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けいあんの御触書

ラブライブ!・食べ物 ときどき イベント ついったーは @kei_an

飛び立つAqours ラブライブ! サンシャイン!!第12話

ラブライブ! サンシャイン!!

 7月9日に伊豆箱根グループが記念乗車券の販売イベントをしつつ、ラッピングされた電車・バス・タクシーを展示するというイベントが有りましたが、去る17日にもう1つのラッピングバス運行会社である東海バスさんがイベントを開催するとの事で行ってきました。
 天気や開催場所の違いはありますが、前述のイベントよりも人出は多く、アニメ効果が感じられるイベントでした。記念乗車券と特性のティッシュケースもゲットできました。

  ちなみに↑の写真を撮ったのは「欧蘭陀館」さん、建物の外観は違っていますが、住所としては11話で出てきた曜の家の場所……という事で、舞台訪問で訪れる人が増え始めているようです。来た人向けのコミュニケーションノートまで出来ていましたが、話しかけてくれた奥様が気さくだった上にパステルアートまで描いていてですね……どんどん描いて9人全部揃えるようですよ。また見に行かないとならないじゃないですかー(思う壺)。いやコーヒーが美味しかったので、また行きたいとは思っているのですけどね。駐車場もあるのが助かります。

 

 さあ12話。覚悟をして構えて見ていましたが、こちらの想いを汲んだ上にこれしかないという答えを出してくれました。曲や行動から「想いはひとつに」なりつつありましたが、それは正しい方向だったのか?それに対して9人が回答を出してくれたお話でした。


 「9人が9人のままで良い」μ'sが2期6話で得たその結論を、Aqoursとしての意義に絡めて表現し、Aqoursがようやく見つけたその進むべき方向への第一歩を踏み出す物語。
 「μ'sは何もない場所を走った」これはまさにその通りで、運営も役者も手探りの中、少しずつ実績を積み、人気を獲得し、舞っていたチャンスを掴み取り、階段を登っていきました。しかしμ'sはμ's、AqoursAqours。同じ道を辿っても成功するとは限らないですし、そもそもメンバーが違うグループが同じ道を辿れるとは思えません。
 大成功を収めたμ'sの進む方向性は1つの可能性……東京での様々な活動でμ'sをより知ることによって、AqoursにはAqoursの進むべき道があると気付き、これまでの「μ'sを追いかけるAqours」から脱皮するという流れ。そして千歌のモノローグからは「先輩は大きな存在だが。お前らはお前らなんだ。自分たちの道は自分たちで切り拓け」というメッセージが感じられました。それは作中のAqoursに対しても、現実のラブライブ! サンシャイン!!Projectの関係者にも、そして視聴者に対しても投げかけられているようでした。

 μ'sがラブライブ!2期11話で終わりにする事を決めたあの海岸。μ'sの9人が足を地につけ「終わらせる」事を宣言したあの海岸で、Aqoursはμ'sを追う事からの決別のように、ジャンプしながら0から1への第一歩を踏み出しました。
 その一歩がどこへ向かっていくのか、最終話が楽しみです。

想いはひとつに ラブライブ! サンシャイン!!第11話

ラブライブ! サンシャイン!!

 5日に約1ヶ月ぶりとなる内浦訪問……の前に、セブンイレブンイメージガール投票の為にあちこちのセブンイレブンに寄り道しながら、限定のクリアファイルも確保してとりあえず一安心。

 現地では前日から始まった沼津バーガーの「堕天使の宝珠」にありつけました。開店前に並んでいた時に店長さんから「ハバネロが無いから代替品で……」と言われていたのですが、開店数分前にハバネロが届くというリトルデーモンが逃げ出したかのような幸運っぷり。その「堕天使の宝珠」はピリ辛で美味しかったですわ。サイドメニューの味変えバージョンなので、バーガー類と一緒に食べると良いかも。もしくは近くにあるAqours色紙が置かれた魚河岸丸天へ梯子するのもありかも。あと機会に恵まれず食べられていなかった松月の「かんかんみかんタルト」も食べられて、食べる方ではひとまずやりきった感があります……とか言っていると、また新しい食べ物が出てくるわけですが。サンシャイン!!コラボの「のっぽパン」買いに行かなきゃ……。

 
 1話では曜が千歌を助けるように一緒にスクールアイドル活動を始め、10話では千歌が梨子のピアノコンクール参加を後押ししましたが、この11話で梨子が曜の抱えていた問題を解決するという2年生ロータリーエンジン(©しがないさん)が完成したお話でした。
 そういえばユーフォ2期の人物関係図で「引力」という言葉が使われていて唸らされたのですが、千歌・梨子の間にもその「引力」がここまでの描写で感じられました。その引力を見た曜が冷静でいられなくなったという感じの今回のお話。その器用さから、どんな事でも千歌に合わせようとしちゃう、そして合わせられてしまう曜が立ち入ってしまった心の迷路……それを解決したのが、2年前の過ちを後輩にさせたくないと行動してくれた鞠莉、そしてもやもやのきっかけとなった梨子の言葉だったというのは、ここまでのエピソードと人物関係の積み重ねが活きた描写だったと思います。


 「想いよひとつになれ」、8人で出ることになったステージにピッタリの楽曲でしたね。梨子を意識したかのように、ピアノの音色が織り交ぜられた楽曲に、振り付けでもピアノの演奏をしているように見せています。「何かを掴むことで 何かを諦めない」という歌詞は、梨子のAqoursとピアノについて含みを持たせているように感じられます。その部分の振りも含め、背中合わせでも曜・千歌がコンビネーション良く踊っている辺りも「合わせるんじゃなくて 一から作り直した方がいい」って台詞を思い出してしまい、心を揺さぶられました。そしてCGである事を最大限活かしたカメラワーク。手描きでも出来なくはないのでしょうけど、激しい動きで破綻無い絵を描いていくのはかなり難しいので、これはCGならではの描写。最後の決めポーズも、梨子と連動していて離れていてもAqoursは9人なんだと感じさせてくれて、演出・楽曲・歌詞全てが11話の、そしてここまでのAqoursの総決算となるような楽曲だと感じられましたね。
 しかしせっかく9人が揃ったのに9人の曲がまだ1曲だけですよ。最後は9人曲になるでしょうけど、焦らしやがってぇ。

送り出す勇気 ラブライブ! サンシャイン!!第10話

ラブライブ! サンシャイン!!

 うちのTLでも内浦訪問者がガンガン増えている今日このごろ。10話放送日にちょうど安田屋旅館に泊まっていた方が、出てきたシーンを早速投稿してきましが、アニメで出てくるシーンが本当に再現度高いのですよ、ラブライブ! サンシャイン!!は。

  ずっと羨ましく見ていましたが、5日に約1ヶ月ぶりに内浦に行けそうです。これまでは通っただけだった所も、アニメで印象的な場面で使われていたので、それらもチェックしながら楽しんでこようと思います。毎週毎週、新たな見どころが放送中に増えていくってのは嬉しい悲鳴ですよ。そろそろ大雑把に回っても1日じゃ足りないレベルになりつつありますし。

 

 さてさて、あのサブタイトルでこの展開を突っ込んできたか……と思わされた10話ですよ。
 前半はギャグ多めのパート。ダイヤがようやっとスクールアイドルを出来るようになって、もちろんあの2人と一緒に活動に出来るのも嬉しかったのでしょうか、これまでの堅物ぶりが嘘のような弾けっぷり。でもこれはAqoursの一員となり、仲間となったからこそ殻を破れたという感じでした。果南は終始マイペースで、鞠莉は昔のように戻った2人を見たからか、これまで以上にうざったい感じに。3年生3人がそれぞれ「あの頃」を取り戻したかのような描写になっていたのが、ギャグパートながらもグッと来ましたよね。


 しかしそれが撒き餌でしか無かったわけですよ、ええ。

 ピアノコンクールの話をひょんな事から聞いてしまった千歌。2話ではスクールアイドルに誘うために、あの手この手で梨子を誘い込もうとしていた千歌が、梨子の心の中にあった引っかかりの素だった「やってみて 笑顔になれたら 変われたらまた弾けば良い」と誘った千歌が、梨子がスクールアイドル活動を活き活きとやるようになったのを見て、ラブライブ!の予選日と重なっているのにも関わらずコンクール出場を後押しをする。
 0票だったあの投票結果を受け入れつつ振り払い、ここから9人で前進していくぞ……という流れでこの選択が出来たのが驚きですが、上述のやり取りをした千歌でかつ9話でリーダーとしての器を見せ始めた、という複合的な要因があったからこそ出来た行動だと感じられました。


 そう言えば千歌が歌詞づくりに苦しむシーンがありましたが、畑亜貴さんも苦しむ事があるのかなぁ……いや無いわけじゃないだろうけど、ラブライブ! サンシャイン!!のアニメ挿入歌に関しても、物語をより彩る詩を書いてくださっていますしね。ただそれだけの素晴らしい楽曲だからこそ産みの苦しさはなかなか想像し難いわけですが……。

日本映画の日本語字幕版上映の話

雑記

 なんで2週目からなんだ……とか言っている人がいたようですが、結論から言うと「人が入らねえ」ってのが原因なのですよね、これ。

 「日本語映画を日本語字幕で見たくない」が主要因だと思うのですが、「耳が不自由な方向けだから、問題なく聴こえる自分が席を埋めては……」という心理的障壁も大きそうです。実際、自分もそうでした。

 「シン・ゴジラ」「君の名は。」同様に「聲の形」でも2週目以降になって字幕が設定された理由については容易に想像できます。それは動員の問題です。観客動員とか興行収入ですが、大体週ごとに6割前後に減っていくパターンがほとんどです(これを知っているとつい先程100億突破の報が出た「君の名は。」の動員の落ちなさが異常だとわかってもらえると思います)ですから映画館側としても、封切り週は出来る限り客を入れたいと考えます。話題作は終始満員になり続けますが、日本語字幕を上映してもそれを避ける人を埋めるほどに耳が不自由な方が来てくれるわけではありません。そうなると座席を空けてしまう事となり、機会損失に繋がります。2週目以降なら常時満席ということも少なくなりますし、時間が経てばさらに……という事で、今の状態では開始週すぐに字幕上映と言うのは難しいと言わざるをえないですね。

 2週目の話ではありませんが、シネマシティで4週目に設定された「日本語字幕つき上映」の話がありました。下の記事によると該当の時間より開始が早いものも遅いもののともに満席になった一方、日本語字幕は7割り程度の入になったとのこと。
邦画“日本語字幕つき上映”のメリットと課題ーー『シン・ゴジラ』『君の名は。』の実績から考える|Real Sound|リアルサウンド 映画部
 この結果を見ても、「日本語字幕つき」での上映は、通常上映よりも機会損失を生む可能性が高いと見て取って良いと思われます。(そんな中でも字幕上映を続けようとするシネマシティの姿勢は素晴らしいと思います)

 日本語字幕上映、「シン・ゴジラ」「君の名は。」では大々的に行われましたが、自分が字幕で見て良かったなぁ、と思ったのはアミューあつぎ映画.comシネマで見た「ラブライブ!The School Idol Movie」でした。この時の上映では全編に渡って字幕が出るわけではなく、歌の部分だけに字幕が出たのですが、畑亜貴さんは漢字・カタカナ・ひらがなを使い分け、曲のイメージを繊細に紡ぎ出してきます。歌っている声だけだと分からないその使い分けが、字幕によってくっきり浮きあがったのを見て「これは良いものだ」と感じたのがここ最近での最初の体験でした。この経験があったからこそ字幕版への抵抗が無くなったと言っても過言ではありません。(でも、多分これミスって上映しちゃった気がするのです。上映期間の2週間でこれ以外に3回見ましたが1回も字幕版は流れなかったですし)

 この経験があったからこそ「シン・ゴジラ」「君の名は。」でも日本語字幕でも鑑賞してきたのですが、「シン・ゴジラ」では泉修一の台詞が「燃える」ではなく「萌える」だったのを見て、それまでは面白いシーンとは思わなかったのに見るたびに吹くようになってしまいましたし、「君の名は。」ではRADWINPSの歌詞字幕が、映像の深みを増す役割も果たしたように感じられました。音だけでは見えてこない微妙なニュアンスというのを表現できるのが文字です。そんなニュアンスの付加というスパイスも字幕の良さの1つになると思います。

 と、日本語字幕上映の話をしてきましたが、何が言いたかったかというのを簡潔に書くと
「興味あるなら日本語字幕上映行っておけ。字幕無しで味わえない物が見えるから」
って事ですね。
 そして結論として言いたいことは
「どうせ埋まらない事の方が多いから、耳が不自由な方に遠慮せず席を取っちゃえ。席が埋まることが増えれば字幕つきが上映される回数も増え、耳が不自由な方の選択肢がもっと増えるかもしれないから」
って事ですかね。字幕の楽しさがもっと感じられる作品が増えれば、日本映画を日本語字幕で見るという選択肢を持つ人が増え、結果的に耳が不自由な方の助けになるんじゃないかな、と思うわけですよ。なので、自分も積極的に耳の不自由な方に遠慮せずに日本語字幕上映見に行こうと思います。まずは来週の「聲の形」ですね。

シン・Aqours ラブライブ! サンシャイン!!第9話

ラブライブ! サンシャイン!!

タイトルはパク…オマージュです。3年組から受け継がれた「新 Aqours」でもあり、9人揃っての「真 Aqours」でもある。また歩み始めた「進 Aqours」でもある、そんな9人の姿が見られたのが9話でした。
 ここまで毎回のようにμ'sに触れてきたラブライブ!サンシャイン!!でしたが、この9話では全く名前が出ませんでした。μ'sの名前を出さなかったことでAqoursと千歌の自立を暗に示したと感じましたよね。名前を出し続けてきた事がこの布石だった可能性も……ありそうです。


 物語も良かったのですが、「未熟DREAMER」が凄すぎたのでまずはそちらに触れたいのです。歌詞はあのホワイトボードに書かれていたもので、旧Aqours3人で作っていたもの……3年生は長い付き合いで互いを知りすぎたが故に、「いつもそばにいても 伝えきれない思い(果南)」があり、「言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない(ダイヤ)」で、言葉を尽くさなかったり相手を思ったりして行動した結果としてすれ違いを産み、「わかってほしいと願う 気持ちが止まらなくて きっと傷つけた(鞠莉)」わけですよ。3人が9話で見せたぶつかり合いを体現していているような歌詞は渾身の一作と言えるでしょう。歌詞があまりにも物語にハマりすぎていて、畑亜貴さん脚本会議にも参加したんですかねって思うレベルでした。畑亜貴天才かよ。
 パート分けでは、3年生3人が新Aqours6人を従え歌い上げた後、3人の合唱から新Aqoursの発起人である千歌に繋げるという、新旧Aqoursの継承性を見せた形に。3年生の衣装があの舞台での衣装から、お揃いの衣装に変わるあたりはアニメならではの強みを活かした表現ですが、3人ぞれぞれが過去からの脱却を果たすような描写とも取れました。それまでの物語展開も含め、すべての演出が相まって心に来る仕掛け・PVだったと思います。


 そういえばグループ名の「Aqours」が決まった3話のあのシーンは島郷海水浴場でしたが、過去の電撃G's magazineでのイラストでは、この海水浴場の近くにある沼津御用邸でダイヤさんがいるイラストが何度か描かれているのですよね。そう考えればダイヤさんがあそこにいたのも頷ける話です。でもわざわざ名前書いちゃうダイヤさんを始め、辛く当たりながらも下級生をきちんと見守り、話をしてあげられるダイヤさんは本当に愛おしいですわ。
 愛おしいといえば果南も、鞠莉の怪我や進路を気にして自由にさせるためにスクールアイドルを辞める決断をする。誘っておいたのが自分たちだったからこそ、それで縛ってしまってはいけないという責任感の強さと、それを貫く意志の強さ、愛おしさしか無いです。
 鞠莉も3人が一緒にやれるような場を作るために、学校に戻ってきたり、果南を誘い続けたりと、一途すぎるのですよね。そしてすべてが分かった時にあの3人の場所に雨も構わず走りだしてしまう……その真っ直ぐな姿が愛おしい。

 花火大会出演を決める際に曜・梨子に「変わったね」と言われていた千歌が、3年生の絡まった紐を解いて本音を引き出したというのも、リーダーとしての格が備わってきたことを表現していました。このままどんどんリーダーらしさを身に着けていってくれれば良いなぁ。

【軽いネタバレあり】 - 「君の名は。」見てきました

雑記

 大学時代に知り合った友人が無類の日本ファルコムファンでして、その友人から知ったのが新海誠さんでした。最初に見せられたのが「イースⅡ OP」からの「ほしのこえ」。後者は見てみたら好みの物語だった上に、後から絵作りは1人でと聞いて2度びっくり。これが1人で作れてしまう時代なのか……と驚いていたのが2002年。そこから新海誠さんの以前の作品を見て、新作が出るたびに見続けて14年が経過した今年公開されたのが「君の名は。」。映画公開に先駆けて小説等の関連書籍も発売されていましたが「最初は映像で」と思い封印。封切日朝一の舞台挨拶のチケットを確保し映画館に赴きましたが、新海誠さんのベストアルバム的存在と言うにふさわしい、新海誠集大成的な素晴らしい劇場作品に仕上がっていました。(ベストアルバム的は舞台挨拶での言葉)

 予告を見て思い浮かべたのは大林宣彦監督の「転校生」、男女の入れ替わりがとても刺激的で、自分の幼少時に強く影響を与えた作品です。夢の中での入れ替わりを経て、最後に出会いが待っているのだろうと単純に思って臨んだらまさかのBTTF & 時かけ的展開ですよ。問題解決のために過去に戻るBTTFは今年の3部作上映(午前10時の映画祭にて)に行くぐらい好きな作品。記憶の奥深くに残る「会いたい人」との出会いを求める時かけは、ツツイストになる切っ掛けになった作品です。この2つの要素が上手く混ぜ込まれて「君の名は。」という最後のシーンに繋がる展開は熱くもあり切なくもありで、最後の最後までドキドキさせられっぱなしでした。過去の新海誠作品を知っているからこそ2人が近づくけど交わらないままなのか……なんて錯覚させられましたよね。それも意図的だと舞台挨拶で語っていて、昔からの新海ファンがやられたーって感じになっていましたが(自分も)。

 これまでの新海誠さんの劇場作品とは違い、「君の名は。」では出会う所まできっちり描いて所謂ハッピーエンドになっていました。ですので見終えた時に「これはマニア以外の層にも受けそうだなー」と思っていましたが、公開から2日経っての評判を見る限りまさにその通りになってる感じ。マニア層以外にまで訴求したのが感じ取れます。というかカップル多いみたいですね……初日初回の舞台挨拶は流石に訓練された新海ファンが多かったのかカップル少なめでしたが^^;。尖った部分は少し減ったのが昔からのファンには寂しいかもしれませんが、新海誠テイストはきっちり盛り込んでいましたし、それでいて一般向けの脚本になっており、新海さんのストーリーテリング力が一気に上がったように感じられました。


 そうそう新海誠さんの武器である背景美術にも触れないと。「言の葉の庭」と同様に今回も都心部の描写が多かったのですが、ここ2年は都心部を車で走ることが多かったのと、新宿の映画館通いが多かったおかげで、見覚えのある景色が沢山出てきました。あと三葉の感動も「わかるわかる」って感じ共有できたのは都外住みの特権だったかも。その三葉の故郷の方も、小さい頃によく連れて行かれた飛騨高山の方で、作中でのメインは架空の隕石落下地点になっていましたが、こういう空気感だったなーという感じで見ていました。風景・背景が綺麗に描かれているからこそ、空気の匂いも感じられるような錯覚を覚える、それが新海さんが描く背景の強みでしたが、出てくる舞台が2つとも馴染みがある場所だっただけに、その匂いがより強く感じられたのも自分にとっては加点ポイントでした。

 演技については、主役2人が見事にはまっていましたね。立花瀧役の神木隆之介さん、宮水三葉役の上白石萌音さんともに、瀧くん/瀧ちゃん&三葉ちゃん/三葉くんという性別入れ替わりが発生する難しい表現が要求される役を、自然な感じで見られたのはこの2人の力量あってこそ。特に上白石萌音さんはそこまで経験がある方では無いのに、それを感じさせなかった点に驚かされました。声質も合っていて良かっとは思いましたが……でもこの作品のヒロインは間違いなく瀧ちゃんですよね。

 2人の物語を何度も見返したい……そんな事を感じさせる良い作品でした。細かいネタバレや考察とかは今の自分には出来る余裕が無いので他の方にお任せしますが、初めて安心して万人に向けて勧められる新海作品、それがこの「君の名は。」だったと思っています。シン・ゴジラ同様、Twitterで話題になってじわじわと広まりつつありますし、東宝が宣伝に力を入れているおかげでしばらくは席が取りにくい状況が続きそうなのは嬉しい悲鳴かも。


余談。金曜日公開開始でこの席状況にはびっくりしましたよ……。

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プレミアムラグジュアリーシート(通常料金+3000円)で見ましたのん。良い席だったなー。

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Step! ZERO to ONE ラブライブ! サンシャイン!!第8話

ラブライブ! サンシャイン!!

 今回は何度も手が止まってしまい遅くなってしまいました。だって見返すたびに泣いちゃうんだもん。
 悔しくて泣く……それは強くなるには必要な要素の1つだと思っています。別作品ですがつい先日また劇場で見てきた「響け!ユーフォニアム」でも、黄前久美子が一部のパートで演奏を外されたことに対して悔しがり大泣きをしました。これを機に、それまで主人公らしさがあまり感じられなかった黄前久美子に主人公としての格が感じられるようになりまして、その話を見終わった直後にBD購入ボタンを押していたのを思い出しました。
 アニメが始まる前、ラブライブ! サンシャイン!!1周年の記事にこんな事を書いていました。

主人公格のAqoursのリーダー高海千歌役の伊波杏樹さんのリーダーシップと主人公としての力は特筆物。まだ始まって1年ほどだからか、高海千歌ちゃんの方にはその力が乗り移りきっていない感じですが、その転移がなされ高海千歌ちゃんに「これぞリーダー」という信頼感が見られるようになった時、Aqoursはさらなる高みに上がっていくと思っていますし、それは夏開始のアニメでなされて欲しいとも思っています。

今回の8話はそれを実現してくれたお話で、涙のシーンから結果に向き合い再出発をするかのような表情を見せる終盤の展開は、千歌の主人公力の高まりを強く感じさせるものでした。


 物語の展開としては今までの7話までで描いてきた事を存分に使ってきた形でした。

 内浦は地方の町。3話の講堂でのライブ、6話でのスカイランタンへの協力などなど、街の代表という感じの描写がずっとなされていました。一方、1300万人が住む東京は、良く言えばしがらみの無い場所。だからこそ地元だから・仲間だからという評価軸はほぼ無く、実力がものをいう環境。この環境の違いが、イベント後に会った鹿角姉妹の言葉(例 「ラブライブ!は遊びじゃない」)として表れてくるわけです。

 PV作成時(6話)の鞠莉の言葉「努力の量と結果は比例しません」、そしてダイヤからの言葉で現在7236グループというラブライブ!への登録数が語られ、それらの言葉を体現したのがイベントの結果でした。Saint Snowが3桁得票で9位だったのに対しAqoursは0票で最下位。努力だけすれば結果に繋がるわけではない。東京というアウェーの場所での観客による投票ですから知る者はほぼ0のはず。イベントに来る人は目当てのスクールアイドルがいる事がほとんどでしょうから浮動票も期待できない。ネット投票があればまだしも、会場の投票のみというこのイベントで得票0はある意味必然だったと思われます。

 μ's・A-RISEの頃の10倍近いスクールアイドルがいる群雄割拠の時代では、上位層は実力プラスアルファの勝負になっていきます。
 現実でのμ'sは、努力を重ね、僅かなチャンスを次々と繋げて駆け上がっていきました。ここにはたゆまぬ努力に加え、時流に乗った・チャンスを活かしたという偶発的な事象も多く含まれます。プラスアルファは努力を重ねてきた人に等しく訪れるわけではないですし、そのチャンスも感じられず素通りさせてしまう人もいる……だからこそ上位にいる人は運も実力も備えて存在なのです。

 曜から千歌に投げかけられた「悔しくないの」は、これまでの前進をさせようとしてきた煽り以上の意味合いを含んでいました。しかしそれに対しての千歌の返事は、スクールアイドル活動を言い出した張本人として、他の皆が沈む中で虚勢を張って見せというもので、アニメ中では初めて期待した返答が返ってこなかったシーンになっています。これまで曜と千歌の同様のやり取りを続けていたからこそ、このすれ違いが強く印象に残るのですよ。
 終盤の展開は上でも書いたこれぞリーダーという心情の吐露を見せてくれたので、これ以上書くのは蛇足にしかならないです。自分が見たかった千歌が、Aqoursのリーダーとなった千歌がようやっと見られました。

 ダイヤは経験者として厳しく当たりつつも直接アドバイスを与えとバランス良く接し、鞠莉はサポート的立場をしつつも現実も見せて試練を与え続け、果南は自分と同じ思いをしてほしくないという立場を見せ続ける……三者三様の態度ながらも、下級生たちのことを導こうとしているのですよね。今の6人は良い上級生に恵まれているよなぁ……その上級生3人が加わった時、真のAqoursとなり、さらなる幅の広がりを見せてくれるはず。残るはあと5話、壁を乗り越えた・過去を克服した9人によるAqoursの完成形が楽しみです。