けいあんの御触書

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ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock ’n’ Roll TOUR~ <OCEAN STAGE>

 ライブ翌日にSuperBowlがあったり、接触者扱いで仕事できなかった分のしわ寄せがあったので遅れてしまったんだ……


「ナンバリングがようやく動き出した!」
 そんなAqoursのライブへ行ってまいりました。単独ライブ自体は昨年末のEXTRA LoveLive!がありましたが、ナンバリングは2019年6月以来なので32ヶ月ぶり……その間に中止されたライブは単独だけでも11公演ですから、待ちに待ったナンバリングライブですよ。繰り返しになってしまうかも知れませんが、μ'sは9人が揃わなかったライブがあったので、ナンバリングは最初だけになってしまっていますが、Aqoursではナンバリングを継続出来ています。そのナンバリングが継続されたという事には、大きな意味があるのですよ。感慨深いです……。

 普段の2days公演なら入れ替えるであろう「あの楽曲」が2日間続けて披露になったりと、<OCEAN STAGE>というタイトルの通り「海」を意識した楽曲が多めに用意されていました。という事は<SUNNY STAGE>ではまた違ったコンセプトでセットリストが組まれるってことですね……どんな違いを見せてくるか楽しみです。


 ここから感想を認めていこうと思います。いつもと同様に出演者に関しては「○○役 △△さん」という表記をしていきます。


01. KU-RU-KU-RU Cruller!
 1曲目はツアータイトルにもなっている「KU-RU-KU-RU Cruller!」。やー、ようやっと見られました。高海千歌伊波杏樹さんの要所でのソロが良い良い。大変だと思うのですがきっちりキャラ声を聴かせてくれるのですよ。他の8人含め、9人全員がAqoursの9人となりながらステージを作り上げる
 9人でのパフォーマンスはもちろんなのですが、出来るだけPVと同じ様な映像を作ろうとカメラさん・スイッチャーさんがめっちゃ頑張っているので、フルがPVになっている曲ではPV映像とカメラワークを見比べていただきたい。現地ではセンターモニタでPV映像、サイドモニタで似せた現地の映像を見られるので、目と処理する脳みそが3倍欲しくなります。今回のライブでもフルでPVがある曲はこれ以外に2曲、一部PVの曲もありましたが、カメラワーク・スイッチングにも意識を向けてみてほしいです。演者さんの頑張りはもちろんなのですが、シンクロが売りの「ラブライブ!Project」の魅力をより引き出すようにスタッフさんも頑張っているんだなぁ、と感じられる部分です。PVのカットとかをカメラマンに指示し、それを的確にスイッチングしていくというのをやらせる人、鬼畜でしょう。


02. Hop? Stop? Nonstop!
 この曲をアニメ内で披露したのはスペイン広場ですが、そこに辿り着くまでにあの水の街を通ったなぁ……などと思いながら聞いていた「Hop? Stop? Nonstop!」。この曲を聞いているとついウインクをする人に目が行ってしまいます(参考 https://keian.hatenablog.com/entry/2019/07/04/210000 )
 劇場版中ではスクールアイドルの素晴らしさを見せようと楽しく踊っている姿が印象的ですが、それはキャストのみなさんも同じように見せてくれます。センターを務める小原鞠莉鈴木愛奈さんをはじめとした3年生組が楽しそうに踊っている姿が、強く印象に残っています。
 階段が無いので横に広いステージを大きく使う振り付けになっていて、アニメーションとのシンクロが外れる場面もありましたが、それはそれで良しです。この時でしか見られない動きが見られますからね。


03. DREAMY COLOR
 ここ1年では一番披露されているんじゃないかな?ってぐらいの印象の「DREAMY COLOR」。内浦で撮影されたPVには海がいっぱい出てきますからね、納得の選択です。
 ステージでやるとドローンライクなPVとは違った視点から見られるのが新鮮。元衣装だと個人的には背が高い組(黒澤ダイヤ役 小宮有紗さん & 国木田花丸高槻かなこさん)による衣装の「ふわっと」感が好きなのですが、衣装が違ってもその2人を中心に見てしまった感じがします。


04. 夢で夜空を照らしたい
 イントロが始まって「?」と思いましたが、3曲目の元PVでスカイランタンが出てきたのを思い出して納得した「夢で夜空を照らしたい」。3年生組がはけて6人での披露になっていたので、次の流れが見えて心高まりました。
 さて、この楽曲は東京ドーム公演以来でしたが、ドームの天井を天球に模した方が雰囲気的には合っていると思っていたので、ドームツアーでの披露はありですね、あり。
 原作では地元をアピールするPVを作ろうとした流れからの楽曲だったのですが、その地元への愛が溢れる歌詞を主人公である高海千歌を演じる伊波杏樹さんが見事に表現しているのです。伊波さんのソロパート、想いが込められている歌い方に感じられて大好きです。


day1-05. “MY LIST” to you!
 4曲目で書いた「次の流れ」がすぐ来るかと思ったらもう1曲挟みまして、初日は「“MY LIST” to you!」。9人曲なのですがここでは1年生組のみというレアな形での披露。印象的な「う~」という所は国木田花丸高槻かなこさんが担当。伊波さんとは違った可愛らしさがあって良いものでした。1年生組がやるからこその背伸び感がこそばゆかったです。


day2-05. 少女以上の恋がしたい
 2日目はここで「少女以上の恋がしたい」を2年生組だけで。Aqours曲ではあるのですが、3年生3人が大人びていて、1年生3人がやや子供っぽい事を考えると、2年生3人で歌うというのはぴったりなのかも。しかしトロッコの上で高海千歌伊波杏樹さんと桜内梨子逢田梨香子さんがいちゃいちゃしていたのは目の錯覚だったのでしょうか……。


06. 涙が雪になる前に
 3年生が先にはけている……そして有観客で披露していない曲がありますよね、となるとデュオトリオなんですよ。待ちに待っていたかなまりデュオ「涙が雪になる前に」。2020年のAqours COUNTDOWN LoveLive!では披露していましたが、有観客では初。
 この曲はCDで聞くだけではなく、振り付けでさらに物語性がupされる楽曲。終盤にくるまですれ違い続け、目を合わせる事も無しと、アニメ1期での仲直りまでの軌跡が振り付けに取り入れられていて、楽曲の魅力を更に高めてくれます。最後は松浦果南諏訪ななかさんと小原鞠莉鈴木愛奈さんがアニメ再現のハグシーン、最高ですわね。


day1-07. /day2-08. Misty Frosty Love
 デュオトリオで初日2曲目・2日目3曲目だったようりこ曲「Misty Frosty Love」。この曲は「涙が雪になる前に」以上にすれ違い続ける楽曲で、1番・2番ともにほぼソロで歌うという、これまでのラブライブ!Projectにはなかったタイプの楽曲。
 振り付けも同様で、渡辺曜斉藤朱夏さんが下手、桜内梨子逢田梨香子さんが上手、それぞれほぼ端からスタートして徐々に距離を詰めていきながらも、渡辺曜斉藤朱夏さんは相手の方をほぼ見ないのに、桜内梨子逢田梨香子さんはたまに目配せを見せるという、2人のキャラクター性の違いの表現が心に響きました。これは両者を同時に見られるライブ会場ならではの体験。<SUNNY STAGE>での披露があれば会場に来た方にはチェックしてほしい部分です。


day1-08. /day2-07. キモチもユメも一緒だね!
 ルビまる曲「キモチもユメも一緒だね! 」は、雪のようにそのうち無くなってしまう(かもしれない)事を儚むような歌詞なのに、アニメで互いに背中を押しあった国木田花丸黒澤ルビィが楽しそうに前向きに歌い上げるのが個人的にはぐっと来てしまうのです。
 ツボなポイントとして、アニメではほぼ同身長な2人なのに演じる2人は15cm以上の差がある凸凹コンビという点。小さくても心が強い黒澤ルビィ役 降幡愛さん、大きいけど繊細さを持つ国木田花丸高槻かなこさんという、違った2人が見せてくれる「2人の世界」がこの曲には詰まっているのです。
 「WINTER VACATION」でのデュオ曲はアニメを土台とした物語性があるので、アニメ映像と一緒にパフォーマンスを見るとより良いものに仕上がります。ラブライブ!の強みを存分に出したデュオ曲3連発でした。


09. Party! Party! PaPaPaParty!
 デュオ・トリオCDの締めはトリオ曲「Party! Party! PaPaPaParty!」、楽しさ全振りな楽曲です。本来はクリスマス曲ですが、Aqours COUNTDOWN LoveLive!で披露した時とは違ってバレンタインに絡めた演出もありました。
 トレイを持ったままのダンスはちょっとヒヤヒヤしていたのですが、今回も大きなトラブルはなし、いやーすごいでしょ。1年生同士でもなく、Guilty Kissでもない、普段とは違った気の許し方を見せる津島善子小林愛香さんの振る舞いが善子って感じが滲み出ていて好き。


 ここで衣装替えタイム。デュオ・トリオの衣装は可愛いのだけど、それぞれの曲に合わせたものだから、9人でのパフォーマンスには向かないのは残念だし、見られる時間が短かったのはもっと残念です。


10. Aqours Pirates Desire
 お着替えして登場してからの「Aqours Pirates Desire」、海賊ですからこれも海曲ですね。なんの衣装だろ?と記憶を必死に手繰ったのですがオリジナルでしたー……それは記憶にないはずだ。
 センターの渡辺曜斉藤朱夏さんの旗捌きも良かったのですが、近い距離で見られた黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんのパフォーマンスに目を引かれまくり。ポージングがかっこ良かったのですわ。


11. Daydream Warrior
 かっこ良いオリジナル衣装に映える楽曲「Daydream Warrior」がここで。ラブライブ!楽曲としては異質なダンスに重きが置かれた楽曲の1つですが、声を出せなくても盛り上がれる楽曲としても優秀ですね。
 ライブ感想に書くのは場違いなのは承知で、「Lyric Collection from AqoursSaint Snow」でこの曲の歌詞について語られるのを楽しみにしています。受注生産ながらも予定数があり、注文自体も4月27日で締め切られるので、興味のある方は是非。



12. 君の瞳を巡る冒険
 あわしまマリンパークでのリアル脱出ゲーム テーマ曲である「君の瞳を巡る冒険」、再び海曲に戻ってきました。
 ライブで見ると意味が付加される楽曲については、ここまでのこの記事でも書いてきましたが、この曲はあわしまマリンパークでのリアル脱出ゲームをやるとまた意味合いが付加される楽曲。その体験がなくても楽しめますが、体験があるからこその歌詞の沁み入り方の変化は、Aqoursのこの後のいくつかの楽曲でも感じられます。
 センターを務める桜内梨子逢田梨香子さんのかっこ良さを存分に味わえたのが大収穫。直後のMCで「しゃがめ、しゃがめ」とか言い出して台無しにするのもさすがの逢田さん。


 君の瞳を巡る冒険の後のMCで衣装について触れられましたが、これまでのAqoursではなかった「色だけを統一した」個別衣装というのは面白いなと。アニメタイアップ楽曲が少なくなっているので、これから先も何度か見られるのかも。


13. 恋になりたいAQUARIUM
 MC明けは「恋になりたいAQUARIUM」、<OCEAN STAGE>ですからこの曲は外せません。これまでは「HAPPY PARTY TRAIN」と対にされて1日だけ披露というライブが多かったのですが、テーマを考えると今回は変えないのが正解ってやつですよ。
 渡辺曜斉藤朱夏さんがセンターの貫禄を見せつける曲、経験も相まって堂々たるパフォーマンスでした。そして「わたしにキス」の所ではつい黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんを見てしまうのです。今回も可愛かった。


14. WATER BLUE NEW WORLD
 「WATER BLUE NEW WORLD」、ナンバリングライブ開催まで時間がかかったこの状況で聴く「イマを重ね そして ミライへ向かおう!」「またココロが踊るような日々を 追いかけたいキモチで海を渡ろう」という歌詞が深く染み渡ります。
 WBNW衣装じゃないので服を一部パージするシーンが振りだけになったのは残念ですが、曲が終わる時の高海千歌伊波杏樹さんによる、ラブライブ!本戦を「やりきった」という表情をする千歌ちゃんの仕草の再現が素晴らしいのでお釣りが来ますのよ。


15. 青空Jumping Heart
 衣装替えタイムが終わってラストパート開始は「青空Jumping Heart」、衣装がアップデートされてキラキラ成分が増していました。大きい会場で着るならこういう方向性のアップデートはありですな。
 毎回のように書いてしまいますが、披露回数が多いだけあって9人のパフォーマンスは安定感抜群。もちろん慣れているけど、手は抜かないぞと感じられる手足の先まで意識が通ったパフォーマンスと感じられる内容。センターステージまで来て近くで見られたのも良きでした。


16. 冒険Type A, B, C!!
 イントロが聞こえた瞬間にガッツポーズをしてしまった「冒険Type A, B, C!!」。リアル脱出ゲーム関連楽曲は「君の瞳を巡る冒険」もそうですが、参加したからこそ生まれる曲の深みが感じられるのは、リアル脱出ゲーム参加者の特権。再演……ないかなぁ。Aqours COUNTDOWN LoveLive! ~WHITE ISLAND~で披露はされていましたが有観客では初披露。待ちに待ちましたよ。
 「前にっ」という歌詞が何回も出てくる前向きソング。リアル脱出ゲームでも、Aqoursを助けていくつもの困難を乗り越えて「9人でのライブ」に漕ぎ着けていたのですが、現実でこのライブまで辿り着いた部分にも重なったからこそ、より重みが感じられた楽曲でした。



day1-17. Step! ZERO to ONE
day2-17. AqoursHEROES
 17曲目は2日間で入れ替わりましたがここの2曲はまとめて。1日目が「Step! ZERO to ONE」、2日目が「AqoursHEROES」と1st singleのc/w曲で揃えてきました。
 Aqoursはすでに0→1を達成しているだけに、使い所が限定される楽曲である「Step! ZERO to ONE」ですが、2年8ヶ月超のナンバリングライブ不開催を考えれば仕切り直しの一歩としてこの曲が選ばれるのは相応しいですね。
 2日目は「AqoursHEROES」、「ステージ乗って戦いましょう」のステージがライブでのステージに思えて、ライブで聴くのが楽しみな楽曲。1日目の「Step! ZERO to ONE」で仕切り直したAqours9人が、再度走り始めるぞーという感じに聴こえて、曲の配置に唸ったものです。


18. 涙×
 MCを挟んでラスト2曲となったここで「涙×」。この曲も再スタートを感じさせる曲ですし、9人で会えなかった長い期間に思いを馳せるようにも思えて、ココロに染み入りました。今回のライブではアップテンポな曲が多かったのですが、このように聴かせる楽曲で成長を感じさせてくれたのも良かった点。
 激しい曲ではないからこそ細かい所作が映えていました。特に黒澤ダイヤ役 小宮有紗さんによる指先まですべてを使っての表現が素敵でした。


19. MIRAI TICKET
 最後の一曲は名古屋での忘れ物「MIRAI TICKET」。名古屋での公演はAqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR (以下 2ndツアー)で有りましたが、1期をなぞらえて展開したfirst liveの後のツアーであり、アニメの展開を少し離しての公演だったので、2ndツアーで2ndツアーの披露自体が有りませんでした。1期最終回から考えると5年超を経て、ようやっとアニメの再現となった名古屋での披露。来るかもと思っていましたが、ここ一番で繰り出されて降参です。
 なんといっても高海千歌伊波杏樹さんですよ。ソロのパートや、駆け出していくシーンなどがまさに高海千歌そのもので、ラブライブ!Projectの真髄を見せてもらいました。


 ここで一区切り。声が出せないライブだとアンコールが難しいという点がありますね。今回もそれを感じました。とはいえ主催者側がアンコールを促す映像を流すのも雰囲気を壊してしまうと思うので、前みたいに声を出せる状況になると良いですねー。


EN01. not ALONE not HITORI
 アンコールの初手は「not ALONE not HITORI」、オールナイトニッポンのタイアップシングルであり、ラジオをテーマにした楽曲です。しかしタイトルからも分かる通り「1人じゃない」をテーマにした楽曲にもなっているので、直接会うのが難しかった時期を歌った曲にもなっているのが畑亜貴マジックですよ。こういう事が出来るから凄いのよ、畑仕事。
 オールナイトニッポンのパーソナリティを務める黒澤ルビィ役 降幡愛さんが歌い出しから涙したのを始め、何人かのメンバーが目を潤ませていた事からも、ナンバリングライブの重みを感じる事が出来ました。


 最後のMCは対照的でした。1日目は涙混じりの感動の流れでしたが、2日目は1つの山を乗り越えて次へ向かっていこうという前向きな言葉が多く聞かれました。前向きすぎて営業トークになっていたメンバーもいましたが。


EN02. SUKI for you, DREAM for you!
 最後は笑って締めようという感じの「SUKI for you, DREAM for you!」、このアンコール2曲の並びは見事だったなぁ。
 ライブ自体が楽しかったのだろうなぁ、という弾けた9人のパフォーマンスは見ているこちらも楽しい気分にしてくれました。こういうときに愛嬌振り撒きまくりの国木田花丸高槻かなこさん・小原鞠莉鈴木愛奈さんに目を奪われがちでした。
 この曲を見て・聴いて、まだまだAqours 9人は成長していけるんだと革新しました。


 <OCEAN STAGE>というタイトルがよく分かる組み立てになっていました。そしてAqoursの9人が、楽曲で、歌唱で、パフォーマンスで真正面から殴りかかってくる、ナンバリングライブに相応しい内容に思えました。
 1度は流され、規模は小さくなったとはいえ、ドームツアーを出来るまでになったAqours。そのツアーの1都市目が終わり、次は3週間後。<SUNNY STAGE>ではまた違った組み立てを見せてくれそうで、今から楽しみです。