けいあんの御触書

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唯一の選択 ラブライブ! サンシャイン!!第20話(2期7話)

 自分の通っていた小学校は甲府市中心部に近かった為、ドーナツ化現象の煽りをもろに食らって4校統合によって消滅してしまったんですよ。「郷土の」とか「地元の」とかそういう意識はほとんど持たないようになった自分ですが、さすがに通っていた学校ともなると思い入れもあるわけで、無くなるという報告を受けた時と実際に無くなった直後はショックを受けていたことを覚えています。建物自体は残っているんですけど、自分の通っていた時と同じ使われ方をしていないという事で、記憶の中に残っている建物の同じようなものに見えないんです。

 またスポーツ大好き人間の私にとっては「記録に残る」というのはとても大きな意味合いを持っています。いつか抜かれてしまう記録に関してもリストには載ることになりますし、最高峰の大会での優勝記録ともなれば、文化が続く限り「記録に残る」……これは半永久的に残ると言っても過言では無いでしょう。
 そんな点で今年のSuper Bowlは、Super Bowl史上最大の25点差からの逆転勝利、51回目にして初の延長戦突入、その奇跡に繋いだミラクルキャッチ……Patriotsファンの自分にとっては記憶にも記録にも残る試合となりました。

 そんな2つの身近な事が、作品と重なった2期7話。心を揺さぶられずにはいられませんでした。

 学校がなくなる事が決まったAqoursは、ラブライブ!の歴史に名を刻み半永久的な存在になろう……そういう方向を向いたわけです。1期12話で音ノ木坂学院を訪ねたAqoursは、学校を残したμ'sが関わるものは残さずに去っていった事を知りました。状況に小さな差異はあるとは言えこの事があったからこそ、Aqoursも同じ方向を向けた。1期12話とのリンクによって、音ノ木に出向いたシーンの持つ意味合いが強くなっていき、同じ場所でスタートを切った事も運命的に感じられるわけです。

 これは再放送時の発言ですが、μ'sの時はG'sでのテキストを織り交ぜた表現がありまして、知っている人にとっては「あれだ」となる展開だったわけですよ。今回のAqoursの物語では直接的な引用元はなかったものの、G'sでの展開を踏襲したものでして、そのテキストを知っていた自分にとっては、今回の話のラストに至る展開とその決断はより強く響きましたよね。

「このままでは廃校になる」という音ノ木坂学院と「廃校を先延ばしにしていただけ」という浦の星女学院では大きく状況が違っています。

1から次へ ラブライブ! サンシャイン!!第14話(2期1話) - けいあんの御触書

 「廃校が確定というのはG's時空では初期からの決定事項であったのでこんな書き方をしていましたし、「だから皆の記憶に残してほしい」というのもG'sテキストで表現されていたことで、ここで1つの糸に縒っていくのか……と感じましたよね。
 現実でのAqoursが活動を始めた頃はまだμ'sが精力的に活動していましたから、μ'sを見ていてG'sまで見ていなかった人も多かったでしょうし、そもそもG'sを見ていなかった人もたくさんいると思います。さらに今でもラブライブ!の世界とそのファンはどんどん拡大していっていますから、アニメから入った人にもその事実を知らない人がいるでしょう。もちろんアニメはそういった人たちにも楽しめる作りになってはいますが、廃校が決定事項ながらも活動を続けていくというG's時空のAqoursの悲痛な想いががこもったテキストを知っていると、今回の話がその想いがこもったテキストを生む要因となっていると感じられますし、今回の2期7話を見てからテキストを読み返すと、Aqoursの活動の儚さが感じられると思います。

 G's時空の主題を引き寄せるという意味合いを持った2期7話ですが、記憶に残すだけでなく記録に残すまで行ってほしい……そんな思いを抱かせる良いドラマでした。