マルガレーテってスクールアイドル向きでは無いのですよ。パフォーマンスは凄いけど心を動かす方向性ではないから。前回の感想でも引用しましたが「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」で見た「プラトニックソード」と「ナナイロノチカイ! -Brilliant oath-」の関係。心を動かすパフォーマンスが、完璧なものを凌駕する事がある……枚挙に暇がないどころか、自分に取ってのμ'sがそんな存在でした。
μ'sは声優としてかつてないパフォーマンスを見せてくれていましたが、純粋にパフォーマンスだけで見れば凌駕する存在はたくさんいました。それでも自分が惹かれたのはスクールアイドルを体現していたから。ダンスが本業ではないのに、映像の完全再現をやる。さらに映像がない曲でも同等なレベルのダンスをする……それを目の当たりにした初ライブで虜にされたのです。
スクールアイドルも自分は学生の部活のように成長を楽しむものだと思っているので、完成されすぎているマルガレーテが選ばれなかったのも頷けます。
音楽科に合格できず、その原因を克服したスクールアイドル活動を経て音楽学校に呼ばれるというのは、最高ランクの評価でしょ。その誘いを蹴っちゃって克服するきっかけになったLiella!を取るのはかんのらしいし、得意なものを作り上げてきてかのんを後押ししようとするのは千砂都らしくてとても良い幼なじみコンビ。
最終話のタイトルは「私を叶える物語」。かのんにとっての叶える事が何なのかを楽しみに、最終話をまとうと思います。