

 さあ12話。覚悟をして構えて見ていましたが、こちらの想いを汲んだ上にこれしかないという答えを出してくれました。曲や行動から「想いはひとつに」なりつつありましたが、それは正しい方向だったのか?それに対して9人が回答を出してくれたお話でした。


 「9人が9人のままで良い」μ'sが2期6話で得たその結論を、Aqoursとしての意義に絡めて表現し、Aqoursがようやく見つけたその進むべき方向への第一歩を踏み出す物語。
 「μ'sは何もない場所を走った」これはまさにその通りで、運営も役者も手探りの中、少しずつ実績を積み、人気を獲得し、舞っていたチャンスを掴み取り、階段を登っていきました。しかしμ'sはμ's、AqoursAqours。同じ道を辿っても成功するとは限らないですし、そもそもメンバーが違うグループが同じ道を辿れるとは思えません。
 大成功を収めたμ'sの進む方向性は1つの可能性……東京での様々な活動でμ'sをより知ることによって、AqoursにはAqoursの進むべき道があると気付き、これまでの「μ'sを追いかけるAqours」から脱皮するという流れ。そして千歌のモノローグからは「先輩は大きな存在だが。お前らはお前らなんだ。自分たちの道は自分たちで切り拓け」というメッセージが感じられました。それは作中のAqoursに対しても、現実のラブライブ! サンシャイン!!Projectの関係者にも、そして視聴者に対しても投げかけられているようでした。

 μ'sがラブライブ!2期11話で終わりにする事を決めたあの海岸。μ'sの9人が足を地につけ「終わらせる」事を宣言したあの海岸で、Aqoursはμ'sを追う事からの決別のように、ジャンプしながら0から1への第一歩を踏み出しました。
 その一歩がどこへ向かっていくのか、最終話が楽しみです。