けいあんの御触書

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殻を破る! ラブライブ! サンシャイン!!第17話(2期4話)

 今度の3日に案内するために16話(2期3話)に出てきた「狩野ドーム」「虹の郷」の下見に行ってきたんで、その時にそこから重須に出る山道を通ってみたのですけど……あそこ走るよりもみかん畑の方が数倍マシですよ。ほとんどの区間が車1台分の車幅しかなくて、2度と通りたくないって思いましたもん。ただ、途中にはみかん運搬モノレールが各所で見られましたし、区間の最後で浦の星女学院(長井崎中学校)に入る道にちょうど出るルートだったのですよ。この道を通ったことでショートカットにみかん畑を使う千歌らしい発想を感じることは出来ましたし、「みかん畑からこの道に出てきたんじゃないの?」って説を強く意識することが出来ましたよ。3日にもあの道走ってみるかなぁ……
 走ったルートはこんな感じ。ストリートビューですら通っておらず、いわゆる酷道そのものなので、運転慣れしていない方にはおすすめできません

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 4話はダイヤさんの呼称を中心とした、基本的にはギャグテイストが多かったお話でしたが、随所に積み重ねてきた関係性を散りばめての展開があったのが面白かった点ですね。
 3話で善子とじゃんけんをしようとするダイヤのエピソードが有りましたが、4話では学年ごとの垣根がだいぶ取っ払われた事が感じる表現がさらに多くなっていました。特に動いている絵とともに1年生が3年生を「ちゃん」づけするのが新鮮でしたが、これでG's次元に近づいたとも言えます。砕けた呼称は親しみの証、かしこまった呼称は尊敬の証、ダイヤにとっては尊敬されるよりも皆と対等な立場になりたがったんだろうなぁ、と感じてしまってですね……「ちゃん」付けされている果南・鞠莉に嫉妬ファイヤーめらめらとか、仲良くなった妄想をするダイヤとか可愛すぎでしょ。

 バイト選びの場面では「珈琲 波无(ばん)」「hana-花-Flowers」「つじ写真館」などが出てきましたが、花屋さん以外は入ったことがあるお店だったので「ああああっ」って声出ちゃいましたよ。花屋さんは出先だと買うこともほぼなくて入りにくいでしょうけど、「珈琲 波无(ばん)」は趣のある内装で落ち着けるお店。「つじ写真館」は言わずと知れたファンが集まる名所。チョークで描かれた作品愛の詰まったイラストは定期的に描き換えられていて、ファンを温かく迎えてくれるのです。

 物語の方に戻ると、ダイヤはもちろんですが果南・鞠莉がちゃんとダイヤの理解者であることが表現されていましたね。癖を知り尽くしているところとか、「笑いませんか?」と言われ「笑う」「そんなことする訳アリマセーン」とか言いながら聞いて即笑うところとか、良い関係性である事が短い間に表現されていて良いですよね。1期9話では果南・鞠莉がダイヤに見守られていた事とまるで逆の立場になっているのも対照的な展開。立場が入れ替わった話に弱いんだよなぁ。

 今回のダイヤはこの前のライブでの伊波杏樹さんとも被って見えちゃったんですよ。友人と一致した感想になったものなので、それについては友人のブログを読んでもらいたいのですが(これの下の方「伊波杏樹」さんの項ね)

 自分が見た伊波さんは、千歌を演じながら舞台に立っているように感じられていたのです。ライブの時も体調が良くなかったのに、役者としての本能で千歌になって立っていたと(でも……というのは上の友人のブログでも書かれていた通り)。今回の話でダイヤも「役割を演じてしまう」タイプだと見えて共通項を感じられたんですよ。それが出来てしまうと孤高な存在になってしまうわけですが、その殻を破ってあげるための話が今回の話だったんだな、と思ったわけです。殻が破れることで相手に任せられることはしっかり任せる、でもダイヤだから出来ることはきちんとこなす。その判断が出来るようになって対等な立場に近くなる……そんな「ダイヤちゃん」がこれから見られるのかな、なんて思うと楽しみですよ。

 演者さんとキャラクターの相互作用がラブライブ!の魅力だと思うのですが、今回の話は演者さんとキャラクターが違うのに同じ立場が感じられるという、個人的には不思議な感覚を覚えたお話でした。

まっすぐ、一直線! ラブライブ! サンシャイン!!第16話(2期3話)

 「KING OF PRISM SUPER LIVE MUSIC READY SPARKING!」がとてもとても素晴らしかったわけですよ。元となる「KING OF PRISM」監督の菱田正和さんはラブライブ!2期12話に関わっていますし、弟子のラブライブ!監督の京極尚彦さんがプリズムショー演出をしていますしで、ラブライブ!好きとも親和性が高い作品なので、「女性向けじゃないの?」という先入観を排して見ていただきたい作品。女性向けじゃなくて全人類向けですから!
 そんな作品の初ライブから急いで帰ってきての、京極さんから後を託された酒井監督の紡ぎ出すサンシャイン!!の物語、その3話をリアルタイム鑑賞……見られて良かった。この話がリアルタイムで見られなかったら悔いていたところでしたよ。これまでの物語・歌・9人の考えをすべて詰め込んでの最後への流れであの曲、素晴らしかったですね。


 このテンポ、大好き……という感じで前半部は問題提起をしながらも9人の掛け合いが楽しいパート。前週での1年・3年の関係性を深めた事がありましたが、それ以外の関係性も交えて9人の繋がりが強化されていることを描写。善子にじゃんけんで挑もうとするダイヤとか、2話があったからこその組み合わせでしょ。堕天チョキを出すのがわかりきっている感じで、グーを出すダイヤとかじわじわ来ました。善子が目立ちすぎるぐらいなんですけど、こういうパートだと使いやすい子なんで仕方ないですわね。というか可愛がられているよなぁ、善子。


 学校があるからスクールアイドルが出来るけど、スクールアイドルで学校を救おうとしているからには学校説明会も大切。「どっちも大切」という状況に対して9人を5人と4人に分けるというのは「保険」……ですよね。でもこれは自分がいない状況で勝ち上がって場を繋いでくれたという立場の梨子だから言える台詞でもあって、他の8人が提案するのとは重みが違うわけですよ。実際8人で勝ち上がった事を考えると、その時よりも成長した今のAqoursなら、5人でも素晴らしいパフォーマンスをすれば勝ち上がれるでしょう。このように梨子が言う「その中で1番良いと思える方法で精一杯頑張る」という意見は一見頷けるものなのですが、どっちも全力を尽くせるわけじゃないと考えると、崖っぷちのAqours & 学校にとっては保険をかけてちゃ駄目なんですよ。あの時よりも状況は厳しくなっているのですから。
 8人でやったという1期11話の話があるからこそ、9人で揃ってパフォーマンスをすることに意義がある。それは、パフォーマンスが終わったら何とか自力で帰るんだと考えた千歌をはじめ、クレープ屋で全員が選択をできなかったことからもうかがい知れます。


 9人だからこそAqours。現実ではユニットもありでデュオトリオCDもありでと、9人と限定しない活動をして魅力的な面を引き出していますが、今のところ単独ライブは9人が必ず揃ってパフォーマンスをしており、運営も9人が揃うことを第1に考えているように思えます。
 自分はラブライブ!のプロジェクトに関して譲れないものがいくつかありまして、そのうちの1つは9人でのライブです。過去、μ'sのライブ感想では執拗に「New Year LoveLive!」をカウントせずに語っていますがその理由がこのpostです。ここでの5回目は「Final LoveLive!」の事を指しています。

  これはライブ映像でも確認してもらえると思います。演者さんがこう言っているのだから「New Year LoveLive!」はカウントするものではない。単独ライブではあるけど特別扱い(1.5回目という扱い)するのだ、という思いが自分の中に残っていてそれをずっと貫いています。頑固と言われようが、
 「3rd」ではなく「3rd Anniversary LoveLive!」ですし、
 「4th」ではなく「~ENDLESS PARADE~」ですし、
 「5th」ではなく「~Dream Sensation!~」なのです。
それぐらい9人が揃ってのライブというのは、自分の中では重要な要素なのです。


 軽く脱線しましたが元に戻しまして。
 両方とも9人ではパフォーマンスできないとなった時に、以前は8人でより上位の予選をクリアした事もあり、時間が動かせる学校説明会の方に重きを置いた選択になったのは自然かなと。学校にいるのは4人ですけど、予備予選組の5人が間に合う可能性もありますし。でもそこからの展開が劇的。会場側も千歌が何とか学校に辿り着くためのルートを探していたのは見ての通りでしたが、学校組の4人が会場に来た瞬間会場側5人の表情が緩むんですよ。9人だからやれる、9人でやりたいというのがこれだけの変化で示されるのが凄いです。

 あ、学校へ向かうルートは千歌らしいっていうかね…… ここで今回のブログタイトルに繋がるわけですが、付けたタイトルが全てなんです。作ったスタッフもこの位置関係が見えた時に「これだっ」って思ったんじゃないかってぐらい綺麗な一直線なのですよ。
 もちろん道がある所はその道なりに通っているでしょうけど、スタート地点の狩野ドームから、途中で映った虹の郷、そこから浦の星女学院高校が綺麗に一直線なんです。だからこそ中継地点で虹の郷にいるという映像を使ったんじゃないのかなって思うぐらいです。この目標に向かって真っ直ぐなルートをえらぶ点が、千歌の選択らしく感じられたんですよ。そしてAqoursが回り道はせずに目標に一直線に向かうという意味合いも重なって見えるわけです。そりゃルートとしては非現実的ですよ、みかん畑も通りますし。でもまっすぐ目標に向かう事に意味があるという描写なんですよ。


 さて曲は2曲流れましたが……1曲目は「MY舞☆TONIGHT」。イントロから震えるでしょ、2話の雨漏れからの音が感じられて「うわあぁぁぁ」ってならないわけないでしょ。和傘にも見えるようなあの会場であの雰囲気の曲というのも合っていましたね。
 ダイヤが提唱した琴の音色が入りつつもロックテイストで鞠莉要素あり。ダイヤソロの一瞬の無音で花丸提唱の「無」を表現しているのかな。あとは「小さな焔が1つになれば奇跡が生まれる」という中二的で善子な歌詞もありと、6人の中で曲への提案があったものはちゃんと全部入れ込んで作ってあるように見えるんですよね。鞠莉さんのあの振り付けは単独でのアドリブなのかな?それはライブでのお楽しみですかね。
 手を挙げるシーンから観音様が感じられましたけど、あれが4人とか5人じゃそうは感じなくなるでしょうし、9人じゃないと完成しないパフォーマンスでしたし、そういう意味でも9人が完成形だってみんな分かっていたんじゃないかな、って思ってしまいます。
 いつもの浦の星の面々がおらず、パフォーマンス開始前は疎らだった拍手がパフォーマンス後には明らかに反応している人数が増えているというのも、さり気なくも良い描写ですよねぇ。


 そして2曲目はついに繰り出してきたあの曲でした。
 「変えたいと思う 気持ちがきっとだいじだよ(青空Jumping Heart)」
 「なにかをつかむことで なにかをあきらめない(想いよひとつになれ)」
 「今日が明日を 引き寄せる(未来の僕らは知ってるよ)」
3話を見ていた時に思い出されたのがこれらのフレーズ、過去のアニメ関連楽曲だけでもこれらが引っかかって来たのです。でもそれを引っくるめたフレーズが披露したあの曲で挙げる部分だったのかなと。


「うまくいかないって あきらめたら きっと後から悔しいよ
 だから無茶だって やってみたいよその先は
 わからない わからない でもねおもしろそう
 さあ、おいで! (君のこころは輝いてるかい? )」


 歌ったあとの千歌の「どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ」という言葉。これがAqoursの答えですし、これからのテーマなんでしょうね。無理を承知でもやろうとする。それが歌詞からも伝わってくるじゃないですか。この曲に合わせて物語を作ったとも言えるでしょうけど、ここまででアニメだけでなく、現実のAqoursの活動まで含めて生まれでてきたものが、この曲に凝縮されているって凄い事ですよ。予言者ですかね、畑亜貴さんは。「MY舞☆TONIGHT」の歌詞にも2話での物語性がふんだんに盛り込まれていて、曲もシナリオの1つを担っていると改めて感じるお話でした。


 「君のこころは輝いてるかい?」に新たな物語が付加されと、好きな曲を最高な形で使ってもらえた事もあり、記憶により残る1話となった2期3話。サンシャイン!!の物語をよく知る人に作ってもらえて本当に良かったと思える話でした。

色の広がりを感じた ラブライブ! サンシャイン!!第15話(2期2話)

 「本気をぶつけ合って 手に入れよう 未来を」まさにそんな展開だった2話。それぞれが折れる事なく、個性が混じり合う事でグループとしての個性を作り出す。昨今はソロのアイドルはあまりおらず、グループとしてのアイドルが多い理由の1つがこれなんじゃないかなと思っているわけですよ。1人だと色が偏りがちですが、人数が多いと様々な色が出せる、組み合わせで1人では出せなかった色が作れ相乗効果を生み出せるって感じで。μ'sに感じたものがそれでしたし、Aqoursにも当初にはなかった色が出始めて、様々な輝きを発しはじめていると感じるのは自分だけでしょうか?ライブなどでのパフォーマンスを見ても最初に持った印象とは随分と変わってきていると感じていますが、それはキャラクターを掴んできたり、個々人の成長があったりと、上述の組み合わせによる新たな発色と、様々な要因があるからだと思っているのですが。

 先週あんなこと(このままでは廃校になる or 廃校先延ばし の違い)を書いておきながらひっくり返された私です。とは言え100人という人数は今の全校生徒よりも多い数ですから、条件を出した側としては諦めさせるための方便ではあるのですよね、これ。でも鞠莉をはじめせいとがわにとっては大きな一歩で、条件を出してもらえたという事で可能性が繋がる……。自分の周りでも無謀とも思える条件を出されたけどクリアして今に至る、というプロスポーツチームがありましてですね……ヴァンフォーレ甲府というJリーグのチームなんですけど。この辺の経緯は興味のある方は調べてみて下さい。ほぼほぼ無謀な3条件(平均観客動員・年間サポーター数・スポンサー収入を1.5~2倍弱にする)を提案されたにもかかわらずそれをクリアしてしまい、クラブ消滅の危機を脱して今では5年連続J1在籍という、まるでフィクションのような物語が合ったのですよ。今は降格ラインギリギリにいて、ハラハラ状態が続いているわけですよ😓

 アニメで唯一と言って不満に思っている点が学年の枠に囚われがちな事ですが、発起人である千歌を除けば関わりがほとんど無い組み合わせというのもまだまだあります。それは学校生活をメインに描く以上ある程度仕方ないとは自分は割り切ってはいます。とは言え上に述べたようにAqoursも学年の枠にとらわれない様々な組み合わせによって、キャラクターの別の側面が描き出されて様々な色を魅せると思っているのですよ。それぞれが持つ個性を活かす……千歌・梨子・曜が1期11話のピアノや振り付け変更の話でやっていた描写を今回は他の6人で繰り返したわけですが、今回のようなアニメではあまり関わり合いのなかった組み合わせがフィーチャーされて描かれていたのは嬉しかったですし、それが曲作りに活かされるという展開も美味しいなぁと思いました。

 今回の2話は、関わり合いのない組み合わせの交流強化に加え、説明会とラブライブ!に向けた2曲を同時に作る……しかも1曲はこれまでとは違うメンバーが作り出すという2つの要素を上手く交えて展開させたのが素晴らしかった。

 こうなると披露される曲が気になるところですが……歌詞の作成者の違いを表現してきたりしたら畑亜貴さんには平伏させられますよ。というか2話の時点で聴こえ方・染み入り方が違ってきている「未来の僕らは知ってるよ」も凄い曲なんですよ、これ。本当に作品の事を深く知って作ってくれていることに感謝しか無いですよ。

 ということでやられるのが目に見えている3話、楽しみですね。

1から次へ ラブライブ! サンシャイン!!第14話(2期1話)

 ラブライブ!は誌上企画・CD・アニメ・ライブとあらゆる展開が相乗効果を生み出し、ただのメディアミックスという枠に収まらない進化を見せてくれる……それが私の興味を惹きつけてやまないわけです。1期13話の感想エントリをはじめ、あらゆる機会で口に出しているのが「スタート地点を揃えるための1st live」。アニメ13話ではキービジュアルに繋げた所で終了しました。そこから「君のこころは輝いてるかい?」に繋げればもっと印象的な展開になったことでしょう。しかしアニメではそれをせずにliveで披露しました。1期13話初回からliveの日までに再放送があり、気付くのが少し遅れた人をすくい上げてみんなで一緒に「0から1へ」を踏み出したのが1st liveと、最初の一歩をより多くの人と踏み出すことによって「みんなで叶える物語」をさらに印象づけた出来事だったと思っています。

 そんな「0から1へ」の踏み出しから約半年、「HAPPY PARTY TRAIN TOUR」を経てのアニメ2期がスタートしましたが、アニメ2期も1期と変わらずスタッフの描きたいものが感じられる作りでした。これも何度か書いていますが「ラブライブ!」がスクールアイドルの大会である事を提示されたのはプロジェクトが始まって随分後だったんですよね(たぶん初出は鴇田アルミさんによるコミカライズ版)。ですのでラブライブ!の大会自体にはあくまで舞台装置の1つであって大きな意味はなく、出場・優勝を目指す過程の9人の成長を描くというのがアニメでは主題になっているのです。

 特に印象的だったのが主人公である高海千歌の成長でしょう。1期の展開を経たからこそ、感情をストレートに出して決められかけている未来に抗おうとする。
 「このままでは廃校になる」という音ノ木坂学院と「廃校を先延ばしにしていただけ」という浦の星女学院では大きく状況が違っています。前者が改善の可能性が残されているのに対し、後者はほぼ逆転不可能な状況。お店などでも閉店がアナウンスされると人が殺到することがありますが、それがずっと前から続いていれば閉店する必要はなかったですし、閉店の決断が行われた後ではいくら人が来ても変わることはないのです。
 Aqoursの活動目的の1つが大きく削られた中で、9人は諦めない事を選択し「キセキ」へ目指していく、その先鞭をつけたのが鞠莉パパに直談判しようとした千歌ちゃんだったように感じられたのですよ。そしてその想いは9人とも同じだけど、行動しようとした千歌ちゃんがいたからこそ、その思いに呼応するかのようにグラウンドに9人が集まっていたって感じられたのです。特に1期とまるで逆の立場となり、カットからもあからさまに意識されていた桜内梨子ちゃんとのやり取り、「軽蔑」って言葉が使えるというだけでも2人の特別な関係性が感じられてドキドキしちゃいましたよ。というかあの言葉だけで伝わる情報の濃度が凄まじくないですか?凄くないですか?このあたりのAqoursの絆がより深まった描写は、「HAPPY PARTY TRAIN TOUR」を経ての現実の9人の結びつきや成長とリンクしたように感じられてですね……もちろんアニメはアニメ単体のお話なはずなんですが、現実とリンクするような展開があるのがラブライブ!の面白さ、それを早速実感できた描写だったと思っております。

 OP曲・ED曲はさすがの畑仕事、歌詞が刺さる刺さる。本当に作品のことをちゃんとわかった歌詞を書いてくるし、それでいて聴きやすさとか刺さる歌詞ときちんと入れ込んであるんだもんなぁ。でもTVサイズに入ってない部分にもっと強力なやつを仕込んでいるのが畑亜貴さんなので、気持ちを強く持ってCD聞かないと。
 映像面でも色々挑戦的な事がなされていましたが、EDでの水の処理とか力技なの……恐ろしい。

 1話の時点で方向性がぶれていないことに安心しつつも、9人の事を考えると不安が、でもそれをなんとかしてくれるのではないかという期待が入り混じっています。Aqoursの新しい物語、期待したいですね。

再び ラブライブ!サンシャイン!! 沼津内浦&西浦お宿探訪パズルラリー第2弾 対策準備室

 突然の告知……どころかラブライブ!公式アカウントですら告知してこない突発事案が発生。

 11の旅館からなる三津旅館組合さんが企画したパズルラリー。昨年10月15日から今年9月30日に行われた第1弾は、達成者が延べ1200人を超えるイベントとなりましたが、その第2弾が第1弾終了後1週間も経たないうちに開催ですよ。楽しみにしていたので嬉しかったのですが、22時頃にサイト更新で翌日から開始はかなり急ですねぇ(平日朝告知でその日に整理券配布という界隈を見ているだけに、期限もないしまだ良心的とか思ったのは内緒)


 今回は三津旅館組合から6つのお宿が参加……と言っても第1弾後期(松濤館離脱後)と一緒です。ルールも完全に一緒、パズルと認定証の絵柄が違うだけでですので第1弾をコンプリートした人なら同じ感覚で出来ます。という事で第1弾も何度か完成させた私からのアドバイスをまとめておこうという趣旨のエントリです。

 このエントリは「短時間で完成させる」事も可能な方法を紹介しています。最短なら4時間かからず完成させられます。そんな短時間で一気に回ってもよろしくない、何回も訪問して時間をかけてゆっくりやった方が……と思われる方もいるかもしれません。しかし期間内に数回……いや1回しか来られない人がたくさんいます。そういう人でも「これぐらいの時間で完成できるなら手を出してみるか」と思ってもらいたいのです。4時間で完成させたときも各お宿のみなさんとのお話する時間はありましたし、その中で面白い裏話が聞けたり、次来た時のおすすめを提案されたりと、皆さんのイメージする舞台探訪とはちょっと違った面白さが体験できると思っています(そのような話を投げかける勇気と、話しかけるタイミングの見極めは必要でしょうけど)

 「お宿だから泊まってもらいたい」と思う人もいるでしょうけど、それは後からでも出来ることですし、そもそも舞台の地周辺に住んでいて泊まる必要性の低い人たちのハードルを上げる行為にしかならないです。まずはパズルラリーを通して各お宿のもてなしや料理などの良い点を知ってもらって「今度行くときにはこの宿を使ってみたい」「あのお食事が美味しかったのでまた訪問したい」「ここからの景色を見るために訪れたい」「近くに住んでいるけどお世話になった宿に泊まってみるかなぁ」と思ってほしいのです。その為には近場の人でも気軽に出来る、訪問回数が1回でも・日帰りでも完成させられる、という事を言い続けていく必要があると自分は思っています。
 1日で完成させられるのですから、2日・3日と時間をかければより余裕をもって完成させられるのは当然です。という事でハードルはできるだけ低く、参加しやすいように、変な枷を参加者側から作ることなく、気軽に参加してほしい、という意図をもって自分はこのエントリを書きました。

 パズルラリーはフードファイトと言ってしまう方がいますが、それは大きな間違いです。全てのお宿にお土産が用意されているので、泊まらず・食べずにパズルピースを集めることが出来ます(ただし「旅館 浜の家」さんはお土産だけだと2ピースに届かせるのが難しい)。お腹に負担をかけたくないのであれば「お土産でピースお願いできますか?」と尋ねてみてください。お土産として適用できるものを紹介してもらえると思います。しかしながら各お宿にはそれぞれに食べていただきたいメニューが色々とあります。ですので時間とおなかに余裕があるなら「出来る範囲」でお食事を楽しんでみてください。この後にある各お宿の紹介でおすすめなメニューを書いておきます。ただし私が生魚を苦手としているので、生魚を使ったメニューは紹介のみとさせていただきます。

 各お宿は個人経営ですので、定休日や突発的なお休みが入る場合があります。自分も分かる範囲で調べているので、よろしければそちらを参考にしてみて下さい。

 それでは各お宿について簡単な解説をしてきますね。今回は全てのお宿が2ピースです。2×6で12ピース、わかりやすい。

 

A・安田屋旅館(日帰り入浴は12:00~14:00 18:00~20:00 高海千歌桜内梨子
 言わずと知れた高海千歌ちゃんのおうち。お泊り・入浴・お土産等となっていますが、お泊りでなければ入浴(1000円)+お土産がおすすめパターン。女性であれば日帰り入浴で梨子ちゃんが入っていた浴槽に入れます(男性は宿泊しないと入れません)。ただし上に書いてある通り、日帰り入浴の時間は限定されているのでその点は要注意です。入浴時に小さいタオルは購入、大きいタオルはレンタルで、ともに200円で用意されていますが、こちらもピース代として算入されるので、2000円には意外に容易に到達できるでしょう。
 あとレア物として、売っている場所がほとんど無いグッズ「しいたけの靴下」がありますので記念にいかがでしょう。

B・とさわや旅館(11:00~17:00 津島善子 Twitter
 お泊り・お食事・入浴・お土産等と入手方法が多いですが食事が良いので是非食べていってほしいお宿。善子の髪型を模したごはんでお馴染みの「シーフードカレー」、そして黒澤ルビィ役 降幡愛さんが食べた「まな板定食」、カツ丼・炒飯・オムライス・ラーメン等の魚介系以外のメニューも豊富なで魚介が苦手な人でも食べられる物が多いので、入りやすいお店です。あ、自分が未経験な入浴はお宿の方に聞いてみて下さい。

C・旅館 浜の家(11:00~15:00 小原鞠莉
 お泊り・昼食・お土産等でピースが入手できます。軽く食べるのであれば「さざえのつぼ焼き」がおすすめ、これにお土産で2000円に楽に到達できます。活きの良いお魚の定食もありますが、お店の方に海老フライも良いよーと言われました。安田屋旅館同様、対応時間がやや短めなのと、おみやげの種類が少なめで2000円分にするのがちょっと難しいので、短時間で巡る際には気をつけて下さい。でもね、ここのお姉さんたち、鞠莉ちゃんを従姉妹ぐらいに思ってるよ。それぐらい可愛がってるもん。まあ、パズルラリーに参加しているお宿はみんなそんな感じで大切にしてくれているので、それを感じられるだけでも嬉しくなれるのですよ。

D・駿陽荘やま弥(11:30~14:30 16:30~19:00 国木田花丸 Twitter
 ピースはお泊り・お食事・お土産等で。やま弥さんと言えば「鯛丼」「なめろう」「卵」と目玉となれるメニューが多数揃っているので、1度だけの訪問ではもったいないぐらいです。お土産もオリジナルのTシャツがあったり、料理に使われている海苔とかも美味美味で、2000円分とかあっさり超えられるというかダブルスコアになりかねないぐらいです。問題は他の5軒からここだけ離れちゃっている事ですかね。

E・オーシャンビューフジミ(平日10:30~14:30 土日祝10:00~14:30 松浦果南渡辺曜
 お泊り・昼の飲食や入浴・お土産等でピースが入手できます。オーシャンビューフジミさんと言えば「みかんじるこ🍊」、びっくりする組み合わせですけど、美味しいんですよ、これが!他にもこれからの季節なら冬限定の「とん汁定食」を食べてみてと言われたので、次に行った時は頼んでみる予定です。

F・シーサイドイン大瀬館(平日11:00~14:30 土日祝10:30~14:30 黒澤ダイヤ黒澤ルビィ
 お泊り・昼食・お土産等でピースが入手できます。ライブ会場でも見た大瀬Tシャツはここで買えます。他にも面白いオリジナルグッズがあるので、お腹の具合がちょっときつい時はお土産に手を出すのが良いかも。食事では大瀬丼が人気メニューですが、カツカレーとか懐かしい味わいで個人的には優先的に頼むメニューです。あとちょっと面白い話を聞いたのですが、まだ内緒と言われたので楽しみにしたいですねー。
 では具体的な「1日で」での巡回方法ですが……開始時間が早い大瀬崎の2軒を最初に行ってから、西浦→内浦と辿ると比較的楽に全お宿を回ることが出来ます。今日の自分の巡回ルートでは……
 10:30 オーシャンビューフジミ
 11:00 シーサイドイン大瀬館
 11:30 駿陽荘やま弥
 12:10 旅館 浜の家
 12:40 とさわや
 13:20 安田屋旅館
 13:45 三の浦総合案内所
こんな感じでした。4時間かかってないですね。

 最大の問題は大瀬崎への移動ですよね……パズルラリー公式サイトにある通り「デマンドタクシー」があるので、朝早くにある直行できる便に乗る必要性はありません。ただデマンドタクシー自体に予約が必要なので、予約のし忘れには注意が必要です。

 レンタカーでも良いですが、単独行動で天気さえ良ければレンタルバイクもおすすめ。仲見世通りのマルサン書店近くにある「レンタルバイク沼津駅前店」なら原付きがラインナップにあるので、普通免許を持っていればこれらの選択肢も考慮に入れるのはありです。


 何度回っても楽しいパズルラリーですが、最初の一歩が重いのですよね。でもこのエントリを読んだ方が「0から1へ」と踏み出す助けになれば幸いです。

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どこを貰い忘れたか確認したい人向けピース一覧
「安田屋旅館」「とさわや旅館」「旅館 浜の家」
「駿陽荘やま弥」「オーシャンビューフジミ」「シーサイドイン大瀬館」
の順です。

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1年目の方(パズルラリー公式サイトは更新されているのでエントリ中のリンクは第2弾に飛びます)

終着駅から次の旅へ 「Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」 埼玉公演を見てきました

 名古屋・神戸公演から1ヶ月ほどが経過して迎えたツアーラストの埼玉公演。名古屋・神戸では「~Step! ZERO to ONE~」後のAqoursが成長した姿を「文脈の力を借りずに」見せる意図が感じられましたが、このツアーファイナルの埼玉公演は前2箇所の公演で得た経験を元に「1から次へ」の踏み出しを感じられるライブとなりました。季節・環境の影響か体調が万全に見えなかった方が何人かいたようなのですが、互いにサポートしあって3時間半を超えるやり遂げた……そんな事からツアー中での成長を強く感じさせられましたよ。

 名古屋・神戸のセットリストをベースとしながらも、新規披露曲を5曲(各メンバー2曲ずつ)。ステージ構成も変わり花道が出来た事で新たな演出も生まれましたし、たった1ヶ月の間にステージとしての完成度をさらに高めてきたなと感じさせる内容でありました。

 セットリストはこちらから

 全曲リストはこちらから

 全曲リストにもライブで歌われた順番が振ってありますが、そちらを見ても名古屋・神戸と大きく変えてきたことがわかると思います。

 感想内で演者の方を「○○役 △△さん」と表記するのはポリシーですのでご了承ください。またキャストを数字で表記してある場合には公式の表記順です。ラブライブレードをカチカチするか、こちらでご確認下さい。
ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site | キャスト&スタッフ

 

01 - HAPPY PARTY TRAIN蒸気機関車に乗って登場 下ステージ)
 最初の曲はもちろん「HAPPY PARTY TRAIN」。センターを務める松浦果南諏訪ななかさんは、声が本調子ではなかった名古屋公演での借りを返した神戸公演すらも超えてくる堂々とした歌いっぷり。一方で心配になったのが高海千歌伊波杏樹さん、歌い出しから「声が違う」って感じちゃってずっとハラハラしながら見ることになりましたが、初日よりも2日目の方がさらに声出しが厳しそうだったので、心の中で「がんばれ、がんばれ……」と親のような目線になって追うことになってしまいましたよ。
 あとモニターのカット割り頑張り過ぎだよね。斜めに映るシーンとかもちゃんと再現していたし、そのために固定じゃなくて担ぐタイプのカメラを用意していたんだな(開始前に担ぐカメラがある事は確認してありました)
 そういえば花道付のステージ構成はこのツアーで初だったわけですけど、あのシーンの光の筋がとても綺麗でした。前の2会場は分離していた後方ステージだったから出来なかったわけですが、ようやく完成バージョンが見られたって気分にもなりましたね。


day1-02 - 届かない星だとしても(下ステージ)
 2曲目は埼玉会場でも変更をしてきました。埼玉初日は「届かない星だとしても」、名古屋公演の感想でも書きましたが "開いた花の香りからつぎの夢を受けとった「HAPPY PARTY TRAIN」から、いつか届きたいという気持ちを歌う「届かない星だとしても」に繋げる" この流れがずるいわけですよ。さらに神戸公演から埼玉公演の間にあったアニサマでは、「憧れだった背中も 受け継がれた野望も」というフレーズがAqoursに割り振られましたし、つい先日は「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」の発表がありと、この曲の持つ物語性をさらに上げる件がいくつもあった事で、この曲に対しての耐性がガクッと落ちておりまして……ええ、初日初泣きでしたね。


day2-02 - Pops heartで踊るんだもん!(下ステージ)
 2日目の2曲目は「Pops heartで踊るんだもん!」。別れを惜しみながら踊ろうという曲にも聞こえるし、これから始まる長い夜を踊り明かそうとも聞こえる不思議な曲なのですが、ライブ開始直後のこの位置で聞くと後者の意味合いに聞こえますかね。みんなで合いの手入れつつ歌える楽しい曲ですが、桜内梨子逢田梨香子さんによる2日目最後の挨拶があの言葉になったのはこの曲があったからかなーなんて思っております。それぐらいこの曲の歌詞と重なっていたんですよ。「夢のような 瞬間がここにあるよ」……まだ2日しか経っていませんが、あのステージが見られた2日間は「夢のような瞬間」の連続でしたよ。あとさらっとハグするよな、小原鞠莉鈴木愛奈さんと松浦果南諏訪ななかさんは。


 2曲目が終わって自己紹介入りのご挨拶。今回のハグ魔のターゲットは1日目が津島善子小林愛香さん、2日目は3年生組。水茶番は小原鞠莉鈴木愛奈さん、桜内梨子逢田梨香子さん。回ったり、笛吹いたりと内容自体は大きく変わっていなかったのですが、大きな会場ということで前の2会場を超えたテンションになっていたように見えましたし、緊張よりは楽しもう・楽しませようという雰囲気が感じられまして、経験を重ねてきたが故の成長が感じられましたね。


03 - 少女以上の恋がしたい(下ステージ)
 MCが終わって「少女以上の恋がしたい」、デュオ・トリオの組み合わせで歌うって事は、その組み合わせの振りも多くなるわけですが、予想以上にあちこちでいちゃいちゃしているので見所がいっぱい……というか目が足りない曲の1つ。そして名古屋・神戸の時と同様に途中で3人がはけていったわけですが……「いなくなった3人の組み合わせが違う!あの組み合わせ」と気付いた時点で心のなかでガッツポーズですよ。最後まで歌っていた高海千歌伊波杏樹さん・渡辺曜役 斎藤朱夏さんも見られて満足満足ぅ。これまでは最後までいなかった3人の内2人が歌っているわけですから、そこを中心に目が追ってしまうのは仕方ない、仕方ないんだ。でもいつか9人全員で最後まで歌ってほしい曲ですよね。

 

04 - 夏への扉 Never end ver.(下ステージ)
 はけていったのがあの3人ですから次に来る曲は「夏への扉 Never end ver.」ですよねー。イラストで出ていたハリケーンブロッサム衣装ですが、実際に着ているのを見ると予想以上に可愛い……という気持ちを後のMCでぶち壊してくれたわけですが^^; ゴンドラから水鉄砲を撃ちまくるとか楽しい事してましたが、かけられて喜んでいた知り合いもいましたね。ステージ上で桜内梨子逢田梨香子さんと小原鞠莉鈴木愛奈さんがハグしたのも「あああああっ」ってなりましたし、国木田花丸高槻かなこさんの仏像ダンス(?)も可愛くてですね……9月末だというのに夏の到来を感じさせるような雰囲気に一気に変えていくあたりが、この曲の持つパワーの強さを感じさせました。そういえば小原鞠莉鈴木愛奈さんが2日目のMCで歌詞変えの事について語っていましたが、「タオルを回して」→「キラキラ回して」にしてあってライブならではな粋なことするなーなんて思いましたよ。


05 - 真夏は誰のモノ?(センターステージ)
 デュオ・トリオ2曲目は収録順に「真夏は誰のモノ?」。見たいなーと思っていたものが実現してしまった黒澤姉妹曲ですよ!調べてみたら去年の時点で言っていましてね(他の組み合わせは外れていたけど)

 それぐらいこの2人だけで歌う曲が見たかったので感激も一入でした。雑誌では全体が見渡せていなかったインフェルノフェニックスの衣装、お腹の透け透け部分は少し大人しめに変更されていましたが、それでも予想以上の妖艶さが出ていましたね。黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんと黒澤ルビィ役 降幡愛さんは、キャラの通りの身長差なので、ダイルビ感がより強かった点も高ポイント。2人で顔を近づけるシーンは悲鳴にも似た歓声があがりましたし(2日目はMCで「より攻めた」報告あり)、情熱的な踊りは黒澤姉妹の仲良さと相乗効果を生み出していました。姉妹の良さを引き出したの楽曲も素晴らしいのですよね。ああ、良いもの見られた……。


06 - 地元愛♡満タン☆サマーライフ(スタンド席をゴンドラ ライト側5 レフト側6)
 3曲目は「地元愛♡満タン☆サマーライフ」、ウクレレの音が聞こえてきて、モニタにもユニコーンリザードの衣装に包まれた2人が映るものの、どこに居るかわからない……ってスタンド席をゴンドラ移動だー。このゴンドラ移動、他のライブでやったので出来るとは知っていたのですが、見ている時は完全に忘れていたので不意打ちでしたね。レフト側から津島善子小林愛香さん、ライト側から渡辺曜役 斎藤朱夏さんがスタンド席を約半周回ってバックネット裏で合流。「じもあい」でハートを作る姿も可愛らしかったのですが、曲中の可愛らしいやり取りとか、みんなでの「じもあい」コールとか「夏への扉 Never end ver.」とは違った楽しさに溢れる楽曲。そんな2人に注目するのも当然なのですが、「じもあい」ってワードを生み出した畑亜貴の言語感覚よね……キャッチーで内容もわかりつつ語感も良い、素晴らしすぎでしょ。


07 - 夏の終わりの雨音が(センターステージ3 & 上ステージ1 → 下ステージ)
 デュオ・トリオの最後は「夏の終わりの雨音が」。センターステージに松浦果南諏訪ななかさんが、そしてステージ上段に高海千歌伊波杏樹さんが……ステージ上では最も距離が離れた配置でして、それを見ただけで胸が締め付けられそうになったわけですよ。歌はもちろん良かったのですが、ランニングマンなどを取り入れた振り付けに加え、高海千歌伊波杏樹さんの語りが舞台女優としてのポテンシャルを存分に引き出していましたし、対する松浦果南諏訪ななかさんは表情で見せてくれと、歌の世界を体全体を使って広げてくれていて印象が大きく変わった人も多そう。良いコンビだよなー、この2人。というか最後の最後で接近して手を繋ぐのですが、MCまで繋ぎっぱなしとかどういう事なのよ……2人が惹きつけられるように走る姿もあったし、ごちそうさまでした。ダンスもかっこよくてトワイライトタイガーの衣装が綺麗にハマっていました。


 デュオ・トリオの4曲が終わってMCに入りましたがその前に……ライブってのはそれまで音・声でしか聞いていなかった楽曲に視覚情報がプラスされるわけですが、その差異の大きさが強いのがラブライブ!の魅力的な点かなーっと、ここで改めて思ったのですよ。アニメ映像通りに動くのはもちろん、アニメ映像がない楽曲でもダンスなどのライブならではの物語性が付加されて曲自体に深みが出る……ラブライブ!が自分を魅了してきた点はこういう所なんだよなー。

 MCでは9人が登場して衣装をじっくりと見せてくれたわけですが、高海千歌伊波杏樹さん・松浦果南諏訪ななかさんが手を繋いでましてね、それも2日目はずっとずっとですよ。本当になんなのあの2人!渡辺曜役 斎藤朱夏さん・津島善子小林愛香さんのじもあいコンビは楽しい弄られ方していた上に、虫のアクシデントで大笑いさせられましたし、姉妹コンビの黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんと黒澤ルビィ役 降幡愛さんは本当に姉妹に見えるようなやり取りだったのですが、MCでの話題をかっさらったのはハリケーンブロッサムトリオでしょ。「お寿司のたまご」「桜でんぶ」と来た所で同行者が「ゆかり……かな」なんて言っていたのですが、現実は「芳香剤」でした。暴発する桜内梨子逢田梨香子さんは変わりないですが、2日目では小原鞠莉鈴木愛奈さんが自ら「芳香剤」言い出すし、こんなの頭もお腹も抱えますって。


 この後はお着替えタイムのアニメ。1つ前にプレミアムトレインツアーに参加したエントリを書いたのですが、地元に帰る時に所沢経由にしちゃったんで球場前から中央線に出るの骨が折れたんですよ(数駅乗り換え×3)。なんであんなに複雑なんだろ?と思っていた所だったのでタイムリーなネタでした。公演2日目の前にそのあたりの路線も色々乗ってきてみましたが本当に複雑でわかりにくかった。あれでスタンプラリーやらせるの酷じゃない?特に遠征民には。上水の件などでは花丸pedia全開でしたし、生贄の件から投げっぱなしENDの置いてけぼり感、安心(?)の子安秀明脚本でした。

 

08 - 未熟DREAMER(下ステージ)
 お着替えが終わって「恋になりたいAQUARIUM」衣装、名古屋・神戸と同じ流れに戻るのかな……と思った所で「未熟DREAMER」ですよ。今年の狩野川花火大会でこの曲を流しながら同じようにナイアガラ花火をやってくれたのを思い出しましたが(花火提供は駅前にコラボカフェを展開している雄大グループ)、アニメから飛び出し現実に浸透した後に聞く「未熟DREAMER」はアニメとは別の文脈を持った楽曲になりましたし、花火をやってくれたことへのAqoursからの恩返しのような選曲とも感じられました。
 パフォーマンスでも「0to1」の時よりも歌唱・ダンスともにレベルアップは感じられましたし、途中で3枚のモニタに3年組が1人ずつ映し出されるシーンとか、演出側も良くわかっていて殺しにかかっていましたね。「HPT」に続いてライブをやる側の愛とか情熱が感じられる曲だったと思っています。

 

09 - 恋になりたいAQUARIUM(下ステージ)
 「未熟DREAMER」が終わり感傷に浸っていた所に聞こえてきたのが水の音……今度こその「恋になりたいAQUARIUM」ですよ。8人が道を開いてそこを渡辺曜役 斎藤朱夏さんが歩くシーンでは光の筋が見られまして、この曲も花道があるステージで披露出来たことで真の姿を発揮した形に。そしてこの曲でもカメラワークが頑張っていましたが、この曲も含めPV付シングル曲への情熱のかけ方が凄まじかったのですよ。カメラワークだけじゃなくて舞台装置も含めて演者さんだけ見ていたら気付かないような所まで拘っていて、Aqoursの世界を作り上げようって気概が感じられたんですよ。もちろん、演者さんたちのパフォーマンスも負けておらず、この曲で言えば主役たる渡辺曜役 斎藤朱夏さんを始め、高海千歌伊波杏樹さんと松浦果南諏訪ななかさんの短いソロながらも印象的な歌唱。そして柔らかさを表現する事が多いダンスの成長なども相まって、名古屋・神戸よりもさらなる高みに登っていましたね。そんな埼玉での仕掛けを全部知りたいのに、直接見る術がもう無いのが辛い、辛すぎる。


 2曲が終わってMCに、善子の空回り・サンバダンスと今回のツアー恒例行事がありましたが、衣装を凶器と言って国木田花丸高槻かなこさんを泣きそうな顔にさせたり、1人で踊らされてしまった黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんに「おぼえてろよ」と言われた桜内梨子逢田梨香子さん……名古屋・神戸に続いてまたこの人だよ、自由すぎだよ。しかし恋アク衣装は可愛いですよね。でもその可愛い衣装で踊る次からの2曲が、ギャップ感の大きさでより映える感じに見えてくるのが面白かったわけです。


10 - Daydream Warrior(下ステージ)
 MCが終わって始まったのは名古屋・神戸と同様に「Daydream Warrior」、名古屋・神戸を経て激しいダンス中の歌唱も成長が見られと成長も見られました。間奏のセンター3人を始め激しいダンスが目を引きやすい曲ですが、エフェクトが入ることでよりミステリアスな雰囲気を醸し出す松浦果南諏訪ななかさんとか、間奏明けのソロでかっこよく歌い上げる黒澤ルビィ役 降幡愛さんとか、Aqoursの違った一面を引き出しているライブ映えする楽曲ですよね。恋アクの可愛らしい衣装で激しいダンスを踊るギャップもたまらないのですが、一度はビシっと決めたスーツスタイルとかで見てみたいなー。


11 - スリリング・ワンウェイ(下ステージ → センターステージ)
 名古屋・神戸と同様に「Daydream Warrior」からの「スリリング・ワンウェイ」。花道が出来たことでセンターへの移動も付加されたわけですが、「Daydream Warrior」がダンスを魅せる方に重きを置いていたのに対し、「スリリング・ワンウェイ」は一緒に歌わせて盛り上がる部分もある曲なので、センターステージでみんなを煽っていく埼玉でのスタイルは効果的でしたねー。名古屋・神戸の時にユニットの繋がりが感じられる曲だと書きましたが、センターステージでは三塁側Guilty Kiss、一塁側AZALEA、正面にCYaRon!と配置されていてここでも繋がりをしっかり感じられました。最後の煽りとかもセンターステージだからこそ、より一体感があったなぁ……そして最後の高海千歌伊波杏樹さんの表情、たまらないね。


 ここで衣装替えのアニメパート、名古屋でういろう、神戸で缶コーヒーにされた人が続出しましたが、埼玉ではスイポ人間でした、スイポ人間ってなんだよ子安さん!菓子屋横丁・十万石まんじゅう草加せんべいは想定内でしたけど、みそポテトが出てくるとは。今回のドラマも1本目以上の投げっぱなしEND……可愛いからいっかぁじゃ、済まないんですけど???今回も子安脚本に踊らされっぱなしでした。


day1-12 - P.S.の向こう側(上ステージ)
 アニメが終わって上ステージに3人が登場、帽子のシルエットが見えてCYaRon!だー。上ステージでのCYaRon!ですから歌うのは「P.S.の向こう側」ですよ。このライブツアーではカッコ良さを多く見せていた黒澤ルビィ役 降幡愛さんですが、可愛らしい声の方で一番映えたのは間違いなくこの曲でしょう。他の2人も、高海千歌伊波杏樹さんの甘えるような声とか、渡辺曜役 斎藤朱夏さんのサバサバしている感じだけど心ここにあらずな感じとか、簡単に連絡が取れる時代にあって「手紙で思いを伝える難しさ」を歌っているこの曲は、CYaRon!の新たな一面が見られる大好きな曲だったので「またやってくれたー」って事だけで嬉しかったです。


day2-12 - 近未来ハッピーエンド(下ステージ)
 ユニット曲は名古屋・神戸同様に変更があり、2日目は「近未来ハッピーエンド」に。これは「P.S.の向こう側」と対象的に、CYaRon!3人の明るい声質で背中をぐっと押される応援ソング。でも応援しながら「自分にも……」という乙女らしさが込められているわけでして、その部分についての三者三様な表現がたまらないのですよ。歌っている演者さん表情も見えるからこそ歌の世界がより広がっていく、だからライブって良いんですよ。3人がデザインした旗を使った振りも曲調に合っていて良いものでしたが、またあの旗の出番が来てくれると良いなあ。

 

day1-13 - LONELY TUNING(センターステージ → 下ステージ)
 CYaRon!1曲目が終わって暗転したままで「あれ?」と思っていたらラジオのチューニング合わせ的なイントロが聴こえてきたので「LONELY TUNING」だ……って「1曲のためにユニット衣装持ってきたの贅沢すぎー」とか思いながらセンターステージに釘付けに。お洒落なエレクトロサウンド、語りかけるような歌声、AZALEAがラジオパーソナリティとなってリスナーを元気付ける体のこの楽曲は、このライブで一番の優しい空間を作り出していました。キャラクターの3人が包容力ある側なのですが、それが演者さん3人にもきっちり乗り移っていましたよ。


day2-13 - GALAXY HidE and SeeK(センターステージ4 & ゴンドラ左7・右3 → センターステージ3人 → ゴンドラ左3・右47 → 下ステージ)
 AZALEAが2日目に披露したのは「GALAXY HidE and SeeK」。曲の入りでたった1人で立つセンターステージでソロで歌い始める黒澤ダイヤ役 小宮有紗さん、言葉の1つ1つに丁寧に感情を込めながら凛々しくも遠くまで通る声で歌う姿が素敵だったのです。ライブではCDの時とは変化する曲があるのですが、この「GALAXY HidE and SeeK」でもCDでは無い最後の繰り返しがたまらなく好きなんですよ。待ちに待ったあなたが……という感覚が強くなるのかなぁ。演者さんのパフォーマンスも付加されているのもありますが、CDのときよりもより深みが感じられる曲でした。


day1-14 - Guilty Eyes Fever(下ステージ)
 全巻購入特典曲が続いた流れでしたから、Guilty Kissの1日目は「Guilty Eyes Fever」ですよ。手拍子で盛り上げていきながら、歌で踊りで魅せてくれるこの曲はGuilty Kissの強みがぎっしり詰まった曲。津島善子小林愛香さんのダンスはキレの良さで、桜内梨子逢田梨香子さんは華麗なポージングで、小原鞠莉鈴木愛奈さんは愛嬌を交えながらと、三人がそれぞれキャラの個性を出しながらアピールしてくるので魅了されちゃいますわね。サタデー・ナイト・フィーバー的な振りとか、ああ上手くオマージュされているなぁって思ったのですが、同意してくれる人がどれだけいるのかしら?


day2-14 - コワレヤスキ(センターステージ → 下ステージ)
 2日目のユニットコーナー最後、「コワレヤスキ」。情熱的に歌い上げるこの曲は、マイクスタンド捌きや静と動のメリハリの付いた振りで、静かに心に侵食してくる感じ。中心は津島善子小林愛香さん、ダンスに途中のシャウトと会場を完全に支配下に入れるかのようなパワフルなパフォーマンス。どのユニットも一瞬で自分たちの世界に持っていくのですが、Guilty Kissのそれは本当に強力。歌上手い組3人だから、歌声で持っていっちゃうの本当に強い。

 

・The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR
 ここで最後の衣装替えで「The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR」、練習映像は変わっていませんでしたが9人の言葉からはツアーラスト会場に向けてのより強い意気込みを受け取りました(でも名古屋・神戸分と同日収録っぽいのは気にしちゃいけない)

 

15 - 青空Jumping Heart(上ステージ → 下ステージ)
 「The Road to HAPPY PARTY TRAIN TOUR」から「青空Jumping Heart」という流れは、今回のツアーのお決まりでしたね。9人で歌い続ける1番、ユニットごとに別れながらソロパートが割り振られる2番以降と、同じ曲の中で違った印象を与える作りになっている点が自分の好きポイントを刺激して来るのですが、やはりこのライブでもそこを突かれてじんわり来ていました。ステージに花道が出来たことでHPTT初のPV再現になっていましたなー。2期が始まるとこの曲が聞ける頻度は落ちてしまうと思っているので、大きな会場で歌う9人をしっかりと目に焼き付けてきました。この曲の歌詞が最後にダメージを与えてくるわけですが、それはまた後ほど。


16 - SKY JOURNEY(下ステージ → センター)
 花道が出来たことによって、これまでと少しだけ違ったパフォーマンスを見せたのが「SKY JOURNEY」。ステージ下では、後のMCで話題になったダンスと背景画像が綺麗に合わさる演出が映えましたし、センターステージへの移動があったことでフォーメーションの違いも少し出て、名古屋・神戸とは違った楽しみ方が出来たのです。名古屋・神戸の感想でも書いたのですが、この曲における「9人全員を大切にしている歌の割り振り」が大好きなので、黒澤ルビィ役 降幡愛さん・小原鞠莉鈴木愛奈さんと続く歌い出しと、ここに黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんが加わっての終盤のサビが涙腺に来るんですよ。
 しかしセンターステージに行ったのは次の曲にあれをやるためだったんですね……初日は完全に油断していて不意打ち食らいましたよ。


 MCでは前2曲の振り返りをしていましたが、1日目は高海千歌伊波杏樹さん、2日目は黒澤ルビィ役 降幡愛さんが見事にとちりましたね……。呪いがかかっているんですかね「スカイウォーク」って言葉に^^;
 お約束のラストへ前振りから、「君ここ?」と思った所であの曲紹介ですからね、そりゃ会場もどよめきますわ。


17 - MIRAI TICKET(センターステージ → 下ステージ)
 「MIRAI TICKET」、これをやるためにセンターステージに来たんですね。まさか見られるとは思っていなかったので感無量でした。千歌を先頭に走るシーンがあるから、セパレート型のステージじゃ出来ないんですよ……とは言え今回は歌の前に劇部分はなく、アニメからの流れからは少し切り離された形での披露となり「歌詞の力」「演者のパフォーマンス」だけで見せるスタイルになったわけですが、それでもあの「0から1へ」への思いがぎっしり詰まった歌唱に平常心では見ていられませんでしたね。そしてこの曲を入れたからこそ、大トリとなるあの曲の威力がより高まったわけで……セットリスト構築した人の意図が強く感じられました。

 

18 - 君のこころは輝いてるかい?(下ステージ)
 「MIRAI TICKET」からこの曲の流れは本当にずるいのは「0to1」の感想でも書きましたが、みんなで最初の1歩を踏み出した所で歌う「君のこころは輝いてるかい?」は、単独で聞くよりもずっとずっと印象深いものになるのです。同行者に気付かれないように何度か泣いていた自分も、ここは気付かれてもしょうがないわという感じで目も拭わずに見入っていましたよ。μ'sのぼららら同様、デビュー曲というのは時間の経過によって重みが増していくわけですが、アニメ1期と「0to1」を経てから聞く「君のこころは輝いてるかい?」はアニメでの文脈と本人たちの境遇も相まって心により響いてくるんですよ。
 あと今回も渡辺曜役 斎藤朱夏さんの馬跳びはもちろんですが、その前にある松浦果南諏訪ななかさん・小原鞠莉鈴木愛奈さんの馬跳びに大歓声をあげてきました。そういえば最後の上からのアングルがそのまま再現されていたりと、LV映像(かな)の方が美味しい部分もあったかも。

 

 アンコールアニメは大きな変化は無かったわけですが、次の目的地が沼津になっていた事でこれを会場で見られるのも最後なんだなーと思わされました。みんなの力を受けとって次へと向かうのは現実に重なる感じの良い演出。読者参加企画が大元だったラブライブ!は、キャラクターとファンが一緒に歩んでいくのが重要なポイントなのですが、ちゃんとそれを意識してくれたのかも。


19(En-1) - サンシャインぴっかぴか音頭(後方ステージ → 下ステージ)
 アンコール1曲目はいつもどおりの「サンシャインぴっかぴか音頭」。今回は高海千歌伊波杏樹さんの太鼓が大人しめに見えましたが、名古屋・神戸の倍はあろうかというメットライフドームだと盛り上がり方が凄まじいですね。花道を通ってメインステージに戻ってからも、みんなが思い思いに観客へとアピールしていて、アンコールらしい楽しい盛り上がりを見せてくれました。


 ぴっかぴか音頭が終わって最後のMCと発表。発表されたPVは凄まじいレベルの飛び道具でしたが、あの映像を見てようやくAqoursも一人前扱いされるようになったのかな、なんて思いましたね。偉大なる先人はそれはそれは大きい存在で、今までだったらAqoursを食ってしまうレベルの存在感だったと思います。しかし「0から1へ」をやり遂げ、今回のライブも成功裏に終わる……という場面まで来たからこそ発表できた。対等とまで行かなくとも渡り合える存在にまでなったのだ、とあの映像から感じられた事が嬉しかったのですよ。それと同時に劇場版でμ's・A-RISEが先鞭をつけた「広がっていくスクールアイドル」を感じることが出来たのも感慨深いですよね。Aqoursに受け継がれ、PDPも生まれてさらに受け継がれていく……μ'sがCDを2枚出した時点では、先の展望がほとんど見えなかったラブライブ!のプロジェクトがこんなに大きくなるなんてね。


 そして3rd liveの開催が発表、福岡・大阪・埼玉で今度も3都市ツアー。メットライフドームは一緒ですが、他の2箇所はキャパシティかなり増やしてという事で、Aqoursはさらに挑戦していくわけですな。高海千歌伊波杏樹さん「びっくりさせてやるからな」と力強く宣言してくれましたが、きっとやり遂げてくれることでしょう。


 最後の挨拶では、9人それぞれが想いを紡いでくれたのですが、特に印象的だったのは1日目の桜内梨子逢田梨香子さん、2日目の国木田花丸高槻かなこさん、そして2日間ともの高海千歌伊波杏樹さんでしょうか。「青空Jumping Heart」の歌詞を引用した部分はグッと来ないわけがありません。少し前にも書きましたが、ラブライブ!は読者参加企画なので、追いかけるというよりは「ともに歩んでいく」という関わり方がしっくり来る、と自分は思っておるのです。自分はAqoursから力をもらっており、お返しに全力で応援していく、この感覚について演者さんからも語ってもらえたのが嬉しかったのです。これからも出来る限り一緒に歩んでいこう、そんな事を思った所であの曲がやってくるわけですよ。


20(En-2) - 太陽を追いかけろ!(下ステージ → ゴンドラ 278/49/56/13)
 MCが終わって「太陽が追いかけろ!」でフィナーレ……だと思っていたんですよね。ゴンドラ使ってフェンス沿いに使って球場1周していったんですけど、ゴンドラがちゃんと歌う人に合わせて色変えまでしていて、何このこだわり。「いつのまにか 心が近づいてさ 駆け足に変われ」「楽しくなる希望がある ある あり過ぎるってこと もうわかってるよ そうキミとの」の部分、歌っているのはキャストの9人なんですけど、それはこっちの台詞だよって思っちゃうのは仕方ないですよね。


day1-21(En-3) - ユメ語るよりユメ歌おう(ゴンドラ 278/49/56/13 → 下ステージ)
 ゴンドラが半周しかしなかったのであれと思っていたらもう1曲きたー。1日目は「ユメ語るよりユメ歌おう」、ED曲ですからこれもフィナーレにぴったりな楽曲なわけですけど、ゴンドラに乗りながら楽しそうに歌い踊る9人を見ていると寂しさなんて吹っ飛んじゃいますよ。9人で「おいでよ!」と歌う部分が、みんなで一緒に歩んでいこうという感覚に慣れてですね……畑亜貴さん本当にプロジェクトのことよくわかって書いてくださっているんですよ。全ての歌詞を書いて、プロジェクトへの理解が深いからこその言葉選びが、ライブの場でさらに殺傷力を増してくるのです。


day2-21(En-3) - Landing action Yeah!!(ゴンドラ 278/49/56/13 → 下ステージ)
 2日目も「ユメユメ」で終わるのかなぁと思ったらイントロで歓声が上がりましたね、まさかやるとは「Landing action Yeah!!」。NextStep!Projectのテーマソングですからファンミに合わせたような歌詞だなーなんて思っていたのですけど、ライブ会場で聞くとこの場にも合う。そして「1から次へ」という趣旨を持ったライブだったとすると、その趣旨にも合っている。なんだこの歌詞凄いぞってなったのがライブで聞けての感想。本当に畑亜貴恐るべしですわ。
 最後のゴンドラ1周、デュオ・トリオの組み合わせで乗っていたのですが、どこのゴンドラもいちゃいちゃしていたので、それぞれを追った映像を個別で見せてくれませんかね……。あと4組の最後のポーズも全部収録して、絶対だよ!


 最終日だけあった沼津に向かってHAPPY PARTY TRAINに9人で乗り込む展開。順番は前後しますが「Landing action Yeah!!」間奏中の松浦果南諏訪ななかさん「HAPPY PARTY TRAINにご乗車頂きありがとうございました」の台詞と、終演後の果南カラーで天井に映し出された「ご乗車ありがとうございました」の文字、最後まで「HAPPY PARTY TRAIN TOUR」を体現する演出がなされており、しっかり浸らせてくれた演出が見事でしたよ。
 終演後の天井の様子はは監督のpostから。

  

 Aqours2回目のライブにして3都市でのツアーAqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」が終わりました。
 名古屋・神戸では物語性を極力排した展開になっていましたが、埼玉は新たな文脈の付加に、次への展開への流れを作りと、Aqoursの世界をより広げたライブになりました。
 声を含めた体調不良などもありましたが、キャスト9人は様々な裏方さんとともに6公演をこなしました。6公演の間に、技術的にも精神的にも成長が感じられましたし、このツアーで得た経験はこの後の展開にも大きなプラスとなるでしょう。高海千歌伊波杏樹さんの宣言通り、次のツアーではもっと高みに登った9人のパフォーマンスが見られると信じておりますよ。



前回のライブ感想はこちら

keian.hatenablog.com

ラブライブ!サンシャイン!!×西武鉄道 プレミアムトレインツアー に参加してきました

 告知はいつも突然に……というか、このイベントに関してはラブライブ!公式Twitterアカウントよりも前に西武鉄道さんがひっそりとニュースリリースを出したんですよね。という事で、公式さんが出す前に申し込んでしまった「ラブライブ!サンシャイン!!×西武鉄道 プレミアムトレインツアー」に参加してまいりました。

【受付終了】2017年9月28日(木)~9月30日(土)出発 ラブライブ!サンシャイン!!×西武鉄道 プレミアムトレインツアー | イベント | 西武トラベル
 8640円はちょっと高いけど……西武鉄道が本気のラッピング!?さらにそれに間違いなく乗ることが出来るツアー。そこだけでしか手に入らない記念乗車券にグッズ。アナウンスもAqoursメンバーが。自然と手が動きましたよね、仕方ないよね

 運行日はライブ1日目・2日目に加えて前日も。ライブ当日は慌ただしいから前日の設定があるなら前日で、と申込んだわけですよ。これは正解だったかなー。予想以上にグッズ(クッション)が大きかったのですよ、ライブ会場に持ち込みたくないぐらい。しかし作りもしっかりしたものでして、これだけでも満足出来るものでした。

 参加者限定グッズ3点がこんな感じ
シリアル№入りプレミアムトレイン乗車記念プレート
清瀬赤目氏描き下ろしプレミアムトレインオリジナルハンカチ
清瀬赤目氏描き下ろしプレミアムトレインオリジナルクッション
 200人×6運行だから1200しか世に出回らないわけですし、このためだけの特別製って価値ありまくりでしょ。

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 すでに運行されているので中の様子は多くの人がTwitteなどにupしておりますが、中も気合が入った作りでしたよ。

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 これだけでもずっと乗っていたくなるわけですよ。

 アナウンスなどについてはまだこれから乗る人がいるので触れないですけど、これも「らしさ溢れる」もので良かったのです。そうそうアナウンスが良かったから当日に乗ればよかったかなーなんて思っちゃったのですよ。もう1便取ればよかったかなぁ。

 という事で明日はいよいよライブ本番です。体調を整えてじっくりと楽しみ、また感想を書かせていただきます。