読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

けいあんの御触書

ラブライブ!・食べ物 ときどき イベント ついったーは @kei_an

ラブライブ!の自分の感想をまとめてみた

ラブライブ!完結記念語り尽くし会」から1週間。
自分の中で纏めておきたかった事をまとめてみました。
語り尽くし会での会話から発想を得たものもあるので
他の参加者の感想と被る部分がある事をご承知ください。
また他の人の感想・考察等と被る部分もあると思いますので
そちらもご承知いただければと思います。


【μ'sの誕生(1話~3話)】
以前のエントリでも書きましたが、この3話は穂乃果・海未・ことりの
2年生3人を中心に描かれています。
そしてこの3話で物語の導入を語るとともに
すでに結末に向けての布石があちらこちらに描かれています。
衣装デザイン担当のことり、ダンス指導・歌詞担当の海未、
活動の方向性を決める穂乃果と役割分担も描かれていますし、
1話では穂乃果が海未・ことりを巻き込んでいくという3人の関係性が
現在・過去の回想で語られています。
これらは終盤で使われる事になる布石ですね。

また3話の講堂でのライブは、後のメンバーが一堂に会する機会。
ここでの穂乃果の台詞はプロローグの文章を意識したものになっています。
しかしここで大事なのは穂乃果の目的です。
ライブ開始前の花陽が来た時の台詞に加え
絵里への返答の第一声の「やりたいからです」
これらから目的と手段が入れ替わった事が窺い知れます。
つまり廃校阻止を目的としたアイ活から、
アイドルとして活動する事自体が目的となりつつあるのです。
この辺りの変化を見落としてしまうと、
9話以降の展開が見えにくくなってしまうかもしれません。


【メンバー集め(4話~8話)】
中盤の5話でμ'sが形作られていきます。

まずは1年生トリオ。
A-RISEを見にUTXの大型ビジョンを見に行ったり、
過去話で凛によってなりたいものとして語られたりと
アイドルへの憧れを何度も描写されていた花陽を中心とした物語。
それまでも何度も言い出そうとして言えなかった事を
凛・真姫の2人に背中を押される形だったとはいえ
自分から入りたいと勇気を振り絞って言うシーンは
ラブライブ!アニメでも屈指の名シーンでしょう。
それまでの自分と決別する意味でも眼鏡を外しているのですが
5話以降、おどおどする花陽はほとんど見られなくなります。

また凛・真姫の2人は花陽の後押しをしていたら巻き込まれていた
という形に見えますが、描写こそ少ないものの
諦めた事に再挑戦するという物語になっています。
凛は可愛い服を着る事、真姫は諦めつつあった音楽への道を、
μ'sに参加する事によって再挑戦していっているのですね。

続いてはにこです。
チラシ置き場を気にしたり、ライブを見に来たりと
希の言うとおりμ'sが気になって仕方ないという素振りを見せています。
自分の時には失敗したスクールアイドルの活動に関して、
穂乃果たちは少しずつですが前進しているのを
目の当たりにしているのですから気になるのは当然でしょう。

にこに対しては6人が付いていこうとする事で
なし崩しにメンバー入りさせたのですが
これは過去の付いて来てくれなかった仲間と対比されるのですよね。
だからこそ屋上で「にっこにっこにー」を進んでやってくれる6人を見て
にこは涙を溢れさせてしまう……ここも名シーンですよね。

さて最後の2人、絵里と希です。
「自分がやりたいからやる」穂乃果に対し、「他人の為に行動する」絵里。
この時点での絵里は、穂乃果と対照的な立場で描かれています。

絵里はμ'sを気になる存在としていながらも大きく心を動かされたのは8話。
穂乃果たちが物怖じせず教えを請いに来た上に、厳しい練習に対しても
「やりたいからやる」と答えた事で絵里の価値観が揺さぶられた事。
さらに妹の亜里沙も、厳しい競争をしてきた絵里に対し、
真剣さとは違ったベクトルとなる楽しさを伝えた事。
これらが絵里の変化を決定的にしたのです。
まあ亜里沙ちゃんが可愛くて懐柔された可能性も無きにしも非ずですが。
そこで希が本音を引き出させてあとは「ぼららら」PVリスペクトですよ。
このシーンが最後でまた意味を持つのがまた憎いですよね。


希に関しては1話の「練習の覗き見」から
「ユニット名を投函」「真姫ちゃんを関わらせ」
「リーダーをさり気なく決めさせる」などなど、関わる気満々で動いています。
花陽のように「参加したい」といつでも言えたと思うのですが
絵里より先に加入したら孤立させてしまうと思っていたからこそ
絵里の加入を待っていた感じですね。
希はこの後10話でも少し輪から外れかけていた真姫を
引き戻す役割をしていましたし、
μ'sを心理面で支え・まとめる裏方的役割に徹していた感じです。
徹しすぎて加入時にも「占いに出てた」とか照れ隠しで
言っちゃったと考えると愛おしく感じますよね、そうなりますよね。


ここでμ'sのメンバーが9人揃います。
しかしこの時点では「μ's=9人」という「形」が出来ただけ。
http://www.koepota.jp/news/2013/01/21/0206.html
上の記事内最後の質問に対し

「μ's結成前のお話を描いています。
 μ'sとして仲良くなるまでにいろいろなことがあり、
 今まで知らなかったキャラクターの内面や
 素の部分も知っていただけると思います。」
と書かれていますが、2段目以降の事がこの後起きる事になります。


【真のμ'sの誕生(9話~13話)】
「真の」とつけたのはちょっと大げさかもしれませんが、
自分の中ではそういう位置付けになっています。

まずはμ's内の変化について。
9話以降、μ's内では絵里が仕切る事が増えています。
最上級生であり、生徒会長でもありますからまとめ役として適任ですから
この流れは妥当ではあるのですが……
この絵里の役割の増大が崩壊危機を生む事になります。

凛によることり評「副リーダーって感じ」というのはかなり的確でして
8話までは穂乃果と海未の対立項をことりが調整して行く感じでした。
しかし9話以降は絵里が穂乃果の意見をほぼ丸呑みにし
調整することが少なくなってしまいました。
これは絵里の穂乃果に対する信頼感の表れではあるのですが
穂乃果に対する過剰な期待を生み出すことになってしまいます。

またことりに関しては9話で穂乃果・海未に対しての
劣等感を持っていることを表明しています。
しかし9話の中ではそれは解決されていません。
絵里から歌詞作りを任されましたが、独力では完成まで至らず
穂乃果の助言があってようやく完成したものでした。
この劣等感が解消されていなかったからこそ、留学の誘いという
自分を認めて貰えた事象に断りきれなかったと思えるのです。

10話、このお話だけ子安秀明さんが脚本に参加。
子安秀明さんはCDに付属したドラマCDの脚本を経験した事があるのですが、
ドラマCDではメンバー間で上下関係なく対等な立場で会話していますから
その世界をアニメの世界に緩やかに融合させていくには適任だったと思われます。

さてこの呼称変更が生み出した副作用の1つが発言力の低下です。
フラットな関係になり、さらに人数が増えた事で
各個人の発言力が低下していったのです。
しかしその中で穂乃果だけが変わらず発言力を維持した事で
11話からの先走りが加速していくことになります。
さらに組織が大きくなったからこそ個々に意識が行かなくなる……
絵里は穂乃果との交流時間が短いので先走りに気付けないし、
本来気付く役割だった幼馴染の海未・ことりも
ことりの問題が原因で気づけなくなる。
これを準備したのが9話・10話と考えると
ほのぼのした話に見えなくなってくるから不思議です。

11話は9話・10話を下地に順調だったμ'sに破綻をもたらす物語。
サインを書くシーンからも穂乃果の先走り感が感じられますが
「パフォーマンスを屋上でやる」「新曲を入れる」
「振り付けを直前に変更する」等々
穂乃果の見せる情熱に全ての提案が通って行ってしまう危険な状態。
この状態を止められる可能性を持つことりは
自身の留学問題で悩んでいて他に気が回らない状態。
穂乃果に相談しようとしてもタイミングを逸しと
2人の歯車が少しずつ狂っていく様が不安感を煽ります。

そんな中で穂乃果がオーバーワークで体調を崩してしまいます。
雨の中、走りだすシーンでは少し躊躇った仕草がありましたし
決して冷静な判断が出来なかったわけではありません。
大きな役割を与えられたが故に出来るだけの事をやろうという
責任感の強さが原因なので責められないですよ。

12話は目的の再確認のための物語。
3話で「廃校阻止」から「やりたいからやる」に変わったのですが、
第7話で廃校(の可能性)告知もあり「やりたいからやる」から
ラブライブ!出場」「廃校阻止」にまた目的の主軸が変わってしまっていました。
そして12話では「ラブライブ!」出場の取りやめ、1年だけ廃校の回避と
活動動機の中心になっていたものが失われます。
さらに、ことりの留学報告を後から聞くことになりと
穂乃果は三重の喪失感を味わう事となります。
ことりちゃんは気遣いすぎて、穂乃果は目標に真っ直ぐすぎて
絵里は皆のことを考えて……関わった人皆が最善を尽くそうとしたのに
その結果がすれ違いになってしまったというのが皮肉です。


13話は穂乃果に「やりたいからやる」を取り戻させる物語。
1話から応援してくれた「ヒ・フ・ミ」からは
目的は果たしたのだからと許しを貰えたのが第一歩。
神田明神では花陽にライブに誘われ、
にこに煽てられるようにライブへ来ることを誘われる。
そして家に来た絵里から8話とは手を差し伸ばされと
これまで引っ張ってきた人たちに恩を返され
「やりたいからやる」を取り戻していききました。

穂乃果がほぼ自分を取り戻していった所に
海未ちゃんが穂乃果のわがままを包容する発言が。
Aパートで「迷惑をかけない」事を探そうとしていた穂乃果ですが
それを許す親友の発言で自分のやりたい事を思い出した形に。
そこからはことりちゃんに愛の告白をして引き戻して……

しかし1話で出てきた木登りのエピソードが生きてくる展開だと
2度目の視聴で気づき「テーマを貫いた」のだと分かり震えましたね。


自分なりの解釈をだらだらと書き連ねてみました。


全13話を連続視聴すると、単発で見た時に気づかなかった事が
見えてくる事があるので、是非一度は連続視聴をして欲しい作品ですね。
ちょうどニコニコで一挙放送もありますしね!!